富士急行では、こちらのエントリーでもご紹介したように、同社線の特急用車両として今年7月より元・小田急RSE20000形を改造した8000系を「フジサン特急」として導入したところです。
ただ、従来2編成あったフジサン特急用の2000系(元・JR東日本165系電車「パノラマエクスプレスアルプス」)のうち、現状では1編成のみの置き換えとなっており、残る1編成の置き換えを含めた車両の動向が注目されていましたが、この度富士急行よりJR東海の371系車両を導入することが発表されました。

東海旅客鉄道株式会社371系車両の購入について|プレスリリース|富士急行株式会社

JR東海371系車両は、7両1編成が製造され、平成24年3月までは特急「あさぎり」として活躍し、その後JR東海の各路線でイベント列車として活躍してきましたが、こちらのエントリーでご紹介したように、去る11月30日の臨時急行「御殿場線80周年371」号をもって営業運転を終了しました。
富士急行では、この371系を7両編成から3両編成に改造の上、現在運転している2000系の後継車両として、平静27年度中の営業運転開始を目指す計画としています。

その他の詳細は、上記プレスリリースをご覧下さい。


先の小田急RSEの導入のニュースを紹介した際、置き換えが1編成のみとなっていたことがかねてから気になっていて、残る1編成の2000系をどんな車両で置き換えるのかに個人的に注目していまたが、これまた同じ「あさぎり」として活躍してきた371系での置き換えが実現することとなりました。

かつて「あさぎり」の4往復を半数ずつ担当してきた小田急RSEとJR東海371系が、富士山の反対側の富士急行で再び「フジサン特急」として仲良く運用を半数ずつ担当するというのも、本当に何かの縁があるとしか思えない両形式だなあ、と感心する次第です。

と同時に、富士山ともつながりのある小田急RSE・JR東海371系の両方を譲受し、同社の看板列車として投入する富士急行の、車両選択のセンスやタイミングの良さといった点にも、本当に感服するより他ないニュースだな、と感じました。

今回の371系の導入でも、前回の小田急RSEの導入と同じく、7両編成譲受するものの、3両編成への改造を行うということで、JR東海時代の特徴であった2階建て車両は使用されないものと思われます。

あと、「フジサン特急」に改造することから、新幹線車両を模した白地に青帯の塗色も何らかの変更が行われるかもしれません。
先の小田急RSE車やパノラマエクスプレスアルプスでも、元の塗色からは大幅にイメージチェンジしたポップな外観デザインとなっており、改造元の車両イメージから大きく変わることから鉄道ファンの中でも賛否が分かれるようなところも感じられますが、それでも371系が富士山を眺めることのできる場所で引き続き活躍する姿を見ることができるという事自体が、非常に喜ばしいことではないか、と個人的には感じます。

今後、371系の「フジサン特急」としての導入スケジュールも発表されれば、このブログでも随時ご紹介していきたいと思いますし、また、残る2000系の引退におけるイベント等も併せてご紹介していきたいな、と思います。

富士急行、「フジサン特急」後継車両としてJR東海371系車両を購入 - kqtrain.net(京浜急行)
371系、富士急行で復活!: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」


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