阪和線の沿線から

阪和線沿線在住の筆者が記している日記です。
鉄道を中心に、バス・航空・フェリーといった交通全般に関する話題や、
管理人の乗車記録や旅行記、撮影記録などを気の向くままにお送りしています。
当ブロクの更新情報やコメントについては、以下のツイッター
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叡山電鉄では、下記記事でご紹介したように、漫画「ゆるゆり」とのコラボ企画の実施を発表しており、既にラッピング車両の運行等を開始しています。


その叡山電鉄では、7月8日(水)の大雨により、貴船口駅付近で発生した土砂災害により、鞍馬線市原駅〜鞍馬駅間で運休しており、また、新型コロナウイルス感染症に関する京都府の独自基準では7月14日(火)に「警戒基準」に達したことから、7月24日(金・祝)に予定していた「コラボフェスタ」を中止するとともに、コラボ企画の変更を発表しました。

「えいでん×ゆるゆりコラボフェスタ」の中止および「ゆるゆりコラボきっぷ」発売時間、その他企画内容の変更について|叡山電鉄

概要は以下の通りです。

【中止する企画】
「えいでん×ゆるゆりコラボフェスタ」(7月24日(金・祝)開催予定)

【企画内容の変更】
●「ゆるゆりコラボきっぷ」発売時間:
2020年7月24日(金・祝) 6:00からの発売に変更(変更前は8:30発売開始)

●「ゆるゆりコラボきっぷ」通信販売実施:
京阪カードの通販サイト「e-kenetマーケット」での通信販売を実施。
詳細は、後日発表予定

●「コラボポスター」掲出駅変更:
2020年7月15日(水)より掲出駅を変更
・貴船口駅⇒元田中駅
・鞍馬駅⇒岩倉駅
他の駅のコラボポスターは引き続き掲出

●「キャラクタースタンディPOP」設置駅変更:
2020年7月25日(土)より掲出駅を変更
・鞍馬駅⇒修学院駅
出町柳駅のキャラクタースタンディPOPは、予定通り設置


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



冒頭の記事でご紹介したように、漫画「ゆるゆり」とのコラボ企画が今月から始まっており、熱心なゆるゆらー(「ゆるゆり」ファンの通称)の方々が早速訪問された様子もネット上にもアップされています。

そんな中、これからコラボイベントの開催やコラボきっぷの発売と、イベントを楽しみにしていたところに、豪雨による運休や、新型コロナウイルス感染症の再びの拡大により、コラボイベントの変更、そして実施内容の変更が発表されることとなりました。

コラボイベントでは、ラッピング車両の撮影は勿論、コラボ仕様の方向幕や駅名標が掲出される予定となっていて、発表資料からも叡山電鉄の力の入れようを感じていただけに、中止は至極残念でありますが、上述の状況を鑑みると、本当に断腸の思いであったかと思われます。

但し、「コラボきっぷ」については、密集・密接を避ける観点からでしょうか、ネット通販も実施される予定となっていますので、遠方等で叡電を訪問することが難しいゆるゆらーの皆様も、是非購入していただければと思います。


新型コロナウイルス感染症の換算状況は、ここにきて予断を許さない様子となっていますが、一方で鉄道事業者をはじめとし、様々な業界が経済的に瀕死の状況に陥っているのもこれまた事実でありましょう。
できることとすれば、もう繰り返し書いていますが、感染拡大の観点から、マスク着用、手洗い励行、会話は最小限、ソーシャルディスタンスの確保、といった、日頃の生活における感染予防に留意した上で、コラボ企画を見に行くことで、豪雨とコロナのダブルパンチを受けた叡山電鉄を、少しでも支援することなのかな、とも感じた次第であります。



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下記の記事でご紹介したように、7月3日(金)から熊本県南部を中心とした豪雨の影響により、JR九州やくま川鉄道、肥薩おれんじ鉄道では大きな被害が発生しました。


このうちJR九州の被害状況が、本日発表されましたのでご紹介します。

「令和 2 年 7 月豪雨」による当社の被災状況について|JR九州

概要は以下の通りです。

【JR九州の被害状況】
●久大本線:
豊後中村〜野矢間の「第二野上川橋りょう」が流失した他、橋脚の傾斜、トンネルや線路への土砂流入、盛土流出等、145件の被害。
現時点では日田〜向之原間の復旧見通しは立たず。

●肥薩線:
球磨川第1橋梁(鎌瀬〜瀬戸石間)、第二球磨川橋梁(那良口〜渡間)が流失した他、盛土、路盤、道床流出など65件の被害。
現時点では八代〜真幸間の復旧見通しは立たず。

●鹿児島本線:
(熊本地区)
玉名〜肥後伊倉間で大規模な土砂流入発生。
(鹿児島地区)
木場茶屋〜串木野、上伊集院〜広木間で大規模な土砂流入が発生。
計26件の被害

JR九州全体で345件の被害を把握

●被害状況:
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▲久大本線・鹿児島本線の被害状況

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▲肥薩線の被害状況

(いずれも上記発表資料(https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2020/07/13/200713reiwa2nen7gatugouuhigaijoukyou.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



冒頭で紹介した過去記事でもご紹介したように、肥薩線では橋梁の流出等、大規模な被害が発生しましたが、久大本線でも広範囲に渡って甚大な被害が発生しました。
久大本線では、2017年(平成29年)の九州北部豪雨により橋梁流失の被害を受け、約1年掛けて復旧したところでした。
その復旧して2年後にまた、このように大きな被害による長期的な運休が発生する事態となりました。

まさに、豪雨被害を繰り返し受ける九州の鉄道を象徴してしまうような被害でありますが、しかし今回は被害箇所が145箇所と非常に多いことから、先の平成29年豪雨のような1年程度での復旧が可能なのかどうか、というところも気になります。


復旧で気になる、という点では肥薩線の状況も深刻であります。
被害箇所が65箇所にものぼる上、球磨川にかかる比較的長い橋梁の流失や、路盤の流失等、もはやそこに線路があったことが分からないくらいの被害の大きさが、JR九州の発表資料から明らかとなっています。

加えて先のブログ記事でもご紹介したように、肥薩線の利用者数は民営化直後の2割程度(8割減)となっており、そもそも鉄道として復旧することの社会的な是非が問われかねない程の利用者数となっています。


この区間は、かつては急行「えびの」「くまがわ」による博多・熊本と人吉・えびの・宮崎方面を結ぶ都市間輸送の利用が盛況でしたが、高速道路の整備による高速バス・マイカー等の利便性の向上により、これらの急行列車はいずれも廃止され、また沿線の過疎化により通勤・通学利用も非常に少なくなってしましました。
一方で、球磨川の風景を眺めながら乗車できる区間であることから、これを活かした「SL人吉」や「ななつ星in九州」、「かわせみ やませみ」といった観光列車が設定されてきており、もはや都市間輸送の回復が見込めない中、観光列車をメインに集客していた線区であったかと思います。

そういった路線が今回、このような被害を受けた中、沿線利用者が少なく観光利用が主体となっているこの路線が復旧できるだけの目的と財源が果たして用意できるのか。
決して悲観的な予想をしているわけではありませんが、昨今の事例を見ても、必ずしも復旧ありきではない、ということだけは念頭におきたいところです。

甚大な被害を前に、JR九州は元より、沿線自治体も、どのように復興していくのかさえも考えつかない段階だと思いますし、今は被災者の生活支援が第一だと思います。
しかし、時を経るにつれ、いずれそういう判断が沿線住民に求められる時期がやってくるのは間違いないですし、その時にどういう判断がなされるのか、についても今後触れていかないといけないな、とも感じたニュースでありました。




●関連ニュースサイト:
JR九州の豪雨被害 判明だけで345件 橋流失の肥薩線と久大本線は復旧の見通し立たず | 乗りものニュース



●関連ブログ:
Msykの業務(鉄道)日誌:急行「えびの」



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和歌山県では、新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んだ県内の観光需要を支援するため、「蘇りの地、わかやま」キャンペーンの第1弾として、和歌山県民向けに「わかやまリフレッシュプラン」の販売を開始しました。

「わかやまリフレッシュプラン」販売開始! | 和歌山県
わかやまリフレッシュプラン販売!!

概要は以下の通りです。

●対象者:
和歌山県内在住者

●実施期間:
2020年7月8日(水)〜9月30日(水)
(2020年7月10日(金)〜9月30日(水)出発分が対象)

●電子チケット:
1枚額面5,000円を2,500円で販売

●利用可能プラン:
県内の旅行代理店や宿泊施設の内、「わかやまリフレッシュプラン」に登録された参加事業者が販売する一人あたり5,000円以上の募集型企画旅行、受注型企画旅行、手配旅行および宿泊プラン

●割引額等:
一人1泊当たり最大10,000円(総旅行代金の1/2以内)を割引
・泊数、利用回数は制限無し
・一人あたり5,000円以上のプランで利用可能

●利用の流れ:
1:「わかやまリフレッシュプラン」Webサイト(https://wakayama-refresh.com)から利用可能な宿泊施設や旅行代理店を検索し、各施設へ直接予約。
(現地支払いのみが対象)

2:特設Webサイトの電子チケット購入システム「Pass Me!」から「わかやまリフレッシュプランチケット」を購入

3:宿泊施設等へチェックインの際、スマホやタブレット等で、スタンプ押印画面と住所確認ができる証明書(運転免許証、被保険者証、本人の名前・住所が表示された郵便物)を提示

4:施設スタッフから提示される施設アクセスコードを入力

5:チェックアウト時に電子チケットとの差額や追加代金があれば精算

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▲わかやまリフレッシュプラン・ポスター
(上記発表資料(https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/062400/d00204722.html)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



一昨日の記事で、国の実施する「Go To トラベル」事業についてご紹介しました。


「Go To トラベル」は7月22日出発分から適用となりますが、これとは別に都道府県単位で、新型コロナウイルス感染症の影響で落ち込んだ観光需要を回復させるための利用促進の取り組みが実施されています。

和歌山県でも、県内在住者対象に、一人1泊最大10,000円が割引となる「わかやまリフレッシュプラン」を実施しています。
「わかやまリフレッシュプラン」の利用方法は上述のとおり、基本的に宿泊料金等に充当できる電子チケットを半額で購入できるものとなっています。
ただ、電子チケットは額面5,000円単位での販売となっていますので、最大1/2が割り引かれますが、5,000円で割った端数は割引対象にならない等の注意が必要です。


注意、という意味でいえば、この「わかやまリフレッシュプラン」ですが、和歌山県内在住者が対象となっています。
私のように和歌山県内在勤であっても、在住地が県外であれば対象とはなりませんので、ご注意下さい。

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▲「わかやまリフレッシュプラン」販売ポスターが並んだJR和歌山駅みどりの窓口

和歌山県にはこれまでも多くの観光客が訪問し続けていましたが、今回の新型コロナウイルス感染症で大きなダメージを受けているは事実です。
外出自粛緩和もあり、徐々に旅行需要は戻っているとはいえ、観光業の回復という意味ではまだまだ足りない水準であると言えるでしょう。
国の「Go To トラベル」事業もありますが、それに加えて和歌山県民向けのこういった事業を活用することで、おトクに自らの県を楽しみなおすいい機会なのではないかと思います。

勿論、新型コロナウイルス感染症の対策として、マスク着用、手洗い励行、会話は控えめ、密にならない行程、といったことを守ることに気をつけながら、新しい生活様式に基づいた旅行を楽しむことができれば、と思ったニュースであります。




●関連ニュースサイト:
県内の旅行を半額で 和歌山県民限定のチケット販売開始(紀伊民報) - Yahoo!ニュース



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和歌山(1958)-和泉鳥取 紀州路快速 モハ224-5001 Wi-Fi○、更新-

和歌山県民限定で、「和歌山県民リフレッシュプラン」というのかあるようで、和歌山駅のみどりの窓口などにポスターが何枚も掲出されていました。

私は和歌山県民ではないのでこのプランは使えませんが、ブログで取り上げてみようかな、ともふと思ったりしました。

静岡県の大井川鐵道では、SL「かわね路号」や「きかんしゃトーマス号」が有名ですが、鉄道ファン的には、十和田観光電鉄や南海電鉄、近畿日本鉄道(近鉄)の中古車両を譲り受け、ほぼ当時の姿で運行している点でも人気のある路線であります。

その大井川鐵道で、今回南海電鉄6000系を譲り受けたとの報道が、地元の静岡新聞が報じていましたので、ご紹介します。
1966年製造、南海電鉄車両仲間入り 大井川鉄道、クレーンで搬入|静岡新聞アットエス

【注意】
当記事執筆時点では、大井川鐵道から南海電鉄6000系の譲受に関する公式な発表は行われておりませんので、ご注意下さい。


上記報道によりますと、大井川鐵道では、南海電鉄の6000系(1966年製造)を2両導入するとのことで、今後同社線での運転に必要な安全装置等の取り付けを行うとのことで、運転開始時期は現在のところ未定とのことです。

また、今回の南海6000系導入に伴い、近鉄16000系(2編成4両)のうち2両を廃車するとも報じられています。


南海6000系は、1962年(昭和37年)から投入された同社初のステンレスカーで、合計72両が製造され、投入後50年を過ぎる近年まで全車両が、新製当時に投入された高野線で、優等列車から各停まで幅広く運用されてきました。

しかし、2018年3月に発表された同社の中期経営計画では、この6000系を2023年度までに全車両を更新(8300系による新車投入)されることとなりました。


この計画に基づき、昨年11月からは新型車両8300系による高野線での運用も開始され、6000系の廃車も徐々に発生している模様です。


一番古い車両で製造後60年に間もなくなろうかという車両でありますので、もはや全ての車両が廃車・解体されるものと思っていましたが、まさかの大井川鐵道への譲渡が実現するとのことで、驚くよりほかありません。

オールステンレスの6000系の車体自体はかなり耐久性に優れているようですが、まさか60年近くの運用を経て、第二の職場が与えられるとは、仰天でありますが、それだけ6000系の耐久性が高い証左、ともいえるのかも知れません。

今後、整備を経て大井川本線で運用されるものと思われますが、既に同線で運用されている21000系との共演が、四半世紀を経たいま、再び大井川鐵道で実現するとは、引退・譲受の当時には誰が想像したことでありましょうか。

南海6000系が大井川鐵道で運用を開始すれば、是非とも見に行くことができればと思っています。

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▲大和川橋梁を渡る南海6000系(2019年7月6日撮影)

このように毎度大和川を渡っていた光景が、今後大井川で見られることになるだけに、胸熱に思えるのは、決して私だけではないかも知れませんね…



●関連ブログ:
南海6000系が大井川鐵道に: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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7月3日(金)から熊本県南部を中心とした大雨の影響により、JR九州の肥薩線やくま川鉄道を中心に大きな被害が発生しました。

肥薩線では、球磨川第一橋梁、第二球磨川橋梁が流失したほか、複数の駅で線路が冠水、またくま川鉄道では球磨川第四橋梁が流失したほか、人吉温泉駅構内では線路冠水、土砂流入が発生するなど、長期的な運休が不可避となる、甚大な被害が発生しています。

これらの橋梁は、開業時から列車の運行を支えてきているものばかりで、国登録文化財にもしていされていたものもありましたが、これらを一気に流し去ってしまうという、過去に見ない豪雨でありました。

犠牲となられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げ、一日も早い生活の復興を願う次第であります。



私自身、今から6年半程前の平成26年(2014年)3月に、肥薩線とくま川鉄道を訪問しました。



特にくま川鉄道では、新型車両「田園シンフォニー」の営業運転直前で、地元の方々を対象とした試乗会らしきイベントが実施されていました。
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その後、終点の湯前まで乗り通して往復してきました。
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また、人吉駅の駅舎は、このように駅前にからくり時計が設置され、小京都の玄関に相応しい駅でありました。
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そして、肥薩線では、「九州横断特急」「いさぶろう・しんぺい」の編成が行き来していました。
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▲キハ185系「九州横断特急」と「いさぶろう・しんぺい」。
この後のダイヤ改正により、「九州横断特急」は肥薩線の運行を取りやめ、現在のダイヤではD&S列車「やませみ・かわせみ」が運行されていました。

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▲「いさぶろう・しんぺい」車両を使用した普通列車の八代行き。
現在のダイヤでは、八代〜人吉間を特急列車として運行されていました。


今回の水害により、くま川鉄道では、冒頭で記した橋梁流失に加え、「田園シンフォニー」車両の5両すべてが水没するという、大きな被害を受けました。
経営規模の小さい第三セクター鉄道であるだけに、今後の復旧には多難な道のりが予想されます。
そんな中、くま川鉄道では同社の支援への声に応える、という観点から、寄付の受付を実施しています。
くま川鉄道株式会社【公式】 - くま川鉄道株式会社 kumagawa-rail
(「7月4日豪雨災害に伴うくま川鉄道への寄付について」参照)
寄付は現金書留または銀行振込により受付しているとのことです。
同社のオンラインショップについては、注文処理が追いついていないこともあるようですので、これを機会にくま川鉄道を支援したい、という方は、こちらの寄付の窓口も利用してみてはいかがでしょうか。



さて、今回肥薩線・くま川鉄道を襲った豪雨被害からの復旧には、相当の時間がかかるものと思われます。

一方で、下記のJR九州が発表している線区別利用状況によりますと、今回甚大な被害のあった肥薩線・八代〜人吉間の平均通過人数は、1987年度の2,171人に対して2018年度は455人と、この約30年間の間に8割も減少しています。
また、この「455人」という数値は、吉都線の吉松〜都城間(465人)と同水準で、これより少ない区間となると、指宿枕崎線・指宿〜枕崎間(291人)、日豊線・油津〜志布志(193人)、肥薩線・人吉〜吉松(105人)、豊肥本線・宮地〜豊後竹田(101人)となっており、この区間の利用者の少なさ、あるいは減少幅の大きさが見えてきます。
【参考】
線区別ご利用状況 | 交通・営業データ | 企業情報 | 企業・IR・採用 | JR九州

そんな中、既に平成29年(2017年)の水害により大きな被害を受けた日田彦山線・添田〜夜明間について、BRTによる復旧方針となったこともあることから、今回の肥薩線・八代〜人吉の復旧も、そのまま鉄道による復旧が行われるかどうか、難しいというところもあり得るかも知れませんので、今後の復旧に関する議論も気になるところであります。


一方のくま川鉄道でも、沿線住民の減少で厳しい経営状況が続く一方、沿線高校の統廃合により、逆に朝の通学ラッシュが激しくなっている、という現実があります。
乗車率130%、ローカル線の謎 都会並みの大混雑 皮肉なラッシュの背景とは 熊本のくま川鉄道|【西日本新聞ニュース】

高校生の通学需要が多い現状から、鉄道インフラとしては必要性のある一方、経営規模の小さい第三セクター鉄道では、自力での復旧は困難であるかと考えられますので、今後どのような費用負担で復旧するのか、議論を見守っていきたいと感じています。


今回ご紹介した肥薩線・くま川鉄道に加えて、熊本県内では肥薩おれんじ鉄道や鹿児島本線、大分県内では久大本線といったように、九州地方の多くの路線で甚大な被害が生じました。
久大本線については、平成29年(2017年)の豪雨で鉄橋が流失し、約1年の運休期間を経てようやく復旧したところ、その2年後にまたもや橋梁流失という被害を受けました。

各地での豪雨災害による運転見合わせにより、新型コロナウイルス感染症後の観光列車の運転にも影響が生じる事態となっていますが、これも併せて、今後どのようなスケジュールで復旧に向けた議論が進んでいくのか、節目節目でご紹介できればと思っています。




●関連ニュースサイト:
九州の鉄道「当分運休」の区間は 橋流失・土砂流入など各所で豪雨被害 状況把握進む | 乗りものニュース
社員は全員無事、熊本県のくま川鉄道が被災状況を公表…『ななつ星』は運行再開を延期 令和2年7月豪雨 | レスポンス(Response.jp)
肥薩線などのローカル線が壊滅的な被害…7月6日も九州新幹線熊本以南が終日運休に 令和2年7月豪雨 | レスポンス(Response.jp)
JR肥薩線、くま川鉄道・肥薩おれんじ鉄道など九州内の豪雨被害状況 | マイナビニュース



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新型コロナウイルス感染症の影響により大幅に冷え込んでいる旅行業界の消費喚起の観点から、旅行代金の一部を支援する「Go To トラベル」事業の詳細が国土交通省より発表されました。

Go To トラベル事業関連情報 | 観光庁
Go To トラベル事業の概要|観光庁

今後詳細が発表される内容もありますが、現段階で発表されている内容を元に、「鉄道を中心とした個人旅行にも使えるか?」といった観点から、今回のGo To キャンペーンを見ていきたいと思います。

(以下の資料は、上記観光庁Webサイト(https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001351403.pdf)より引用)

続きを読む

京阪電鉄では、交通系ICカードの利便性向上を図るため、ICOCAによる新たなポイントサービスの開始を発表しました。

ICOCA による新サービス「京阪電車ポイント還元サービス」の開始について|京阪電鉄

概要は以下の通りです。

【京阪電車ポイント還元サービスの概要】
●開始日:
2020年12月1日(火)初発より

●対象路線:
京阪線、鋼索線(大津線は除く)

●ポイントサービスの概要:
・ポイントサービスに登録したICOCAで、対象路線の同一運賃区間を1ヶ月間(1日〜末日)に11回以上乗車した際、11回目以降の利用に乗車運賃合計額の10%のポイントを付与。
・貯まったポイントは、翌月15日以降に自動券売機、チャージ機でポイントをチャージすることで、1ポイント1円として電車利用や買い物に利用可能。
・ポイントは、利用月から起算して3ヶ月後の月末までにチャージしなかった場合は失効。



併せて、京阪電鉄からは、京阪線、鋼索線における回数券の発売終了・利用終了についても発表されています。
京阪線・鋼索線における回数券の発売終了・利用終了について|京阪電鉄

概要は以下の通りです。

【京阪線・鋼索線における回数券の発売終了・利用終了について】
●発売終了日:
2020年12月30日(水)

●利用終了:
2021年3月31日(水)

●廃止対象券種:

普通回数券、時差回数券、土・休日割引回数券


いずれも詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



今回京阪電鉄から発表のあったICOCAによるポイントサービスですが、回数券の廃止と同時に発表があったことから分かるように、回数券からのサービスの移行、という意味合いになるかと思われます。

現在の京阪電鉄の回数券は、普通回数券(11枚つづり)の他、時差回数券(12枚つづり)、土・休日割引回数券(14枚つづり)が用意されています。
きっぷ(普通券・回数券)|きっぷ・ICカード|電車・駅のご案内|京阪電気鉄道株式会社

回数券の場合は、購入月の三ヶ月後の月末まで有効な上に、1枚ずつバラして使うことも可能であることから、定期券を購入するほどでもない利用の場合や、加えて土休日やオフピークの時間帯を利用する場合に重宝するきっぷであったかと思われます。

一方、「バラして使える」点から、主に金券ショップ等ではこれらの回数券を1枚単位でバラして発売しているケースも多く見られ、交通費を抑えたい人々には重宝されている一方、鉄道事業者にとってみれば、個別の旅客から得られる筈の収入が得られていない、という問題点もあったかと思います。

そういった点もあり、既にJR西日本では、特に割引率の高かった「昼間特割きっぷ」を廃止し、代替として「ICOCAポイント」を利用して「昼間特割きっぷ」設定区間に対して「時間指定ポイント」を設定して、通常よりも高めのポイント付与率を設定しています。
(参考)


今回の「京阪電車ポイント還元サービス」では、大まかな仕組みは上記の「ICOCAポイント」と類似なものとなっていますが、一方で、廃止となる「時差回数券」「土・休日割引回数券」の代替サービスとなるポイント還元が設定されていません。

また、回数券のように購入時点から割引が適用されるのではなく、一ヶ月単位で同じ運賃区間を11回以上利用した場合に初めて割引が適用される点から考えると、普通回数券と比較しても値上げになりそうな感じです。

以上の条件を踏まえて、例えば淀屋橋〜三条間(普通運賃420円)で、「ポイント還元サービス」の還元後の実質額と、現在発売中の各種回数券とで、どの程度の金額の差があるのかを試算したのが、以下の表となります。
keihan_icocapoint

毎月30回(15往復相当)までを比較してみましたが、いずれであっても現在の回数券よりも実質的に値上げになるのは確かなようで、更にこれまで時差回数券や土・休日割引回数券と比べると、かなりの実質値上げになりそうです。

もっとも、「回数券」自体、本来は「乗車回数の多い利用者に対する割引サービス」で設定されているものが、バラして利用できるが故に、「複数人グループでの割引利用」や「金券ショップでのバラ売り」といったように、本来の趣旨から逸脱した利用方法がなされている実態があります。
そういう意味では、交通系ICカードによるポイント付与による代替サービスが提供可能になったことから、「回数券」というきっぷが消えるのは、時代の流れといえるかと思われます。

また、これを機会に、利用促進を図るために大幅な割引を行っていた回数券についても、本来得られる収入の確保の観点から、ある程度の整理はこれまた仕方がないのかな、とも思っているのですが、ただ、土・休日割引回数券の代替サービスが無い点など、かなり思い切った制度変更を行ったなあ、とう印象を抱きました。

回数券制度に大ナタを振るった今回の京阪電鉄の改正ですが、他の関西地区民鉄にもこの流れが広まっていくのか、今後の動向にも注目したいな、と感じたニュースでありました。



●関連ニュースサイト:
京阪電車の回数券終了 12月からICOCAで独自の「ポイント還元サービス」開始 | 乗りものニュース



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