阪和線の沿線から

阪和線沿線在住の筆者が記している日記です。
鉄道を中心に、バス・航空・フェリーといった交通全般に関する話題や、
管理人の乗車記録や旅行記、撮影記録などを気の向くままにお送りしています。
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今日の乗車記録(通勤)

和泉鳥取(0812)〜和歌山 普通 サハ103-363(A60)
和歌山(1830)〜和泉鳥取 普通 クハ103-530(A45)

え、「パスネット」もう終わり?

首都圏の民鉄各社の自動改札に直接投入出来る磁気カードである「パスネット」
関西の民鉄での類似サービスである「スルッとKANSAI」より結構遅れて、2000年10月にサービスが開始されましたが、今年3月にICカード乗車券サービスである「PASMO」のサービス開始により、利用が縮小となり、来年1月に発売終了、来年3月で自動改札機での磁気カードの使用を終了する(PASMOを未導入の舞浜リゾートラインを除く)とのことです。
パスネットの発売終了及び自動改札機での使用終了について(パスネット協議会プレスリリース)

いや何というか、世の中の移り変わりはかくも早いものかと・・・と言う感想を、未だにスルッとKANSAIの磁気カードが幅をきかせている関西在住の人間としては持ちました。

とはいうものの、首都圏の場合、PASMOが鉄道+バスの両方をカバーできることに加え、パスネット導入社局の内、舞浜リゾートラインを除く全てがPASMOを導入している事から、PASMOがパスネットの代替として機能するために、スムーズに移行できていることの証左とも言えるでしょう。

逆に言えば、それだけスルッとKANSAIが良く出来ているというべきか、PiTaPaの普及が進んでないというべきか…

ともあれ、案外早いパスネットの終了に驚いたニュースでした。

今日の乗車記録

和泉鳥取(1006)〜熊取 普通 クハ103-842(A29)
熊取(1028)〜りんくうタウン 関空快速 クハ222-5(C0127)
全日空ゲートタワーホテル(1124)〜イオンりんくう泉南ショッピングセンター 南海ウイングバス南部

最後の「あかつき」乗車記(その3)

その2からの続きです。

途中、二度ほど目が覚めました。
一度は、減速してホームに停車し、駅名を見ると「徳山」。運転停車のようでした。
二度目は、また進行方向とは逆向きの軽いショック。機関車付け替えかな?と思ってしばらくするとまた走り出して、長いトンネルに入ったようでした。
そう、恐らく下関でEF66からEF81に牽引機を交換したところではなかったのでしょうか。

その間は熟睡できたようで、6時前に夜明けの博多駅着前に目が覚めました。
博多駅を出てから、朝の身支度を始めます。鳥栖駅で繰り広げられる「あかつき」「なは」の分割の様子を記録に留めておきたいからです。

6時17分、鳥栖着。手早く4号車と5号車の間に向かいます。

akatsuki_naha_tosu

連結器をはずして、数分後、「なは」は単独で熊本へ向けて出発しました。

残された「あかつき」編成は、しばらく停車し、牽引機関車が来るのを待ちます。
akatsuki_sunahefu15

熊本側よりED76がやってきて、連結作業に入ります。
akatsuki_ed76_suhanefu15

連結が完了し、新たに先頭に立ったED76の写真を1枚、撮ります。
akatsuki_ed76

これで分割作業は終了。一部始終を別に持ってきたビデオカメラにも録画しておきました。
このシーンを記録していたファンは10名程度、だったと思いますが、廃止が正式発表され、また、冬至を過ぎて鳥栖停車時に明るくなってくると、この程度のファンの数では済まなくなってくるのかなと思います。
そういう意味でも、この日に乗っておいて良かった、と思いました。

さて、6両編成となった「あかつき」は長崎本線に入ります。

佐賀の手前で外が明るくなってきました。夜行列車の夜明けは、何やらゆったりとした感がありますが、このあかつきも例外ではありませんでした。

肥前鹿島を過ぎるあたりから、再びビデオカメラの準備。
有明海を望む車窓を記録しておきました。
「あかつき」が廃止になる事から、自動的にこの路線を走る客車列車がなくなる、ということになります。
この朝の有明海を望む車窓は、「あかつき」の旅を締めくくるのにもってこいの車窓だと自分自身思っていました。
海岸線に沿って海沿いの小さな集落を眺めながら静かに走るその光景は、夜行列車の醍醐味の一つ、と思っていたので、それがなくなるのは残念で、せめて記録に残しておこうとした次第でした。

ビデオもばっちり撮れたところで、いよいよ諫早に到着。8時12分、定刻着でした。
約12時間の長旅、ですが、今までの夜行列車の中でも一番充実した乗車でした。
否、最後なので悔いのないように充実させた、と表現するのが正解でしょうか。
そういう意味では、悔いのない、満足した乗車でした。

akatsuki_isahaya

諫早を出発し、終着駅の長崎へ向けて、「あかつき」は静かに発車。
結局、自分の人生で「あかつき」は諫早・長崎間は未乗のままでしたが、諫早駅がこの列車での目的地、と勝手に解釈している私にとってはそれはどうでも良い話で、諫早まで乗れれば満足でした。

自分にとって始めて乗車したブルートレインであり、始めて車内泊を経験し、始めて一人旅で車内泊した列車でもある「あかつき」。
それが廃止になる事は、数日前にも触れたとおり「筆舌に尽くしがたい寂しさ」があります。
その一方で利用状況からして、廃止になるのは仕方がないのも事実でした。
一度、ちゃんと乗っておきたいという目的が達成され、寂しさは残るものの、悔いはない、と個人的には思っています。

さて、諫早駅で、次なる目的地に向かうために、0番乗り場の島原鉄道線でも、駅前から徒歩数分のところにあるバスターミナルでもなく、駅構内のタクシー乗り場に向かいました。

なぜ敢えて「タクシー」か。それは次の旅行記で触れたいと思います。

東海道新幹線、チケットレスサービス開始

前回エントリーの続きで、別途ご紹介するとした、東海道新幹線のチケットレスサービスの開始についてもプレスリリースがありました。

「エクスプレス予約」にチケットレスサービスが登場します(JR西日本プレスリリース)

概要は次の通りです。
●東海道・山陽新幹線の会員制ネット予約サービス「エクスプレス予約」会員対象に「EX-ICカード」を配布し、これにより東海道新幹線のチケットレス利用が可能になります。
●新幹線乗り換え改札において、新幹線用の「EX-ICカード」と在来専用のICOCA等を二枚重ねでスムーズに乗り継ぐ事が可能となります。
●東海道新幹線各駅相互間ではEX-ICサービスがお得。
 但し、在来線乗り継ぎ区間がある場合は従来の紙きっぷでのエクスプレス予約の方が安い区間も出てくる事から、現在のエクスプレス予約も引き続き利用可能です。
 また、EX-ICと紙きっぷの場合とで料金がことなってくることから、「EX-IC運賃ナビ」で比較する事が可能となります。
●サービスの開始は平成20年3月29日利用分より。
 山陽新幹線区間へのEX-ICサービス拡大は平成21年夏を予定。

ICOCA・TOICA・Suicaの相互利用と同じく、前回エントリー時には無かった話題を中心にご紹介します。

まず、チケットレスとなり、号車・座席の確認はどのようにするのか、という点ですが、プレスリリース添付のPDFファイルによれば、新幹線改札にICカードをタッチしたときにご利用票がプリントアウトされる仕組みになっているようです。
丁度、ANAが採用しているSKiPのようなものだと思われます。

また、EX-ICの料金は、運賃+料金が一本化されているのに対し、現在のエクスプレス予約では、特急券と乗車券が別途計算となります。
そのため、新幹線と在来線を乗り継ぐ場合は、乗車券の運賃計算を区切らない方が安い場合も多々出てくることもあり、その解決策としては予約段階でどちらがお得かを運賃ナビ画面で比較する、という仕組みを採用したようです。
本来は、EX-IC利用の場合は自動的に安い運賃を採用するような計算をしてくれれば良いのでしょうが、通しの乗車券の記録をIC側にあらかじめ記録出来ないこともあることから、こんな形態になったのかな、と思います。
ともかく、不便や不公平の無いように考えた抜いた上での苦肉の策とも言えるでしょう。

今回の発表で意外に思ったのは、山陽新幹線区間へのEX-ICの拡大に言及されている点です。
平成21年夏の予定というスケジュールは、個人的にはかなり早い導入だと思いました。
あと、山陽新幹線区間で気になるのは、チケットレスの値付け。
航空機に対し圧倒的に強い東海道区間に対し、山陽区間はある程度盛り返しているとはいえ、まだ競争力が強いというわけでは決してありません。
競争力確保の観点からも、チケットレスの価格がどんなものになってくるのか、ちょっと先の話ですが注目しておきたいと思います。

ICOCA・TOICA・Suicaの乗車券機能の相互利用開始は3月29日より

以前こちらのエントリーにてご紹介したICOCA・TOICA・Suicaの相互利用。
来年春のサービス開始に向けて3社で合意に達したところでしたが、この度相互利用開始の正式なプレスリリースがありました。

「IC相互利用サービス」を開始します(JR西日本プレスリリース)

概要は次の通りです。
●ICOCA・TOICA・Suicaいずれか1枚で、それぞれのエリア内の各駅を発着する在来線を利用可能。
●「IC乗継サービス」の導入に合わせて、ICOCA・TOICA・Suicaを利用して新幹線駅まで乗車して、新幹線の乗り継ぎ改札で、新幹線の紙のきっぷとICOCA・TOICA・Suicaを自動改札機にそのまま投入・タッチすることで乗り継ぎ可能に。
●上記のサービス開始は平成20年3月29日(土)の始発列車より
●相互利用開始を記念して、記念ICカードを発売。

前回のエントリーには無かった話題を中心に取り上げます。

まず、新幹線乗り継ぎ改札において、IC乗車券と紙きっぷを投入・タッチして精算と同時に入出場処理が可能となります。
タッチ・投入の順番は、南海・JRの三国ヶ丘駅や近鉄・JRの鶴橋駅できっぷカードとICカードを併用するときの順番と同じで、紙きっぷ→ICカードの順番となります。

また、この相互利用を記念して、記念ICカードが発行されるとの事です。
各発行社によって、図柄が微妙に違う(ペンギン・ひよこ・カモノハシの位置)ので、これらを三種類集めるという猛者も出てくるのでしょうか・・・

さて、前回のエントリー時、もう一つの目玉として取り上げられていた東海道新幹線の新幹線のICカード利用については、改めてご紹介したいと思います。

今日の乗車記録(通勤)

和泉鳥取(0812)〜和歌山 普通 サハ103-365(A60)
和歌山(2103)〜和泉鳥取 普通 クハ103-591(A51)

やはり「あかつき」は廃止・・・平成20年春ダイヤ改正発表

平成20年春のダイヤ改正の内容が、JR西日本よりプレスリリースされました。

平成20年春ダイヤ改正について(JR西日本プレスリリース)

改正の概要は次の通りです。
<新幹線>
●東京〜博多直通「のぞみ」の毎時1本をN700系に置き換え
●東京〜岡山「のぞみ」を広島まで延長
●その他「のぞみ」の延長、停車回数拡大、「ひかり」「こだま」の本数見直し等

<在来線特急>
●「スーパーはくと」を姫路で「のぞみ」と接続
●「スーパーまつかぜ」(鳥取〜米子)の増発
●きのくに線藤並駅に特急が新規停車
●「なは・あかつき」「日本海2・3号」「銀河」の廃止

<アーバンネットワーク>
●おおさか東線の開業
 ・普通列車を4本/時運転。
 ・朝夕ラッシュ時には奈良〜久宝寺〜放出〜尼崎の「直通快速」を4往復運転
●阪和線〜大阪環状線の直通快速を増発
 ・朝通勤時に阪和線から大阪環状線へ直通する「直通快速」を6本/時運転
 ・日中の「関空快速」を全て「紀州路快速」と併結させ、「関空・紀州路快速」を3本/時運転
 ・「関空・紀州路快速」の車両を5両+3両から4両+4両とし、和歌山方4両が関空快速、大阪方4両が紀州路快速に統一

「あかつき」「なは」の廃止は、この記事もあった事から、想定はできていました。
個人的には筆舌に尽くし難い寂しさはあるものの、現実問題として、廃止は免れないとは思っています。残された期間はあと3ヶ月間。最後の運転日までトラブル無く運行してもらい、有終の美を飾って欲しいと今になっては願うばかりです。

その他の改正内容で、大きなものとしては、「おおさか東線」開業・・・と思っていたのですが、線内折り返し普通列車が主体で、大和路線・学研都市線・JR東西線への直通列車が朝夕の4往復に留まったのはかなり意外でした。
自分の予想では、平成21年に開業する阪神なんば線に対する先制という意味合いも込めて、当初より直通列車を終日設定すると思っていましたが、さにあらず。
開業1年間の様子を見て、阪神なんば線開業にタイミングを合わせて直通快速の大増発を仕掛けてくるのでしょうか・・・

そんなことより、今回の大きな目玉になってしまった「阪和・大阪環状直通列車の増発」
阪和線の沿線民としては、こちらが大きな話題になりそうです。

まず、朝の上り天王寺方面行きの快速のうち大阪環状線に直通する快速が増えます。
現行は鳳始発の快速もあり、さすがに線路容量の問題から、天王寺折り返しの快速も残るでしょうが、直通列車が増える事は確かです。
また、データイム時は、和歌山始発の快速(3本/時)と関西空港始発の快速(3本/時)が全て併結運転され、「関空・紀州路快速」に統一されます。
これまでは、「関空・紀州路快速」が2本/時、関西空港〜JR難波・天王寺間の「関空快速」と和歌山〜天王寺の「快速」がそれぞれ1本/時でしたが、これが全て統合されるという形になります。
また、これまで3両+5両だった223系が、編成組み替えにより4両+4両に統一されます。

とまあ、阪和線ユーザーにとっては、久しぶりに腹いっぱいの改正内容ですが、ここに書かれていない細かい内容についても気になるところ。

例えば、上記のデータイム時の快速系統の整理により、1本/時の本数減となりますが、これは阪和線内の快速の増発で対応するのか、それとも増発しないのか。
また、それにつれて普通列車との緩急接続がどのようになるのか、というのも、普通列車しか停車しない和泉鳥取駅ユーザーである私にとって、見逃してはならないポイントでもあります。

ちなみに、駅に置いていたチラシによると、きのくに線にも223系使用列車が2往復設定されるとの事です。
これまで臨時列車での乗り入れ実績はありましたが、定期列車としては、初めての223系となります。

そういった全貌が明らかになるのは、やはり改正日である3月15日の少し前、になるので、もうしばらくの辛抱と言ったところでしょうか。

最後の「あかつき」乗車記(その2)

その1からの続きです。
とうとう「あかつき」の廃止が正式にプレスリリースされましたが、これについては別エントリーで取り上げます。

akatsuki_sabo

京都駅を発車した「あかつき」「なは」。
モーター音のない、車輪がジョイントを刻む音が小気味よく聞こえてきます。

しばらくして、車掌が検札にやってきました。
検札後、カードキーの扱い方や、個室内の照明・空調等の説明を丁寧に行ってもらいました。

列車は、最初の停車駅の新大阪。
いきなりですが、この駅で約5分間停車。後続の新快速に道を譲るためでしょう。
「あかつき」「なは」のダイヤが、同じ外側線を使用する新快速の邪魔になっているのは確かなようで、次の大阪駅でも新快速を先行させるためにしばらく停車するダイヤとなっています。

akatsuki_shin_osaka
新大阪駅に停車中の「あかつき」
線路隣に駐車しているバスは、中国JRバスの高速バス。

しばらくして発車の後、大阪に停車。20時41分着、47分発の6分停車。

akatuski_naha_stnled_osaka
大阪駅3・4番線の「なは」「あかつき」案内表示板。

大阪駅では10号車のレガートシートを中心にそこそこの乗車があったようですが、寝台の利用状況に目をやると、さほど高くない様子。週末で、しかも廃止報道が先行している状況でこの程度の乗車率なら、先もそんなに長くないのかな、と妙に納得してしまいました。

20時47分、後続の新快速に道を譲り、発車。

ここから先は、特に長く停車する駅も無い事から、常にジョイントを刻む音をBGMに、ゆったりします。

あらかじめ購入していた弁当とエビスビールでちょっと遅い夕食を頂き、食後はのんびり車窓を眺めます。

ライトアップされた明石海峡大橋が見えてくると、お休み放送(緊急の場合を除き翌朝までの車内放送を一時中断する放送)が流れてきました。
一緒に、明石海峡大橋の説明の放送もしてくれました。今日の車掌はなかなか良い車掌のようです。

三ノ宮・姫路・岡山と特急列車らしく主要駅のみに停車していきますが、車内の様子は個室主体の「あかつき」だけに、混んでいるのか空いているのか、いまいちよく分かりませんでした。

岡山を出たところで、そろそろ就寝。熟睡できるといいのですが・・・

(その3へ続きます)

今日の乗車記録(通勤)

和泉鳥取(0812)〜和歌山 普通 モハ102-2042(A60)
和歌山(1817)〜和泉鳥取 普通 クハ103-46(A44)
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