既にこちらのエントリーでもご紹介したように、JR東日本ではクルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」(以下、「四季島」)を導入することとしていますが、このたびこの「四季島」の運行ルートや料金等が発表となりました。

「日本を楽しむあなただけの上質な体験」を感じる旅が始まります。「TRAIN SUITE 四季島」〜運行開始日、運行日程、運行ルートの詳細、旅行商品の受付開始について〜(JR東日本|プレスリリース)

「四季島」の運行開始日は2017年5月1日(月)で、運行日程は「3泊4日コース」と「1泊2日コース」を各々週1回運行することとしています。
運行ルートですが、「3泊4日コース」のルートは以下の通りとなっています。
1日目:
上野〜日光(下車観光)〜(車中泊)
2日目:函館(下車観光)〜伊達紋別〜登別(ニセコエリアまたは登別エリアの宿泊施設で泊)
3日目:東室蘭〜洞爺〜新函館北斗〜青森(下車観光)〜弘前〜(車内泊)
(「縄文コース」の場合。「五能線コース」の場合は新函館北斗〜(北海道新幹線)〜新青森〜五所川原〜(リゾートしらかみ)〜弘前で「四季島」に乗車)
4日目:鶴岡(下車観光)〜あつみ温泉(下車観光)〜新津(燕までバスで移動の後下車観光)〜東三条〜上野

また「1泊2日コース」のルートは以下の通りとなっています。
1日目:上野〜塩山(下車観光)〜姨捨(下車観光)〜(車内泊)
2日目:会津若松(下車観光)〜上野

またこの「四季島」の旅行商品についても発表がありましたが、その旅行代金は、3泊4日コースでスイートで75万円〜77万円、デラックススイートは90万円、四季島スイートで95万円となっています。
また1泊2日コースではスイートは32万円、デラックススイートは40万円、四季島スイートでは45万円となっています。
(いずれも2名1室利用時の1人あたりの代金)

その他詳細は、上記プレスリリースをご覧下さい。

既にこのブログでも紹介したように、「四季島」の運行ルートとして北海道方面への計画が発表されていましたが、今回の発表により、より具体的なルートやダイヤが明らかとなりました。
同時に、「四季島」の旅行代金も発表となりましたが、1人あたりで3泊4日コースで75万円〜90万円、1泊2日コースでも32万円〜45万円と、やっぱりそう簡単には手が届かない価格だなと感じました。
参考に、JR九州の「ななつ星」が3泊4日コースで53万円〜85万円、1泊2日コースで25万円〜39万円(2016年10月〜2017年2月出発分)となっていますが、そんな「ななつ星」よりも更に高い価格設定になっている、ともいえるでしょう。
参考:JR九州企画の旅行商品|クルーズトレイン「ななつ星in九州」|JR九州

勿論、九州内のみの「ななつ星」に対し、東日本エリアや北海道にまで乗り入れる「四季島」とでは、走行距離も違ってくることから、「四季島」の方が高くなっていくのは当然とも言えるのでしょうが、それでもやはりこの価格設定はある意味予想通りともいえるでしょうか。

そうなると、こちらのエントリーでご紹介した「カシオペア」の臨時列車だと、上野〜札幌間でおよそ7万円程度となっており、列車の種類は違うとは言え、単に「新幹線も走る青函トンネルを改めて在来線の寝台列車で乗ってみたい」というニーズなら、以前に比べると高くなっているとはいえ、「カシオペア」の方が一桁少ない金額で体験できることとなっています。

今後のファン的な注目点としては、先のエントリーでもご紹介したように、青函トンネル区間をどのようにして走行するのか(EH800型電気機関車による牽引か、自走か)が挙げられるのかも知れません。
自走ならば現在の青函トンネル区間の信号・電力に対応した車両でないといけませんし、一方で牽引ならば車内のサービス電源の供給をどのように行うのか、といった点で、実車が出てくるまでまだまだ興味は尽きない列車といえるのかな、と感じたニュースでした。

JR東日本のクルーズトレイン『四季島』、来年5月から運転…旅行代金は最大190万円 | レスポンス(Response.jp)
JR東日本 TRAIN SUITE 四季島 運転開始日 運行ルート発表 ( 鉄道、列車 ) - 西和路快速の撮り鉄日記&情報局 - Yahoo!ブログ
「TRAN SUITE 四季島」、2017年5月1日運行開始: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」

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