東日本大震災の津波被害により、現在も運休が続くJR山田線の宮古〜釜石間。
これまで地元ではBRTによる仮復旧でなく、あくまでの鉄道による本復旧を求めてきたこともあり、未だ復旧方針が決定しておらず、現在でもバスによる代行輸送が続いています。
ところが今年1月下旬、この区間の復旧方針について、JR東日本より三陸鉄道と地元への移管の方針が提案されたことは、こちらのエントリーでも触れたところです。
その後、この譲渡案について沿線自治体で検討を重ねてきたようですが、その結果移管の受け入れを合意する方向となることが、岩手日報で報じられていますので、ご紹介したいと思います。

運休山田線、三鉄移管受け入れへ 県と沿岸12市町村(岩手日報Webサイト)

報道によれば、来る7日に実施される首長会議で、三陸鉄道への移管案を受け入れに合意する方向で、今後は、早期の復旧に向けて、赤字補填の枠組み等の具体的な条件協議に入る模様としています。


どうやら、先のエントリーで記した「三陸鉄道中リアス線」の実現が具現化してきそうな感じになってきました。
それ自体は喜ばしいニュースと言えるのかも知れませんが、一方で赤字補填や鉄道施設・用地の保有の枠組みを巡って沿線自治体からJRへの要望があったりと、まだすんなりと条件が揃ったところまでには至っていないのも事実でしょう。

とはいえ、鉄道復旧の大きな方針を崩さない前提での現実的な復旧手法としては、三陸鉄道への移管は唯一無二の選択肢ではないのかな、とも思います。
今後の注目としては、繰り返し述べているように移管への条件になってくることが考えられます。仮に鉄道施設や用地を引き続きJR東日本が保有することとなればJR東日本がこの区間の第二種鉄道事業者にもなり得るのかも知れません。

三陸鉄道への移管による復旧という大枠の方針は定まりつつあるようですが、細かいところは今後徐々に詰まっていくものと思いますので、そういったニュースも今後も引き続きご紹介していきたいと思います。

岩手県等、山田線の三陸鉄道への移管をJR東日本と協議する方針: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」


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