平成20年春のダイヤ改正の内容が、JR西日本よりプレスリリースされました。

平成20年春ダイヤ改正について(JR西日本プレスリリース)

改正の概要は次の通りです。
<新幹線>
●東京〜博多直通「のぞみ」の毎時1本をN700系に置き換え
●東京〜岡山「のぞみ」を広島まで延長
●その他「のぞみ」の延長、停車回数拡大、「ひかり」「こだま」の本数見直し等

<在来線特急>
●「スーパーはくと」を姫路で「のぞみ」と接続
●「スーパーまつかぜ」(鳥取〜米子)の増発
●きのくに線藤並駅に特急が新規停車
●「なは・あかつき」「日本海2・3号」「銀河」の廃止

<アーバンネットワーク>
●おおさか東線の開業
 ・普通列車を4本/時運転。
 ・朝夕ラッシュ時には奈良〜久宝寺〜放出〜尼崎の「直通快速」を4往復運転
●阪和線〜大阪環状線の直通快速を増発
 ・朝通勤時に阪和線から大阪環状線へ直通する「直通快速」を6本/時運転
 ・日中の「関空快速」を全て「紀州路快速」と併結させ、「関空・紀州路快速」を3本/時運転
 ・「関空・紀州路快速」の車両を5両+3両から4両+4両とし、和歌山方4両が関空快速、大阪方4両が紀州路快速に統一

「あかつき」「なは」の廃止は、この記事もあった事から、想定はできていました。
個人的には筆舌に尽くし難い寂しさはあるものの、現実問題として、廃止は免れないとは思っています。残された期間はあと3ヶ月間。最後の運転日までトラブル無く運行してもらい、有終の美を飾って欲しいと今になっては願うばかりです。

その他の改正内容で、大きなものとしては、「おおさか東線」開業・・・と思っていたのですが、線内折り返し普通列車が主体で、大和路線・学研都市線・JR東西線への直通列車が朝夕の4往復に留まったのはかなり意外でした。
自分の予想では、平成21年に開業する阪神なんば線に対する先制という意味合いも込めて、当初より直通列車を終日設定すると思っていましたが、さにあらず。
開業1年間の様子を見て、阪神なんば線開業にタイミングを合わせて直通快速の大増発を仕掛けてくるのでしょうか・・・

そんなことより、今回の大きな目玉になってしまった「阪和・大阪環状直通列車の増発」
阪和線の沿線民としては、こちらが大きな話題になりそうです。

まず、朝の上り天王寺方面行きの快速のうち大阪環状線に直通する快速が増えます。
現行は鳳始発の快速もあり、さすがに線路容量の問題から、天王寺折り返しの快速も残るでしょうが、直通列車が増える事は確かです。
また、データイム時は、和歌山始発の快速(3本/時)と関西空港始発の快速(3本/時)が全て併結運転され、「関空・紀州路快速」に統一されます。
これまでは、「関空・紀州路快速」が2本/時、関西空港〜JR難波・天王寺間の「関空快速」と和歌山〜天王寺の「快速」がそれぞれ1本/時でしたが、これが全て統合されるという形になります。
また、これまで3両+5両だった223系が、編成組み替えにより4両+4両に統一されます。

とまあ、阪和線ユーザーにとっては、久しぶりに腹いっぱいの改正内容ですが、ここに書かれていない細かい内容についても気になるところ。

例えば、上記のデータイム時の快速系統の整理により、1本/時の本数減となりますが、これは阪和線内の快速の増発で対応するのか、それとも増発しないのか。
また、それにつれて普通列車との緩急接続がどのようになるのか、というのも、普通列車しか停車しない和泉鳥取駅ユーザーである私にとって、見逃してはならないポイントでもあります。

ちなみに、駅に置いていたチラシによると、きのくに線にも223系使用列車が2往復設定されるとの事です。
これまで臨時列車での乗り入れ実績はありましたが、定期列車としては、初めての223系となります。

そういった全貌が明らかになるのは、やはり改正日である3月15日の少し前、になるので、もうしばらくの辛抱と言ったところでしょうか。