五位堂検修車庫での見学を終え、五位堂駅に戻ります。

次なる目的は、ここ五位堂から高安まで、団体専用車両である20000系「楽」の乗車です。
通常は定期列車としては運行されず、団体専用列車としてのみ運転されている「楽」に、個人で乗車することができるチャンス、ということもあり、今回のイベントの中でも絶対外せない、と個人的に思っていたものでした。
そのために、五位堂会場では雨の中並んだ、といっても過言ではありません。

予め渡された「ご案内」には、五位堂駅の改札に12時45分集合となっていましたが、いざ五位堂駅に戻ってみると、乗車券を見せてホームに入って、指定された列に並んで待つという形となっていました。

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しばらくホームをプラプラしていると、ホームの案内が次の貸切列車に変わりました。
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「貸切」自体の案内もあまり見ない上に、今回はその貸切列車に乗車するという、珍しい体験となり、この案内が出てきただけでも既にワクワクしてきました。

12時50分頃に、高安からやって来た「楽」が到着し、1番線で乗客を降ろしました。

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そのまま大和八木方で折返し、12時55分過ぎに4番線に「楽」が入線してきました。
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「楽」のシンボルマーク

発車まで僅かなので、手早く撮影し、車内に入ります。
車内に座るとすぐに発車です。「きんてつ鉄道まつり」へ向かう人・帰る人の注目を浴びながら、五位堂駅を後にします。
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体験乗車とはいえ、僅か20分弱の乗車なので、手早く車内の様子を見ることにします。
何せ、日頃乗ることのない団体専用列車なので、珍しいことこの上ない様子を少しでも多く見ておきたいと思います。

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1号車・4号車の車端部はサロンコーナーとなっています。
このサロンも定員に含まれているようなのですが、実際としては添乗員の控えスペース的な使われ方になっているのかな、と思いましたし、今回の体験乗車でもそのような感じで添乗員(今回のツアーは主催旅行の体となっています)が打ち合わせなどに使用していました。

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1号車の席番案内。
サロンコーナーにも席番が振られています。

二階建て車両となる1号車客室に入ります。
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階段はこんな感じ

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二階席・運転席後部。
予想以上に良い前面展望となっています。

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二階席一般客室。
一階席への階段は、車両中央部にもあるのは意外でした。

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一階席。
1号車の二階席は赤、1号車の一階席と2号車は黄色のヘッドカバーとなっているのが特徴的です。

意外に思ったのは、「楽」の座席が転換クロスシートとなっていることでしょうか。
特急車両に準じた車内設備、という先入観があり、てっきりリクライニングシートと思っていましたが、さにあらず、転換クロスシートとなっています。
それもあって、今回の5分での折り返しも可能なのかな、と思いました。

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2号車と3号車の連結部。
ビスタEX30000系と同じく、中間車の間は2階席同士でつながっており、階下へ降りる必要がない構造となっています。

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座席番号のフォントは特急車両に準拠しています。

色々見ていたら、あっという間に高安駅到着の案内放送が流れてきました。
もっとゆっくり乗っておきたいところですが、こればかりは仕方ありません。

高安駅に到着。
やはりここでも大勢のファンに囲まれている「楽」ですが、すぐさま高安駅構内に引き上げていきました。
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時間は前後しますが、この1時間後の「楽」の到着の様子を対向ホームから撮影してみました。
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かつて小学生の修学旅行のとき、伊勢・鳥羽方面へ向かうのに近鉄を利用したのですが、その時は惜しくも「あおぞら号」に乗車できず、通常の特急車両だったのですが、今回、近鉄の団体専用車両にこのような形で約25年かけて乗車することができました。
もっとゆっくり乗車して、「楽」の色々な面を見てみたい、と思うのですが、それは「楽」を利用したツアー等に参加することで、いつか実現してみたいなあ、とも思っています。


さて高安駅を後にして、「きんてつ鉄道まつり」の高安会場に向かいます。
雨が少し降り始めてきましたが、やはりここでも見ておきたいものがありますが、それは次のエントリーでご紹介したいと思います。


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