西武鉄道では、新型車両「40000系」を2016〜2019年度に導入することを発表しました。

2017年春、新型通勤車両「40000系」デビュー(西武鉄道|ニュースリリース)

導入両数は80両(10両固定×8編成)で、運行開始は2017年春以降を予定しています。

40000系の特徴ですが、車両の外観カラーデザインとして西武グループのコーポレートカラーを基調としつつ、「山の緑と空の青」をイメージした西武鉄道沿線の風景や自然を感じさせるカラーリングを採用しています。

内装では、「ロング・クロスシート転換車両」として、一部編成の客室用シートに、「クロス状態」と「ロング状態」に転換可能なシートを採用することや、「パートナーゾーン」として、車いすやベビーカー利用の乗客等にも安心して利用できるスペースを設置するとともに、当該パートナーゾーンでは子どもたちが車窓の風景を楽しめるように、従来より窓を大きくするなど、電車に乗る楽しみも提供することとしています。

その他詳細は、上記ニュースリリースをご覧下さい。

西武鉄道としては、「スマイルトレイン」30000系以来の新車ということになりますが、この40000系のニュースで注目を集めたのは、やはり「ロング・クロスシート転換車両」の導入といえるでしょう。
現在、この手のロングシートとクロスシートを転換できる車両としては、近畿日本鉄道の「L/Cカー」、JR東日本仙石線205系の「2WAYシート」、東武東上線の「TJライナー」使用の50090系が挙げられますが、今回の40000系「ロング・クロスシート転換車両」はそれに続くものとなるといえるでしょう。

気になるのは、この「ロング・クロスシート転換車両」の運用で、一部車両編成のみロング・クロス転換とすることとしていますが、そうなると、東武東上線の「TJライナー」のように、クロスシート運用時に別途料金を必要とする列車として運行することも考えられます。
一方で、現在、西武鉄道では池袋線・新宿線両方で「特急レッドアロー」を運行しており、秩父方面への観光輸送の他、都心と所沢・川越方面間の着席サービスを提供していますが、40000系のロング・クロスシート転換車両で別途料金が必要な着席サービスを提供することで、特急レッドアローを置き換える、ということも考えられるでしょう。
更にそうなると、特急列車は秩父方面への観光輸送に特化できることから、従来とは違うコンセプトの特急列車が登場する可能性も考えられ、単なる新車の登場に留まらない、今後の西武鉄道の特急政策の変化の可能性も秘めた新型車両といえるのかな、と感じました。

また、「パートナーゾーン」では新しいデザインのイスや、大きな窓の採用で、これまた面白い車内設備の導入だと感じましたので、少し先ではありますが、登場が楽しみな新型車両と感じたニュースでした。

西武鉄道の新型車「40000系」、2017年春から運行開始…ロング・クロス転換機構を搭載 | レスポンス
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