これまた東武鉄道の話題です。
こちらのエントリーでご紹介したように、東武鉄道では、SLの復活運転を目指していることを発表しましたが、この度この復活運転の車両・施設の概要が発表されました。
蒸気機関車(SL)復活運転の車両・施設計画概要について(東武鉄道|ニュースリリース)

上記発表資料によれば、SL復活運転は、「SL+車掌車+客車+ディーゼル機関車(DL)」の編成で運行することとしています。
これらの車両について、SLはJR北海道から借り受けるほか、車掌車(ヨ8364、ヨ8709)はJR貨物・JR西日本から、客車(12系・14系)はJR四国から、DL(DE10-1099)はJR東日本から譲受することとなったとのことです。
加えて、転車台についても、JR西日本から長門市駅・三次駅の転車台を譲受し、それぞれ下今市駅・鬼怒川温泉駅に設置することとしています。
また東武鉄道では、SL受け入れにあたり、南栗橋車両管区に検修庫を新設するほか、下今市駅は、かつてSLが走っていた時代を彷彿とさせる昭和レトロ感のある駅舎に改修することとしています。
運転計画では、土休日を中心に年間最大140日程度の運転で1日3往復程度の運転を予定しているとのことです。

その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい。

先のエントリーでご紹介した際には、「東武鉄道ならではのSLが実現されればうれしいな」という勝手な感想を書いていましたが、集まってきた車両のラインナップを見ると、東海と九州を除くJR各社から貸与あるいは譲渡を受けた車両が集合して、編成を組成するということから、これまた非常に楽しい列車になりそうな感じを抱きました。
面白いな、と感じたのは、DL(DE10)も譲受し、SLとDLとを併結することでして、急勾配による補機でDLを連結しているのかな、という感じも受けますが、SLに不具合があったときのバックアップ、という意味合いもあるのかも知れません。

あと客車ですが、かつて「ムーンライト高知」「ムーンライト松山」等で運行されていた12系・14系が使用されますが、現在は青色のこれらの車両がどのように内外装を変化させて登場するのか、というのも見もの、といえるでしょう。

ともあれ、転車台も含めてよくもまあここまで車両を集めることができたなあ、といった感じですが、今後の復活運転の実施に向けて、これまた詳細発表が楽しみ、ともいえるニュースでした。

東武、蒸気機関車(SL)復活運転の車両・施設計画概要について公表 - kqtrain.net(京浜急行)
あらかわ交通ノート : 最近の東武の話題〜新型特急500系車両と鬼怒川線SLの運行についてなど
東武のSL運行はJR各社からの協力、500系は会津田島乗り入れへ: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」

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