阪和線の沿線から

阪和線沿線在住の筆者が記している日記です。
鉄道を中心に、バス・航空・フェリーといった交通全般に関する話題や、
管理人の乗車記録や旅行記、撮影記録などを気の向くままにお送りしています。
当ブロクの更新情報やコメントについては、当ブログ用ツイッターアカウントを
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【JR西日本】2024年3月16日ダイヤ改正で「サンダーバード」「しらさぎ」「スーパーはくと」「スーパーいなば」「やくも」が全席指定席に

JR西日本では、2024年3月16日に実施されるダイヤ改正で、一部の在来線特急列車について、自由席車両を普通車指定席に変更し、全席指定席として運転することを発表しました。

北陸新幹線の座席区分・一部在来線特急の全席指定席化および特急用定期券(パスカル)の一部区間発売終了等について 〜2024年3月16日 ダイヤ改正から座席区分を変更します〜 :JR西日本

概要は以下のとおりです。

【全席指定席となる特急列車】
「サンダーバード」(大阪〜敦賀)
「しらさぎ」(名古屋〜敦賀)
「スーパーはくと」(京都〜倉吉)
「スーパーいなば」(岡山〜倉吉)
「やくも」(岡山〜出雲市)

【シーズン別指定席特急料金】
「サンダーバード」「はくたか」については、現行の「北陸新幹線利用の場合」の適用日に変更

【実施日】
2024年3月16日(土)
(ダイヤ改正日と同日)



詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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▲2024年3月16日より全席指定席化となる「スーパーはくと」


JRグループ各社では、在来線特急列車の自由席を指定席に変更する「全席指定席化」が進められています。
JR西日本でも、2022年3月のダイヤ改正で、特急「くろしお」を含む在来線特急列車について、全席を指定席化とする変更が行われたのは、記憶に新しいところです。
(参考)


今回、更に北陸方面の特急「サンダーバード」「しらさぎ」と、山陰方面の特急「スーパーはくと」「スーパーいなば」「やくも」の計5系統について、全席指定席化が実施されることとなりました。

これで、JR西日本管内で、引き続き自由席が設定されるのは、
・「能登かがり火」(金沢〜和倉温泉)
・「はるか」(野洲〜関西空港)
・「スーパーまつかぜ」(鳥取〜益田)
・「スーパーおき」(鳥取〜新山口)
・四国方面の特急「しおかぜ」「南風」「うずしお」

くらいになるのかな、と思います。

JR四国との調整が必要な四国方面の特急を除くと、比較的短区間の利用も多い特急列車が残っている感じもしますが、一方で「スーパーおき」は比較的長距離を走る列車もあることから、もう少し利用者の動向を詳細に見極めた上で、全席指定席化を行う列車を選んでいるのかも知れません。

個人的には、追加で料金を支払う以上は、着席したいと考えていることから、全席指定席化には基本的に賛成です。
ただ、繁忙期には、例え満席であっても、料金がそのままでもいいので立席でも移動したいニーズが少なからず生じることと思われます。
そういった際に、JR東日本で実施している「座席未指定券」のような仕組みもあればいいのにな、とも思ったりしますが、そのあたりは、今後の運用改善を期待したいところです。

特急列車の全席指定席化については、常に賛否が分かれる問題でもあります。
料金を支払っているのに着席できないというクレームもあり得る一方、満席となれば、途端に当該列車に乗車する手段が無くなってしまう、ということも起き得ます。

一方、鉄道事業者にとってみれば、ネット予約の充実や、車内での残席・販売状況確認が容易に行えるようになったことから、検札が必要な自由席に比べて、指定席の方が手間がかからなくなった、という事情もあります。

これらの問題や現況を踏まえて、より良い座席運用のあり方について、引き続きの改善を期待したいな、と感じた次第です。




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【JR西日本(中国エリア)】2024年3月16日ダイヤ改正実施。273系「やくも」は4月6日デビュー

2024年3月16日ダイヤ改正について、JR西日本の中国エリアの改正内容について、ご紹介していきます。

2024年3月16日(土) ダイヤ改正を実施します|JR西日本中国統括本部

中国エリアの主な改正内容は以下のとおりです。

【特急「やくも」】
・新型車両「273系」は2024年4月6日(土)より運転開始。
・当初は6往復で運行し、6月までに273系の運行を順次拡大し、全44両の投入完了予定。
・全44両投入後も、一部在来型車両「381系」で運転する場合あり。
・新幹線との乗り換えを改善し、東京・名古屋・新大阪〜米子の所要時間を平均6〜7分短縮
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▲新型車両273系「やくも」概要
(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/231215_00_press_daiyakaisei_chugoku.pdf)より引用)


・381系特急やくも「リバイバル塗装車両」は、今年6月までに順次運行終了。
381系特急やくも「リバイバル塗装車両」の今後の運行計画について:JR西日本


【特急「スーパーはくと」増発、「スーパーいなば」「スーパーおき」「スーパーまつかぜ」運転時刻変更】
・「スーパーはくと」1往復増発、「やくも」運転時刻変更などにより、特急「スーパーいなば」「スーパーおき」「スーパーまつかぜ」の運転時刻変更


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



今回の改正での、中国エリアの一番の注目は新型車両「273系」の運行開始でしょうか。
改正日よりもおよそ半月ほど遅れて、4月6日の運行開始となります。

注目はその後の増備で、6月までに投入予定数の44両は増備完了するとのことで、思っていたよりも早いペースでの投入が進められます。

一方、6月までに273系投入完了すれば、381系は全て引退ではない模様で、引き続き381系が走ることもあるようです。
一体いつまで381系が「やくも」として走り続けるのか、今の段階では明らかではありませんが、リバイバル塗装は6月で見納めとなりますが、しばらくの間は381系そのものは乗ることができそうです。

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▲2022年3月より運行されてきた381系特急やくも「国鉄色」リバイイバル塗装車両。
今年6月末の運行終了が予定されています。


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▲いっぽう、「ゆったりやくも色」の381系は、運行終了は「時期未定」で、273系に置き換わった後も、一部この381系で運行する場合があるようです。




【関連ブログ】
【273系】「新やくも」は4月より運行開始!6往復を設定へ - 鉄道プレス
381系「リバイバルやくも」、4月から順次引退へ… - 鉄道プレス



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【JR西日本(北陸新幹線・北陸エリア)】2024年3月16日ダイヤ改正実施。金沢〜敦賀間新幹線開業、「能登かがり火」は臨時1往復が新たに設定。

2024年3月16日ダイヤ改正について、JR西日本の北陸新幹線及び北陸エリアの改正内容について、ご紹介していきます。

2024年3月16日 ダイヤ改正を実施します〜北陸新幹線 金沢〜敦賀間が開業します〜|JR西日本金沢支社

北陸新幹線及び北陸エリアの主な改正内容は以下のとおりです。

【北陸新幹線・金沢〜敦賀間開業】
●東京〜敦賀直通「かがやき」「はくたか」計14往復運転
「かがやき」9往復、「はくたか」5往復運転。
「かがやき」は、「小松・越前たけふ」停車は朝・夕の2往復、「加賀温泉・芦原温泉」停車は昼〜夕の2往復

●北陸エリア〜近畿圏・中京圏は、敦賀駅で「つるぎ」と「サンダーバード」「しらさぎ」接続
・敦賀駅では、「サンダーバード」と「しらさぎ」の2列車、または「サンダーバード」1列車を、新幹線「つるぎ」で接続
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(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/231215_00_press_daiyakaisei_hokuriku.pdf)より引用)
・「つるぎ」は、各駅停車タイプ16往復、速達タイプ9往復を設定。

●座席種別
・全ての「つるぎ」で「グランクラス」の発売開始。
・「つるぎ」は在来線特急と接続する列車で、指定席を拡大(自由席4両→2両)
・「サンダーバード」「しらさぎ」は全席指定席に

【七尾線】
・「能登かがり火」5往復に加え、多客期に1往復増発。
・「能登かがり火」「花嫁のれん」合わせて、下りは朝〜午後まで概ね1時間間隔、上りは和倉温泉のチェックアウトや、和倉・能登エリアでの観光後の利用しやすいダイヤに見直し。

【北陸本線・敦賀〜米原間】
・早朝深夜時間帯の「しらさぎ」廃止の代替として、臨時快速列車を運転。
・敦賀6:31発→米原7:08着、米原22:48発→敦賀23:20着。


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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▲北陸新幹線W7系。
W7系・E7系が、いよいよ敦賀まで走ることになります。

北陸新幹線・金沢〜敦賀間開業に伴う運行計画概要は、既に今年の8月にJR西日本より発表されており、「かがやき」「はくたか」「つるぎ」の運転本数は、既に発表のあったとおりとなっています。
(参考)


基本的に、「つるぎ」は「サンダーバード」「しらさぎ」との接続を受けて近畿圏・中京圏と北陸圏を結ぶ列車、「かがやき」「はくたか」は、北陸圏と首都圏を結ぶ列車として棲み分けを図っており、今回発表されたダイヤからもそれが分かります。

また、いわゆる「インチキバード」と称されてきた速達タイプについても、「つるぎ」9往復が福井・金沢(新高岡)のみ停車の速達タイプが設定されることになります。
そうであっても、平均所要時間でも、大阪〜福井間では短縮時分が3分でありますので、現行の「サンダーバード」「しらさぎ」がいかに速いのか、というのを改めて実感させられた発表内容でもありました。
(参考)




一方、在来線についても発表がありましたが、既に発表された「能登かがり火」の本数が5往復(「サンダーバード」置き換え含め現状維持)に加え、1往復が臨時で増発されます。
長らく、七尾線の特急列車の本数は大きく変化が無かったと思えるだけに、訪日外国人旅行者の増加も含めた、観光客の全般的な増加を見込んだ増強、に感じました。

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▲和倉温泉駅に到着した特急「能登かがり火」。
「サンダーバード」置き換えも含め、七尾線内定期列車は5往復が維持される上に、臨時列車として1往復が追加設定されます。


…とすれば尚更、現在無人駅となっている「和倉温泉駅」での利用者への案内は、何らかの形でサポートしていく必要がありそうな気もするのですが…
(参考)




今回の発表で、敦賀駅での乗り換え方法も発表されています。
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(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/231215_00_press_daiyakaisei_hokuriku.pdf)より引用)

これによれば、中間改札をはさみ、新幹線と在来線を乗り換える構造となっています。
また、乗り換え標準時分は8分と設定しています。

中間改札が設けられることから、交通系ICカードによる利用がこれまでの「サンダーバード」でチケットレスで利用できていたものが、紙きっぷの発券に切り替わることも想定されます。

この手の企画きっぷが、どのような設定となるのか、具体的な商品設計は今後発表されるものと思われますが、既に交通系ICカード+チケットレス特急券で、きっぷの発券なしに「サンダーバード」を大阪〜金沢間で利用できていただけに、その利便性を低下させないような仕組みを期待したいところでもあります。




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【JR西日本(近畿エリア)】2024年3月16日ダイヤ改正実施。有料座席サービス拡大など実施

2024年3月16日ダイヤ改正について、JR西日本の近畿エリアの改正内容について、ご紹介していきます。

2024年3月16日にダイヤ改正を実施します|JR西日本近畿統括本部

近畿エリアの主な改正内容は以下のとおりです。

【特急「スーパーはくと」増発・区間短縮】
・特急「スーパーはくと」を大阪〜鳥取間で1往復増発し、計8往復で運転
・なお、京都〜大阪間は、7往復→2往復に削減

【有料座席サービス拡大】
・通勤特急「らくラクやまと」新設
平日朝夕1往復運転
ダイヤは以下のとおり。
(朝)奈良7:16発→天王寺7:56着→大阪8:13着→新大阪8:19着
(夕)新大阪19:43発→大阪19:49発→天王寺20:05発→奈良20:46着

・快速「うれしート」拡大
平日は現在の4本(大和路線2本・おおさか東線2本)から、更に大和路線1本・おおさか東線2本を拡大。
また土休日も新規設定(大和路線3本、おおさか東線4本)

・通勤特急「らくラクはりま」を現在の姫路→新大阪から、網干→京都に延長。
はりま勝原、英賀保(あがほ)にも停車

・「びわこエクスプレス」を「らくラクびわこ」に名称変更の上、運行時間帯を繰り上げ

・特急「くろしお」の夕通勤時間帯以降の和泉府中停車拡大
くろしお21号(和泉府中17:52着)からくろしお31号(和泉府中21:51着)の6本が新規に和泉府中に停車

【その他増発等】
・嵯峨野線の昼間時間帯に6往復増発
・おおさか東線の城北公園通に「直通快速」が新たに停車
・特急「南紀」の新宮〜紀伊勝浦間でワンマン運転実施



詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



例年12月中旬に発表されるJRグループダイヤ改正。
今回のメインは北陸新幹線・金沢〜敦賀間の開業ですが、それ以外にも様々な発表がありました。
当ブログでは例年のとおり、順を追ってご紹介していきたいと思います。

なお、当ブログは「おおざっぱに・わかりやすく」を目標に記していきます。
極端にマニアックな考察よりも、ざっくり大枠をご紹介することが、この春以降の旅行や通勤などにお役立ていただけるのかな、と思っています。



まずは、居住地からして個人的に関心の大きい近畿エリアの改正内容です。
概要は上述のとおりですが、特に目を惹くのは「有料座席サービスの拡大」です。

既にこの秋より大和路線・おおさか東線で「うれしート」のサービスが開始しました。
(参考)


転換クロッスシートの221系の一部を利用した有料座席で、既存の自由席(料金無し)と着席保証以外の相違点がないことから、一部では利用者の定着に疑問の意見もあったようにも思えますが、その実、更なる拡大が実施されました。

しかも、土休日にも、平日と同規模の本数で実施するところをみると、本格的な導入も目指しているのでは、とも思える積極姿勢が見受けられます。
この土休日では、朝の時間帯に加え、おおさか東線経由は夕方の2本も設定されています。
この意図は、奈良市内の観光客が大阪市内や新幹線乗り継ぎに利用することを想定しているのではないかと思います。
これまでとは異なる客層にアプローチしていく「うれしート」、今後の動向に注目です。

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▲「うれしート」が設定されるおおさか東線・直通快速。
上記画像の奈良行きとは逆方向、大阪行きに、平日・土休日含めて設定されます。




大和路線関係では、更に「らくラクやまと」という特急列車が新設されます。
かつて、大和路線には「やまとじライナー」という通勤ライナーが運転されていましたが、13年の時を経て、特急型車両による有料着席サービスが復活することになります。

ところでこの「らくラクやまと」、発表資料から見ると287系を使用することは分かるのですが、現在運行されている臨時特急「まほろば」のような3両編成なのか、それともグリーン車込みの6両編成なのか、も同時に気になるところです。
どんな編成になるのかは、今後の発表(特急列車のダイヤ改正が発表される時刻表2月号発売時)になるかと思いますので、これも楽しみにしたいと思います。



有料座席サービス拡大の点では、阪和線でも触れておきたいところです。
これまで朝のみ和泉府中に停車していた「くろしお」が、新たに夕方にも同駅に停車することになりました。
これにより、既に夕方停車している「はるか」と併せて、着席サービスの拡大や、新大阪での新幹線接続がより楽になります。

ちなみに、上記発表資料で283系「オーシャンアロー」が用いられているように、今回の発表で283系「オーシャンアロー」の引退は記されていません
来春以降も、新大阪〜新宮間で運転される見込みですので、引き続きその乗車を楽しみたいところです。
(参考記事)


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▲283系「オーシャンアロー」車両。
2024年3月16日以降も引き続き、「くろしお」でその姿をみることができる見込みです。




きのくに線関係では、その他特急「南紀」の新宮〜紀伊勝浦間のワンマン運転が実施されます。
勝浦温泉や那智の滝で有名な紀伊勝浦まで、名古屋や首都圏からのアクセスとして、この区間は運行されていますが、やはり利用者がそれほど多いわけではありません。

一方で、上述のとおり観光列車として定期的に運行していくことは、誘客の上では必要でもあります。
今回のワンマン運転は、そういった事情から、より持続的な運行を目指した答え、と個人的には捉えています。
JR東海が所有するHC85系が、この区間だけJR西日本に乗り入れることから、利用者も少ないことだし廃止になるような予想をしている意見も見聞きしますが、地元の誘客の姿勢などを考えると、それは地域の実情をちっとも見ていない意見と思っていました。

それだけに、今回のワンマン運転は、思い切った決断だと、高く評価したいと思います。

それにしても、HC85系がワンマン運転できる、というのは知りませんでした…


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▲紀伊勝浦駅に停車中の特急「南紀」HC85系。
紀伊勝浦〜新宮間でワンマン運転が実施されますが、減便等は無く、これまでどおりの本数が維持されます。




非電化区間も走る特急列車つながりで、「スーパーはくと」も見ておきたいと思います。

現在、京都〜鳥取で7往復運転されている「スーパーはくと」ですが、今回の改正で8往復に増発する一方、8往復のうち6往復が大阪〜鳥取間の運転に短縮されます。

いわば、京都〜大阪間を短縮して1往復増発を実現した、という感じですね。
多くの利用者にとっては、1往復増発は朗報といえるでしょう。
一方で、京都〜大阪間で、有料座席サービス代わりに使う場合は、「はるか」「サンダーバード」がほとんどとなりますので、注意が必要です。

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▲京都駅に到着した「スーパーはくと」。
増発の代わりに、多くの列車が京都〜大阪間で短縮となり、京都駅発着は2往復となります。
京都発着の列車は、朝の京都発・夜の京都着に限定され、この画像のように昼間に京都駅を発着する「スーパーはくと」は、今後は見られなくなります。




以上、JR西日本近畿エリアの改正内容についてご紹介しました。
阪和線・きのくに線関係では、上述の「くろしお」和泉府中停車拡大、「南紀」ワンマン運転程度で、大きな見直しは無さそうです。
北陸新幹線・金沢〜敦賀間により、車両の動きが気になるところですが、それは今後、といったところでしょうか。

既に運行開始から27年が経過している283系「オーシャンアロー」も、今後の動向が気になりますが、引き続き、「乗れる時に乗っておく」「撮れる時に撮っておく」のが大事なのではないのでしょうか。



【関連ブログ】
JR西日本 24年春ダイヤ改正詳報 その2 近畿エリア : 旅するマネージャーのブログ
【速報】奈良発着の特急「らくラクやまと」を新設定へ!287系で運転 - 鉄道プレス



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【JRグループ】2023年3月16日ダイヤ改正発表(各社公式発表リンク)

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JRグループ各社では、来る2024年3月16日(土)にダイヤ改正を実施することを発表しました。

この記事では、各社の発表資料へのリンクと、概要をご紹介します。
個別の内容の詳細やコメントについては、追って記事をアップしていきたいと思います。

【JR北海道】
2024年3⽉ダイヤ改正について|JR北海道
・日中時間帯の「エアポート」毎時1本増発
・全ての快速列車を桑園駅に停車
・737系を函館線(岩見沢〜旭川)に投入
・石北線と釧網線の快速・普通列車全てをH100形電気式気動車に置き換え

【JR東日本】
2024年3月ダイヤ改正について:JR東日本
・東北・山形新幹線に新型車両E8系を順次投入
・上越新幹線の最終列車時刻繰り上げ
・特急「しおさい」にE259系投入(E259系・E257系で運転)
・特急「わかしお」「さざなみ」はE257系に統一
・鶴見線、常磐線(土浦〜水戸、いわき〜原ノ町)、磐越西線(野沢〜津川)、只見線(只見〜小出)でワンマン運転実施

【JR東海】
2024年3月ダイヤ改正について
・早朝時間帯に新横浜始発山陽新幹線直通臨時「のぞみ」新設
・夜間時間帯下り「ひかり」列車間隔改善
・ビジネスブース設置N700S追加投入

【JR西日本】
2024年春のダイヤ改正について:JR西日本
・北陸新幹線・金沢〜敦賀間開業
・特急「スーパーはくと」大阪〜鳥取間で1往復増発、京都〜大阪間は減便
・奈良〜天王寺〜大阪〜新大阪の通勤特急「らくラクやまと」新設
・有料座席サービス「快速 うれしート」拡大
・通勤特急「らくラクはりま」運転区間拡大
・通勤特急「びわこエクスプレス」を「らくラクびわこ」に名称変更
・特急「くろしお」和泉府中停車拡大
・特急「南紀」新宮〜紀伊勝浦間でワンマン運転実施

【JR四国】
2024年3月ダイヤ改正について|JR四国
・土讃線(高知〜伊野)、高徳線(高松〜引田)でパターンダイヤ導入
・特急「しまんと8号」始発駅を宿毛駅に延長変更
・徳島駅で「タクトダイヤ」設定し、特急「うずしお」、高徳線、牟岐線、徳島線相互の乗り換えを便利に

【JR九州】
2024年春ダイヤ改正|JR九州
・鹿児島本線(福岡エリア)での日中「区間快速」の快速区間及び、「普通列車」の運転区間延長
・鹿児島本線(福岡エリア)、福北ゆたか線の混雑緩和
・特急「A列車で行こう」「海幸山幸」の減便、乗車時間拡大


例年どおり、解説記事はJR西日本から作成していきたいと思います。
その後は、特に順番を決めていませんが、気の向いた順番で作成していきたいと思いますので、気長にお待ちください。



【関連ブログ】
【ダイヤ改正】2023年12月15日発表分のリンクまとめ(2024年3月ダイヤ改正) | Stella Rail Side
2024年春JR・三セク各社ダイヤ改正速報 : 旅するマネージャーのブログ
2024年春『JRダイヤ改正』まとめ - 鉄道プレス



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【スルッとKANSAI】QRコードを活用したデジタル乗車券サービス開始を発表。名称は「スルッとQRtto(スルッとクルット)に(2024年6月頃予定)

関西地区の大手民鉄などで構成している「スルッとKANSAI協議会」では、乗車券のデジタル化による利便性向上のため、QRコードを活用したデジタル乗車券サービスを開始することを発表しました。

QRコードを活用したデジタル乗車券サービスの開始時期とサービス名称「スルッとQRtto」の決定について|スルッとKANSAI
2024年6月から QRコードを活用したデジタル乗車券サービスを開始します|ニュースリリース|阪神電気鉄道株式会社
京阪電車として初となるQRコードを利用した乗車サービスを開始|京阪電鉄
「e METRO」アプリでQRコードを活用したデジタル乗車券サービスを提供します|Osaka Metro
阪急電鉄の全87駅でQRコードを活用したデジタル乗車券のサービスを2024年6月より開始します|阪急電鉄

概要としては、QRコード乗車券のサービス開始時期は2024年6月頃を予定しており、そのサービス名称は「スルッとQRtto(クルット)」としています。
「スルッとQRtto」では、まずは、現在磁気カードや磁気きっぷで発売しているお得な乗車券(企画乗車券)の発売を予定しており、その内容は詳細決定次第発表するとのことです。

またサービス開始当初は、Osaka Metro、大阪シティバス、近畿日本鉄道、京阪電鉄、南海電鉄、阪急電鉄、阪神電鉄の7社で導入を行い、その後サービス導入事業者の拡大を予定しているとのことです。

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▲スルッとQRttoのブランドマーク・ロゴ
(上記スルッとKANSAI協議会からの発表資料より引用)


なお、同日付で、Osaka Metro、京阪電鉄、阪急電鉄、阪神電鉄の各社からも、QRコードを活用した乗車券のサービス開始について、発表されていますので、併せてご確認下さい。



スルッとKANSAI協議会では、昨年11月にQRコードを活用したデジタル乗車券の開発着手を既に発表していましたが、今回その乗車券サービスの名称や導入時期などが発表されました。
(参考)


導入する乗車券のサービスとしては、企画乗車券をQR化し、スマホで決済して、スマホのQRコードをかざして乗車することができるものとなっています。
これらの乗車券は、これまで磁気カードにより発行されていましたが、それを置き換え、また、スマホがあればどこでも購入できるようになることから、利用者の利便性が高まるものと思われます。

また、この「スルッとQRtto」導入に併せて、関西地区の大手民鉄等ではQRコードによる乗車券サービスの開始も発表されています。


かつては「3dayチケット」などの超お得なきっぷも用意されていた、スルッとKANSAIの企画乗車券ですが、最近は見直しが行われ、ひと頃に比べると種類は減ったとはいえ、まだ奈良や京都といった観光地向けのフリーチケットが引き続き発売されています。

これらのチケットは現在は磁気カードとなっていますが、今後はこの「スルッとQRtto」を活用して、QRコード化が進められることになると思います。

現在のところ、QRコード活用の乗車券は、スマホ購入に限定されている模様ですが、今後は窓口発売分についても、QRコードが進められるのかも知れません。

考えてみれば、ICOCAやPiTaPaの交通系ICカードの普及や、回数乗車券の廃止により、磁気を搭載する乗車券としては、券売機等で購入できる普通乗車券と、今回ご紹介した企画乗車券くらいになってきているものと思われます。

更に企画乗車券をQR化すれば、残るは普通乗車券となり、磁気処理の必要なきっぷは遠からず姿を消していくかも知れません。

長らく改札の自動化に貢献してきた磁気式の自動改札ですが、それをQRコードとICカードにその役割を譲る時期が遠からずやってくるのかな、という気もします。

勿論、一足飛びにQR化は進まないかも知れませんが、そこへの向けての変化が少しずつ進んでいることには違いありません。
今後、このスルッとQRttoが、どのように展開していくか、磁気式のきっぷ・カードの動向も含めて、引き続きご紹介していきたいと思います。



【関連ブログ】
●7「スルッとKANSAI」から「スルッとQRtto」へ: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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【南海バス】「SMI美原ライン」(堺市実証実験)に乗車する(2023.12.13)

大阪府堺市では、下記記事でご紹介したように、同市中心部と美原区をはじめとした市域東部を結ぶ拠点間ネットワーク「SMI美原ライン」の導入を目指しており、その実証実験が今年は10月から12月に賭けて実施されています。
(参考)


実証実験の運行期間が12月15日(金)と終了に近づくなか、昨年度は乗車できなかったこのSMI美原ラインに一度は乗車してみようと、美原区役所前〜堺駅前間を1往復してきまたので、その様子をご紹介したいと思います。



今回乗車する「美原区役所前」は、文字通り堺市の美原区役所に隣接して設置されているバスターミナルです。
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▲美原区役所前バスロータリー。
ここから、初芝駅前や中もず駅前、新金岡駅前に向けてバス路線が走っています。
また、国道309号線側の停留所からは、近鉄河内松原駅方面へのバス路線も走っています。

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▲美原区役所庁舎。
かつては「大阪府南河内郡美原町」という自治体でしたが、2005年2月1日に堺市に編入合併されました。
その後、2006年4月1日に堺市が政令指定都市に移行し、かつての美原町役場が現在の美原区役所となりました。

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▲SMI美原ラインの運行案内看板
時刻表や運賃が記載されています。

区役所周辺をプラプラしていますと、堺駅前からやってきたSMI美原ラインのバスが到着しました。
時刻表によりますと、堺駅前15時20分発、美原区役所前16時5分着の便のようです。
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降りてくる乗客の数を数えてみると、ざっと10名くらいはいたでしょうか。
意外と多い人数に少しばかり驚きました。

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▲SMI美原ラインに充当されているバス。
車体ラッピングが「SMI美原ライン」オリジナルデザインとなっています。

続きを読む

今日の乗車記録

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美原区役所前(1620)-堺駅前 南海バス SMI美原ライン
堺駅前(1720)-美原区役所前 南海バス SMI美原ライン

今日は、いつか乗ってみようとおもっていた、堺市が実証実験を行っている「SMI美原ライン」に乗ってみることにしました。

詳しい乗車レポートは、改めて記事にしたいと思います。

【阪急】JR西日本も阪急新大阪乗り入れを検討の日経報道

阪急電鉄では、十三を拠点に、新大阪と梅田を結ぶ連絡線(新大阪連絡線・なにわ筋連絡線)を建設し、なにわ筋線を介して南海電鉄やJR西日本との相互直通運転を実施する、という報道が、今年8月にありました。
(参考)


今回、今度は日経新聞から、JR西日本が大阪駅(うめきたホーム)から阪急連絡線を経由し、新大阪まで乗り入れる検討を行っている旨の報道がありましたので、ご紹介します。

JR西日本、阪急へ乗り入れ検討 新線で十三経由し関空へ - 日本経済新聞

既に上記産経新聞の記事で、新たな阪急連絡線については、狭軌(南海・JRと同じ幅)の線路を敷設して、阪急電鉄が南海・JR西日本双方への乗り入れを検討していることは、ご紹介していますので、今回はその逆、即ちJR西日本が阪急への乗り入れを検討していることになります。

相互直通運転を実施する際には、基本的に両社の車両が互いの路線に乗り入れることが多いので、今回の報道は、先の産経新聞の報道と併せると、ある意味既定路線なのかな、とも感じました。

一方、JR西日本は現在、新大阪〜関西空港の特急「はるか」を運行しています。
まだ報道ベースですので、確たる発表があるわけではないのですが、「はるか」に加えて阪急新大阪駅発着の列車を運行するとなると、例えば「関空快速」を阪急新大阪発着にシフトさせるのか、といったことも考えられそうです。
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▲関空特急「はるか」271系。
現在はJR線の新大阪駅から大阪駅(うめきたホーム)・大阪環状線を経由して関西空港へ向かっています。

一方で、「関空快速」は、現在日根野駅で「紀州路快速」との分割・併合を行っています。
とすれば、「紀州路快速」も、とも連れで阪急線内に乗り入れることにもなりそうですが、新聞記事以上の情報が何もない中では、これ以上の考察は、単なる予想になってしまいそうです。
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▲関空・紀州路快速225系。
現在は、大阪から大阪環状線を経由して関西空港・和歌山へ向かっています。



他のマスコミから後追いの報道が出てくるかどうかは分かりませんが、ともあれ、なにわ筋線にまつわる阪急・南海・JR西日本の動きからは、まだしばらく目が離せないな、と感じた報道でありました。

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▲阪急宝塚線1000系「ちいかわ号」。
先に報道された南海に続き、JR西日本も阪急新大阪方面への乗り入れを検討していることが報じられました。
相互直通運転になれば、当該両社で車両を保有することもありますので、このようなマルーン色に彩られた225系が走り出すこともあるのでしょうか…?




【関連ブログ】
阪急なにわ筋線にJRが直通? 計画を紐解く【日経報道】 : 旅するマネージャーのブログ



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【立山黒部貫光】トロリーバス廃止を発表(2024.12.1)国内最後のトロリーバスが廃止へ

富山県と長野県を結ぶ「立山黒部アルペンルート」の乗り物の一つ、「立山トンネルトロリーバス」を運営する立山黒部貫光では、このトロリーバスを2024年12月1日をもって廃止することを発表しました。

立山トンネルにおける無軌条電車(トロリーバス)事業廃止の届出及び電気バスへの変更計画について - 立山黒部貫光株式会社

上記発表資料によりますと、このトロリーバスは、1996年4月より運行を開始し、約28年間運行してきましたが、今般車両の更新期を迎えることから、2025年4月をもって、電気バスへ変更することとし、これに伴い、トロリーバス事業を2024年12月1日をもって廃止する届出を行ったとのことです。

なお、2024年度は、国内唯一であるトロリーバスの最終運行の年となることから、ラストイヤーを記念したイベントなども実施することとしています。

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



トロリーバス(無軌条電車)は、架線から電気を取って走るバスのことで、電気で走ることから環境や騒音が少なく、またレールが無いことから、比較的低コストで整備できる乗り物として、海外では現在でも都市内交通を担う乗り物として活躍しています。

一方国内に目を転じますと、昭和30年代には大阪や東京などの大都市で運行されていたものの、路面電車と同様の時期に廃止されていきました。

しかしその例外としてその後も残ったのが、立山黒部アルペンルートの交通機関で、排気ガスを排出しないという環境面の優位性により、関西電力の「関電トンネルトロリーバス」(黒部ダム〜扇沢)でありました。

そして、同じく立山黒部アルペンルートで、環境面からトロリーバスが導入されたのが、今回ご紹介した「立山トンネルトロリーバス」(室堂〜大観峰)でありました。
(それ以前は、ディーゼルエンジンのバスによる運行でした。)

1996年の「立山トンネルトロリーバス」開業以降、立山黒部アルペンルートには、2本のトロリーバスが運行されるという、国内でも希有な事例でありました。

しかし、関電トンネルトロリーバスは、2017年をもってトロリーバスを廃止し、2018年4月からの運行は電気バスに移行しました。
(参考)


関電トンネルトロリーバスの廃止にともない、国内唯一のトロリーバスとなった立山トンネルトロリーバスの動向が注目されていましたが、今回、来年度の運行をもってトロリーバスを廃止し、電気バスに移行することが発表されました。

電気で走るバス、であることが、環境などの優位点であったトロリーバスですが、一方で、蓄電池などの技術革新が進めば、わざわざ常に外部から電気を供給させる必要はありません。
そのため、架線などの設備が不要で、停留所の充電接尾の整備により低コストで運用できる電気バスに切り替えるのも、技術革新という時代の流れ、とも感じました。


一方、今回のトロリーバス廃止で、立山黒部貫光の軌道線は廃止となりますので、鉄軌道乗りつぶしを目指している方は、乗車のチャンスは来年度の運行期間が最後となります。
例年、4月から11月の運行となっていますので、乗りつぶしがまだのかたは、最後のチャンスに忘れずに乗車しておきたいところであります。




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