南海電鉄では、平成27年度〜29年度を期間とする新中期経営計画である「深展133計画」の骨子を発表しました。

南海電鉄グループ 新中期経営計画「深展133計画」について(南海電鉄|ニュースリリース)

「深展133計画」の基本方針として掲げられているのは、「泉北関連事業の強化」「関空・インバウンド事業の拡大」「なんばエリアの求心力向上」の3点となっており、これらを最重要項目と位置づけ取り組むこととしています。
また、「沿線エリアの魅力創造」「」グループ経営基盤の強化」を基本方針を実現していく上でベースとなるものとして、重点項目として引き続き取り組むこととしています。

「深展133計画」の数値目標として、計画の最終年度の平成29年度において連結営業利益が280億円以上(平成26年度実績見込199億円)、連結有利子負債/EBITDA倍率が8倍台(同10.0倍)が掲げられています。

なお詳細は、上記ニュースリリースをご覧下さい。


今回の南海電鉄の中期経営計画で、特徴的に感じたのは、泉北関連事業の強化が経営計画の冒頭に出てきている点ではないかと感じました。

既にご紹介したとおり、泉北高速鉄道に関しては、大阪府の第三セクターだった大阪府都市開発株式会社の民営化により、昨年7月より南海電鉄グループの一員となりましたが、泉北高速のグループ化後初めてとなる経営計画では、泉北エリアへの活性化を冒頭に掲げていることからも、南海グループの並々ならぬ意気込みを感じました。

「泉北関連事業の強化」としての具体的な取り組みとしては、「輸送サービスの利便性・快適性向上」「中核エリア(泉ヶ丘駅前地区)の魅力・集客力向上」「泉北エリアへの居住、来訪促進」「物流事業の収益基盤拡充」「効率化と競争力の強化」となっており、泉北高速鉄道の物流事業も含めて、泉北事業の強化を第一に進めていくことが分かります。
今回の経営計画をもとに、主に泉北高速鉄道の関係で今後どのような具体的な施策が実施されていくのか、引き続き注目していきたいと思ったニュースでした。

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