仙台空港鉄道に乗った後、仙山線・左沢線に乗車して、山形駅から山形新幹線「つばさ」に乗車して一駅、赤湯駅に到着します。
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ここから、第三セクター鉄道「山形鉄道」に乗車します。
山形鉄道は、以前の鉄道ジャーナルでの特集でも取り上げられていたように、公募社長による経営再建の取り組みが行われている路線でもあります。
そんな、路線維持に向けて頑張っている姿を少しでも垣間見ることができればな、と思って乗車することにしました。

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「つばさ」からの乗り換え時間は約6分ですが、山形鉄道の乗り場はJR線と駅構内でつながっていることから、難なく乗り換えることができました。

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発車待ちをする山形鉄道荒砥行き。

5月も下旬ということで、暑くなってきているのですが、車内はまだ冷房をかけていない代わりに窓をあけるようになっていました。久々に窓の開く車両で外の風を感じながらの乗車になりそうです。

車内には、桜の花が飾っていました。さすがに「フラワー長井線」という愛称があるだけのことはあります。
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14時36分、荒砥に向けて出発します。
駅を出ると、奥羽本線と分かれて、米沢盆地の北端の田園地帯を走り抜けます。
車内の乗客は10名ほどでしょうか。観光客と思しき乗客はなく、地元の利用者ばかりとなっています。
途中の駅で多少の下車がありつつも、あまり大きな乗客の動きのないまま、今泉に到着します。

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今泉は、JR米坂線との乗換駅で、駅の両端で両線が分かれる構造となっています。そのため、山形鉄道線と米坂線が相互に乗り換えできる構造とはなっていますが、ダイヤ上は必ずしもそうなっていないところが惜しいところであります。
今回はダイヤ上運よく、米坂線の坂町発米沢行きとの接続が取られるダイヤでしたので、両社の車両が並ぶシーンを撮影してみました。
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今泉で降りる客、乗る客を合わせると多少減った感じとなりました。乗り換え客だけでなく、それなりに乗降客のある駅なのかも知れません。

今泉からは、しばらくJR線との共用区間を走った後、信号所で米坂線と分かれて、北上します。
しばらく進むと、線名にもなっている、沿線の拠点駅ともいえる長井に到着。
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長井駅駅名標(復路時に撮影)

やはり沿線の中心の駅ということもあり、ここでまとまった下車があった結果、車内は約5名ほどとなって、終点の荒砥に向かいます。

沿線は山並みと田んぼという風景が続く、いかにも(いい意味で)典型的なローカル線、といったところでしょうか。こういう風景をのんびり楽しめる点、というのは観光客誘致の面では売りになるのかなと素人ながら思いました。

そうこうしているうちに、15時34分、終点の荒砥に到着。約1時間ののんびりした旅路でした。

終点の荒砥は、静かな終端駅…と思っていたのですが、駅舎自体は綺麗な造りとなっていました。
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真正面から。

この建物、「荒砥駅前交流施設」という名称が付けられているようで、建物内には、付近の民俗資料を集めた展示スペースがありました。
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その他、地域の公民館としての機能も兼ね備えているようです。

ステンドグラスもある、なかなかに小洒落たものとなっています。
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社員配置駅なのですが、土休日は無配置となるようで、山形鉄道のきっぷの類を購入しようと思っていただけに、ちょっとガッカリでした。

気を取り直して鉄道関連の施設に目をやると、駅の構内には車両基地がありました。
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長井駅での折り返し列車の設定が無いので気にはなっていたのですが、車両基地が荒砥にあることがわかり、納得しました。

折り返しの列車が停車していたので、ちょっと撮影してみます。
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ホーム上のプランターに植えられた花と一緒に。
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駅舎と一緒に
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16時1分、折り返しの赤湯行きに乗車します。
荒砥から乗車したのは私一人なので、行きに気になっていたものを撮影がてら、赤湯まで戻ることにします。

まず一つ目は、荒砥駅到着直前に目にした橋梁。最上川を渡る橋梁なのですが、なかなか年期の入っている橋だなあ、と思って後で調べてみると、何と土木学会の推奨土木遺産になっていたり、山形県の近代化産業遺産として紹介されていたりと、非常に有名な橋梁ということが分かりました。
この橋梁を渡るシーンを、列車の最後尾から動画で撮影してみようと思い、荒砥から次の四季の郷まで撮影してみることにしました。
(橋梁通過のシーンは、1:18あたりからです)



もう一つ気になったのは、「スウィングガールズ」塗装車。
映画「スウィングガールズ」の数々のシーンでこの山形鉄道が登場しており、2004年の公開時には、多くのファンがこの山形鉄道を訪れたとのことですが、この映画公開を記念した特別塗装車が現在も走っています。
その車両をどこかで撮影できないか、と思っていましたが、帰路の長井駅に丁度やって来たので撮影してみましたが、ホーム上での撮影ということで、側面だけになってしまいました。
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停車時間がわずかだったので、何だか適当な撮影になってしまいましたが、時間があればもう少しちゃんと撮れたのになあ、と思わずにはいられませんでした。反省。


ともあれ、このような形で山形鉄道の訪問が終わりました。
観光客と一緒になるかな、と思っていましたが、往復ともに地元の利用者だけでしたが、本社のある長井駅で乗降できれば、色々山形鉄道の頑張りを見ることができたのになあ、とちょっと残念に思いました。
このあたりの中心地である米沢市へのアクセスとして、奥羽本線や米坂線との接続の利便性を良くすることが、まずは重要かな、と思いましたが、ただどちらにしてもJRとの調整が必要なので、なかなかパーフェクトな施策が取れるのか、という点では難しいのかな、と思ったりもしました。

観光客誘致については、沿線に著名な観光地もないことから、逆に山形鉄道目当てのコースをどれだけ取り入れてもらえるか、という点が重要なのかな、と思いました。
そういう意味では、現有車両だけでなく、山形鉄道でも時折臨時列車として運行されているびゅうコースター風っ子のような開放的な車両による列車も継続的に設定されれば、沿線の雰囲気を楽しみながら癒しの旅行として注目を浴びるのでは、と思いました。

ともあれ、山形鉄道のWebページを見ても、色々と企画は実行されているようですが、沿線の利用者や沿線外の観光客を取り込んでいくことで、路線の存続を目指してほしいな、と思いますし、このブログでもそういった取り組みは応援していきたいな、と思った訪問でした。


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