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急行「はまなす」(上り)
津軽線・油川〜津軽宮田間、2015年6月27日撮影

既に下記エントリーでもご紹介したように、来たる3月26日のダイヤ改正を前にして、青森〜札幌間の急行「はまなす」の運行が、本日の下り青森発をもって終了となります。
【JR北海道】平成28年3月ダイヤ改正を発表。北海道新幹線開業の他「スーパー北斗」増発「スーパーカムイ/エアポート」の直通運転取りやめなどを実施 : 阪和線の沿線から


JRグループの定期客車列車として、そして定期急行列車として、はたまた開放寝台連結列車として・・・と数多くの「最後」を飾ることとなるこの「はまなす」の運行最終日に寄せて、ちょっと個人的な想いでも書いてみようと思います。

私が「はまなす」に初めて乗車したのは、大学生の時代の初めての北海道旅行ででした。
夏休みのはじめの頃の1995年7月13日の乗車という記録が残っています。
当初は、前日7月12日大阪発の急行「きたぐに」で新潟へ、そして特急「いなほ」と快速「海峡」を乗り継いで夕方頃に函館着の計画でしたが、前日の「きたぐに」が沿線での豪雨のため運休となり、23時頃にとぼとぼ帰宅して、翌日どのようなルートを取ろうか悩んだ記憶があります。

一晩考えた結果、大阪発の特急「白鳥」で青森まで出て、そして急行「はまなす」に乗り継ぐルートに変更することにしました。
そう、当初の予定では「はまなす」に乗ることが無かったわけで、「きたぐに」の運休から「はまなす」に乗れたという、これまた奇遇な初乗車となりました。
大阪10時過ぎ発の特急「白鳥」に揺られることおよそ半日、しかも途中の新潟駅で車両トラブルのため約1時間程度の遅れでやっとこさ、23時前にようやく青森駅に到着し、向かい側のホームに接続待ちをしていた急行「はまなす」に乗車しました。
車内の様子をみて、もしや座席にありつけないのではないか、と思い、慌てて向かい側の7号車の自由席に乗車した記憶があります。
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恐らく95年当時もこのスハフ14に乗ったものと思います。
(撮影は2014年9月7日)

何とか席にありつけたところで速攻発車して、慌てて乗車してきた私を見て隣の初老の男性から声をかけられ、結局函館まで色々話をしていましたが、座席を方向転換して、そのまま熟睡した記憶があります。
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当時の自由席もこんな感じだったと記憶しています。
(撮影は2014年9月7日)

翌日の7月14日ですが、目が覚めると東室蘭と苫小牧の間を走行していたと記憶しています。
窓を見ると、だだっ広い平原が広大なスケールで広がっていて、これがまさに北海道という風景にいきなり目覚めから遭遇して、早朝から大きな衝撃を覚えました。
と同時に、これから始まる北海道旅行にへの期待が大きく膨らんだことも強烈に覚えています。

結局、このときの「はまなす」は、函館で遅れを挽回し、札幌には定刻到着となり、その後の旅程にも大きな影響もありませんでした。
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札幌到着時にはすっかり明るくなっていました。
95年当時は、このまま函館本線を小樽方面に乗り換えたかと記憶しています。
(撮影は2014年9月8日)

その後、およそ20年くらい乗車する機会の無い「はまなす」でしたが、ここ近年、再び乗車する機会に恵まれ、「カーペットカー」「B寝台」の乗車ができたことは、個人的にも満足いくものでした。
【ブログ10周年記念旅行】その7:急行「はまなす」に乗車する(青森〜札幌) : 阪和線の沿線から
急行「はまなす」B寝台に乗車する(2015.6.27〜6.28) : 阪和線の沿線から
20年ぶりに乗車した「はまなす」は、「カーペットカー」の連結などの変化はあっても、雰囲気は当時とあまり変わらず、逆にその変わらなさに安心したりもしました。
結局、3回「はまなす」に乗車したものの、上りの乗車は皆無、乗車車両は指定席「ドリームカー」も未乗のまま運行終了となりましたが、それでも個人的には未練は無く、本日の運行終了を迎えることができたのかな、といった感じです。

とはいえ、人生初の北海道で初めて乗車したのがこの「はまなす」だっただけに、北海道新幹線の開業を前に運行終了となるのは、やはり寂しいものがないとは言えないことは確かです。
ただ、他の夜行列車のように利用者の減少から廃止、というのではなく、堅調な需要に支えられつつ使命を全うし、新幹線の開業によりバトンを渡しての運行終了というのは、ある意味「美しい」運行終了の姿なのかな、とも感じ、そういう意味では在来線青函トンネル定期旅客列車の最後を飾る列車としては、理想的な運行の終了となるのかな、とも感じました。

もう座席車や寝台車、カーペットカーといったラインナップを選んで青函トンネルを渡り、翌朝目が覚めれば北海道、という経験は二度とできなくなってしまいますが、それだけに、そういう経験の記録をこんな形でもブログで残しておくのも、初めて北海道でお世話になった列車への恩返しになるのかな、とも思い、ちょっと個人的な思いも書いてみました。

ともあれ、本日22時18分発青森発の列車が無事翌朝札幌駅に到着するよう、最後まで安全に運行されることを最後に願い、このエントリーの締めとさせていただきます。

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