航空各社の若者向け割引制度として設定されている「スカイメイト」。
満12歳から22歳未満が対象(ADOは26歳未満)で、当日空席があれば普通運賃のおよそ半額で搭乗できるという制度で、時間に余裕のある学生等に向けた割引運賃として、長年多くの若者に利用されてきました。

この度ANAでは、このスカイメイト割引に代えて、予約可能な「スマートU25」という割引運賃を導入することを発表しました。

2016年10月30日〜2017年3月25日ご搭乗分の国内線運賃を届出|プレスリリース|ANAグループ企業情報

新たに12月1日導入される「スマートU25」の主な変更点としては、搭乗日当日の予約が可能になったことと、対象年齢が満12歳以上25歳以下までと拡大されたことが挙げられています。
なお、「スマートU25」を利用できる座席数には限りがあるとのことです。

その他詳細は、上記プレスリリースをご覧下さい。


私自身も、22歳の誕生日を迎えるまではよくスカイメイトを利用していました。
当時は「スカイメイトカード」といった会員証を会費(確か1,000円くらいだったかと)を払って作成し、このスカイメイトカードを使えば国内大手3社(JAL・ANA・JAS)いずれでもスカイメイト運賃で利用することができたように記憶しています。
当時は関西空港へはリムジンバス1本で着ける場所に住んでいたことから、主に関空発着の便でスカイメイト割引を利用していましたが、その頃は関空発着の国内線でも空席があることが多く、確か満席でスカイメイトが使えなかったのは一度くらいしかなかったはずでした。
スカイメイト割引が22歳まででしたので、特に就職活動では頻繁に利用したこともあって、個人的にもかなりお世話になった運賃制度でした。

現在「スカイメイト」は会員証の代わりに航空会社のマイレージサービスの会員証(利用者情報の登録が済んだもの)や公的書類の呈示などにより利用できるようになっているようです。
(参考)
「スカイメイト割引」運賃|ご予約/旅の計画|国内線航空券予約・空席照会|ANA
JAL国内線 - スカイメイト(割引運賃のご案内)
AIRDOスカイメイト/AIR DO

そんな長年の歴史があり、鉄道の「学割」のような形で定着していた「スカイメイト」ですが、その名称や適用条件をリニューアルするという、思い切った改定を行うこととなりました。
ただ、変更内容を見てみると、当日の予約が可能となるということなので、搭乗日当日に空席が発生しないと利用できないことは、スカイメイトと変わらず、また運賃水準もスカイメイト時代と大きく変わるわけではなさそうな感じはしました。
気になるのは、「スマートU25」が利用可能な座席数には限りがある、というところでして、当日空席があったとしても、その空席が「スマートU25」として予約ができるとは限らないわけで、その点利用条件のハードルが上がったのかな、とも感じました。
ただ、当日「スマートU25」で利用可能であれば、空港等に出向く前に予約することができることから、特に空港から遠かったり、当日遅い便を利用する場合には恩恵を受けることができるわけですし、何より年齢上限が25歳まで拡大されていることから、トータルでみれば改善でも改悪とも言いがたく、新しい運賃制度をうまく使うしかないのかな、と思いました。

ともあれ、遙か昔、私が学生時代の頃から残ってきた「スカイメイト」という名称がANAの運賃から消えるということには違いなく、その点に関して一抹のさみしさを感じましたが、これもやはり時代の流れなのかな、とも感じたニュースでした。

ANA、12月1日から「スカイメイト」「シニア空割」をリニューアル、当日予約可能に 2016年10月30日〜2017年3月25日搭乗分の国内線運賃を届け出 - トラベル Watch




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