
既にこのブログでも、こちらのエントリー等で取り上げていますが、この4月から「劇場版 響け!ユーフォニアム」の上映が始まりましたので、早速見てきました。
この「響け!ユーフォニアム」ですが、こちらのエントリーでもご紹介したように、架空の高校に在籍する吹奏楽部員の青春を綴った作品となっています。
この作品の特徴的な点としては、作中の吹奏楽関連や、舞台となる京都府宇治市の様子が忠実に描かれている点といえるでしょう。
主な舞台が吹奏楽であることから、楽器メーカーとしてのヤマハ、日本吹奏楽連盟、京都府吹奏楽連盟、洗足学園音楽大学といった各団体の協力により、演奏中の描写が忠実に再現されている点も高い評価となっています。
加えて、作中の高校などの場所では、宇治市を中心とした場所が描かれているのですが、宇治市内を中心とした場面設定や、その沿線となる京阪電鉄宇治線を中心とした鉄道関係の描写も忠実に描かれていることから、これらの点もまた鉄道ファンを中心に高い評価となっている作品といえますし、そういったこだわりの点が、多くの人々に支持された結果が、劇場版およびテレビアニメ第2期の制作につながった、ともいえるでしょう。
その「響け!ユーフォニアム」の劇場版ですが、ストーリーとしては吹奏楽コンクール府大会までの道のりを描いたテレビシリーズ(昨年4月〜6月放送)を振り返るものとなっていますが、テレビとはまた違う劇場版での臨場感も同時に味わえるのではないかと思い、見にいくことにしました。
※注意
以下、作中の内容をご紹介している、いわゆる「ネタバレ」の内容となります。
また、ストーリーに関してはテレビアニメ版を振り返るものとなっていますが、劇場版オリジナルの内容もあるため、これらも含めた「ネタバレ」となります。
そのため、これからこの作品を鑑賞される方は、以下の内容にネタバレの内容が含まれていることをご承知いただくとともに、ネタバレが嫌な方は即刻他のページに移って下さいますようお願いします。
●劇場版の特色を生かし、音響にこだわった演出
後述するパンフレットの中でも複数のスタッフの方がコメントされていましたが、普段接することのできる環境の中でも、映画館では現在最も良質な音響環境を楽しめる場所の一つとなっています。
その音響環境を活かした演奏シーン、特に最後のコンクール府大会での演奏は圧巻の一言でした。
また、その演奏シーンですが、「そういえばテレビアニメでこのシーンはあったっけな?」というところもいくつかあったのですが、やはり予想通り、コンクール演奏シーンは大幅に追加されていた模様です。
この演奏シーンを最後に見るために、もう一度劇場版を見に行く価値はある、と感じました。
●尺の都合で省略されたエピソード・場面もありますが、違和感ない再構成
一方で、テレビアニメ13話(各回放送時間30分)の内容を劇場版約100分に納めなければならないことから、省略されるエピソードが出てくるのは仕方ないですし、それを踏まえて劇場版として違和感ない構成となっているのかが、個人的には気になっていました。
省略されたエピソードとしては、思いついた限りでは「葵先輩の退部」「オーディション後の夏紀先輩と久美子とのやりとり」等がありますし、また、京阪電車の登場シーンもテレビアニメに比べると少なくなっているのも、これまた仕方がないのかな、とも感じました。
京阪電鉄ファンにとっては、テレビアニメ第1期に比べると物足りなく感じるかも知れませんが、それでも京阪電車の駅や13000系が忠実に再現されているのはこれまで通りでしたので、注目しておきたいシーンといえるでしょう。
●劇場版のために再アフレコ、テレビアニメとは別の新しい作品としてもう一度見ても引き込まれる劇場版
また、今回の劇場版では、劇中の声はテレビアニメの流用ではなく新規に収録し直したものとなっています。
それが故にシーンの追加・省略があっても違和感なく鑑賞できたのかな、と感じました。
細かい声の違いを感じ取るには、何度か繰り返してみないといけないと思うのですが、テレビアニメは異なる芝居も、今回の劇場版の見所、ともいえるでしょう。
●パンフレットにも重要情報が
劇場版のパンフレットが発売されていましたので、購入してみました。

今回のパンフレットでは、制作に携わったスタッフ・キャストの方々のコメントは勿論のこと、重要な情報として舞台となる北宇治高校吹奏楽部のパート及び部員の紹介が掲載されていたことでした。

主要なキャラクターについては、劇中及び各種メディアで紹介されている通りですが、その他の登場キャラクターにも各々設定があることが、このパンフレットで明らかになっています。
これを眺めるだけでも、より深い「響け!ユーフォニアム」の世界に浸ることができますし、そういった意味でも購入必須なグッズと感じました。
●監督、主演声優の方々からのサインもみてきました
私が見にいったなんばパークスシネマには黒沢ともよさん(黄前久美子役)、豊田萌絵さん(川島緑輝役)、朝井彩加さん(加藤葉月役)、安西知佳さん(高坂麗奈役)、そして監督の石原立也さんのサイン入りパネルが掲示されていました。

去る5月1日の舞台挨拶の際のサインだと思われますが、こういったものを見ることができたのは初めてだけに、このタイミング(舞台挨拶後の5月6日)に見にいけてこれまたラッキーだったかな、とも思えました。
なんばパークスシネマで鑑賞される方は、こちらもご覧になってみてはいかがでしょうか。
参考:「劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜」舞台挨拶 詳細のお知らせ!:News | 『劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜』公式サイト
以上のように、劇場版の感想を簡単にご紹介してみました。
劇場版の最後でも案内されているように、今年秋からはテレビアニメ第2部の放送が予定されています。
参考:TVアニメ『響け!ユーフォニアム』公式サイト
ストーリーとしては、府大会で京都府代表となった以降の、関西大会を目指すところからのスタートとなりますが、果たして関西大会でどのような結果を残し、当初の目標だった全国大会出場を成し遂げることができるのかどうか、注目といったところでしょうか。
また、こちらのエントリーでもご紹介したように、京阪電鉄とこの「響け!ユーフォニアム」とのコラボ企画も開催中となっていますので、劇場版の鑑賞をきっかけに、舞台となる宇治市を京阪電鉄で訪問すれば、より作中の世界に浸ることができますし、来るテレビアニメ第2期放送への期待もより一層高まるのかな、とも感じました。
かくいう私自身も、劇場版観賞の後として、京阪電鉄のコラボ企画のミュージアムトレインや、大津線ラッピング電車など記録したいな、と思いますので、その様子もまたご紹介できればいいな、と思いました。
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