厳しい経営が続くJR北海道では、既に留萌線(留萌〜増毛間)の廃止や利用の少ない列車の減便を行ったりしましたが、経営の抜本的な見直しにはほど遠い状況となっています。
そんな中、JR北海道だけでは維持することが困難な路線を今秋までに公表することが、一部メディアで報道されていましたので、ご紹介したいと思います。

JR北海道 沿線自治体などと路線廃止含めて協議の方針 | NHKニュース
JR北海道:「維持困難路線」今秋にも公表 - 毎日新聞
(※)上記発表内容について、当記事執筆現在においてJR北海道から公式の発表はありません。

上記報道によれば、JR留萌線(留萌〜増毛)の他、今年の秋までに利用者が少なくJR北海道では維持するのが難しい路線を公表する方針を固め、その上で、路線を廃止してバス等の他の交通機関に代替できるかどうかや、自治体などが駅舎や線路等の施設を保有しJRは運行に専念する「上下分離方式」の導入等について沿線自治体と協議する方針である、としています。
また、これらの方針について、今月29日に記者会見を開いて説明することも同時に報じられています。

まだ報道ベースでの情報なので、まだ詳細なコメントは難しい段階ですが、今週末にも維持困難路線の方針について発表がある見込みなので、具体的な方針はそこで判明するものと思われます。
ただ、列車本数や利用状況から考えると、維持困難路線となりそうな路線、というのも現状から分からなくもないわけで、どの路線が今秋の発表で維持困難路線として含まれてくるのか、気になるところです。

ただ、発表された路線が即廃止になるのか、というとそういうわけでもなく、バス等への転換だけでなく、沿線等が施設を保有しJR北海道が運行を担う上下分離方式の導入も協議の方針に含まれていることから、状況によっては鉄道路線として維持される余地もあることから、これまた今後の動向に注目しなければならないところ、といえるでしょう。

私自身、JR北海道の路線は全線完乗してはいますが、今を遡ること20年以上前に乗ったきりの路線もあり、そういった路線の中で維持困難路線として選ばれる路線があるとすれば、改めて乗っておく必要もあるのかな、とも感じたりするのですが、ともあれ維持困難な路線となればおいそれと乗れないところも多いことから、乗れればいいな、という希望を抱くにとどめざるを得ない、といったところでしょうか。

ともあれ、ここにきて急速な見直しの動きが見えてきたJR北海道の路線見直しについて、今後の情報を逐次フォローアップしていきたいと思っています。

JR北海道、秋までに廃止候補路線を公表: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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