折を見てご紹介している北海道旅行記。
本日のエントリーでは、こちらの乗車記録でご紹介したように、根室本線の釧路〜根室間の区間の乗車紀をご紹介したいと思います。

この区間は「花咲線」という名称が付けられていて、釧路以西の根室本線とは運転系統が完全に分離されています。
使用されている車両はキハ54系500番台。
こちらのエントリーでご紹介した留萌線と同じ形式ですが、車内の座席が若干異なっていて、こちらはキハ183系の座席を取り替えた際の発生品を使用している模様です。
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(乗車中の途中区間で撮影)

乗り継ぎの「スーパーおおぞら3号」が2分ほど遅れたので、大急ぎで乗り換えたので、スマートフォンで慌ただしく写真を撮影します。
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13時25分の定刻から若干遅れる感じで釧路を出発します。
途中の別保あたりまでは釧路市の郊外のような感じでしたが、それ以降はいきなり車窓は原生林に囲まれ、そのギャップがかなり大きいのがこの区間のまずもっての感想でした。

しばらくは原生林の中を進みますが、既にここまでで、こんなところによく線路を敷くことができたなあ、と感じてきました。
ようやく人家が見えてくると、厚岸駅に到着します。
厚岸は沿線ではそれなりに大きな町のようで、駅にもみどりの窓口が設置されていますが、それも納得の拠点といった感じでしょうか。

厚岸の近辺では、厚岸岬が見えてきますが、それを囲む厚岸湾の姿も、これまた特筆ものなのかな、とも感じました。
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厚岸をすぎると、また原野の風景や、牧場の風景が見えてきます。
勿論人家や道路ようなものはないわけで、ただひたすらこういった自然の風景が続いていて、それはもう最果てに向かう列車の旅が満点、といった感じでした。

茶内に到着します。
ここで対向列車待ち合わせのため4分ほど停車するとのことなので、色々撮影に勤しみます。
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茶内駅のある浜中町は、「ルパン三世」の作者であるモンキーパンチ氏の出身地ということで、駅にはルパン三世登場キャラクターのパネルが飾ってありました。
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対向列車の釧路行きが到着します。
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列車交換の後、さらに東に向かいます。
車窓は引き続き、原生林と牧場と、たまに人家といった感じが続きます。

厚床駅からは、かつては標津線が中標津・根室標津方面に分岐していましたが、それも30年近く前に廃止され、そして今回のダイヤ改正で交換施設も使用停止となってしまいました。

さてもうしばらく進んでいくと、これまで晴れていた車窓が、霧で曇ってくるようになってきました。
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こんな霧の中を、列車はまたひたすら根室に向けて走るわけですが、やはり夏の季節はこの地域は本当に霧が多いことを実感しました。
落石駅も霧の中でした。
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この霧のまま根室に到着するのかな、と思ったらそうでもなく、根室に近づくにつれて、霧が晴れてきました。
根室到着は2分ほどの早着。日本最東端の有人駅に到着です。
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そしてレンタカーを借りて、東根室駅へ向かいます。
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日本最東端の駅、東根室。
根室市内の住宅街の中にある何気ない無人駅ですが、ここが正真正銘、日本最東端の駅なのであります。
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ついに日本最東端の駅に訪問することができました。
ここを訪問するだけでも、今回の北海道旅行を実行した甲斐はあった、と感じました。


更にレンタカーで東に進み、一般人が訪問可能な日本最東端の地、納沙布岬までやってきました。
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その後、根室駅まで戻り、19時発の釧路行きの最終列車に乗車し、日本最東端の市を目指す訪問は終了、となりました。
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それにしても、この根室本線(花咲線)ですが、本当に最果てにまで来てしまったことを実感することができた根室線(花咲線)2時間半の乗車だったように感じましたし、北海道を訪問される際には、ちょっとあまりにも札幌等から遠すぎる感じはするのですが、機会があれば是非訪問いただければな、と感じました。

この根室線(花咲線)も、こちらのエントリーでご紹介したように、今年3月のダイヤ改正で一部列車が減便となり、根室発の最終列車が繰り上がる等の改正が実施されました。
実際の利用者も、釧路から根室まで通して利用したのは20名にも満たず、やはり利用者の少なさは如何ともしがたいところはありますが、それでも最果て感を感じることのできるこの路線にはやはり一度は乗っておきたい路線の一つだな、と感じました。



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