先のエントリーで北陸新幹線開業に伴う並行在来線第三セクター鉄道会社各社のダイヤの概要をみましたが、北陸新幹線開業に伴い大きく変化するのは並行在来線に限らず、これまで首都圏と北陸方面のメインルートとして特急「はくたか」が経由していた北越急行も大きく変化することになります。

その北越急行の平成27年3月14日での改正内容が発表されました。
平成27年3月14日ほくほく線ダイヤ改正(北越急行|プレスリリース)

今回の改正での目玉は、特急「はくたか」の廃止に伴うダイヤの見直しですが、こちらのエントリーでご紹介したように、越後湯沢〜直江津を約1時間で結ぶ超快速列車の愛称が募集されていましたが、この列車名が「スノーラビット」と決定しました。
「スノーラビット」は、現在の「はくたか」に使用される681系・683系の北越急行所属車両の愛称名として使用されてきた名前ですが、公募総数3,214件の中から最多得票となり、今回改正で廃止となる「はくたか」の思いを引き継ぐ名称となりました。

超快速「スノーラビット」は、1往復の運転で、越後湯沢9:17〜直江津10:14、直江津17:55〜越後湯沢18:53のダイヤで、越後湯沢で上越新幹線と乗り継ぐことで、東京〜直江津を下り2時間26分(東京7:48〜直江津10:14)、上り2時間17分(直江津17:55〜東京20:12)で結べることになります。
同じ時間帯の北陸新幹線の列車でみると、下りの場合は東京7:52発〜(はくたか553号)〜上越妙高9:44着/10:07発〜直江津10:22着、上りの場合は直江津17:07発〜上越妙高17:23着/17:48発〜(はくたか572号)〜東京20:00着と、遜色ないダイヤどころか、上りの直江津で比較すると、約50分程度後の出発でも12分後に東京駅に到着できるまでに差が縮まっており、こと首都圏から直江津への往復に関しては、十分利用価値のあるダイヤとなっています。

この超快速列車は、現行の普通・快速列車に増発して運行され、普通・快速列車計(超快速列車含む)でみると、現行よりも2本増発されることとなります。

普通列車全体で見ても、特急列車との待ち合わせ時間が解消されることから、全体的に速くなることとなります。

その他、詳細は上記プレスリリースをご覧下さい。


これまでの収入源であった特急「はくたか」が廃止されることから、今後厳しい経営環境に立ち向かうことなる北越急行ですが、超快速列車「スノーラビット」の設定や普通列車の本数維持といったように、ひとまずは大きな列車本数の見直しは行われず、むしろ増強される方向となっており、今後予測される状況から考えると、意欲的なダイヤ設定とさえ思える内容に感じました。
厳しい経営環境からは逃れることはできませんが、超快速「スノーラビット」のような新たな路線運営の担い手を育てて、「はくたか」廃止による利用者数・収益の落ち込みを少しでもカバーできるようになればいいな、と思いました。

次のエントリーでは、北陸新幹線開業に伴い「青春18きっぷ」等のJRグループのフリーきっぷの扱いも変更される点があるので、そちらを見ていきたいと思います。

2015年3月ダイヤ改正発表(2)(上越新幹線、新潟地区): たべちゃんの旅行記「旅のメモ」
北越急行、2015(平成27)年3月14日ダイヤ改正実施 - kqtrain.net(京浜急行)


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