東京都心と成田空港を結ぶ「成田エクスプレス」初代車両として登場した253系電車ですが、後継のE259系電車の登場により、一部が長野電鉄へ譲渡されました。

そんな「第二の人生」を送りはじめた253系の話題について二つ。

特急〈日光〉〈きぬがわ〉に253系リニューアル車投入へ(鉄道ホビダス)

まず、引き続きJR東日本に残留する編成について。
既に廃車された編成もありますが、残りのうち、6両編成2本がリニューアル改造され、現在485系が投入されている東武線直通特急「日光」「きぬがわ」へ投入されます。
リニューアル改造は、車内外全般に及んでいて、外見からも車両の形でかろうじて元N'EX車だということが分かるくらいの大リニューアルといえるでしょう。
大リニューアルといえば、制御装置もVVVFインバータ方式に変えられることも特筆するべきことでしょうか。
即ち、相当な改造を経て投入されることとなります。

確かに、このJR・東武直通特急は、東武側が100系スペーシアを使用しているのに対してJR側は485系を使用しているという格差もあった訳ですが、それを一気に同じレベルに持ってこよう、といった意図も感じられます。

もう一つは、長野電鉄へ譲渡された編成の話題。
この列車につけられる愛称が決定したとのことです。

長野電鉄新型特急車両 愛称決定!(長野電鉄Webサイト)

愛称は「スノーモンキー」。
直訳して「雪猿」。
その選考理由は、『長野電鉄新型特急車両の前面の赤と側面の白とのコントラストから猿をイメージ。また、世界的に有名な地獄谷野猿公苑の「雪景色の中、温泉に入る猿」を愛称に選定』したとのことです(上記サイト内記事)。

確かに、白と赤のコントラストは、温泉に入る猿を連想しますが、列車愛称名に用いられるとは、少々笑みを隠さずにはいられませんでしたが、それだけユーモラスな名前だなと思い、利用者に親しまれればと思った次第です。

長きに渡り都心と成田空港の空港アクセスとして活躍した車両が、ある編成は日光・鬼怒川へ、ある編成は長野の湯田中温泉へのいずれも観光列車として再び多くの乗客を運ぶ役目を果たすことになりますが、アクセス特急時代に引き続きの活躍を期待したいなと思ったニュースでした。

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