訪日外国人観光客向けにJRグループ6社の新幹線・特急列車等が7日間〜21日間乗り放題のきっぷとして「JAPAN RAIL PASS」が発売されています。
JAPAN RAIL PASS | ジャパン・レール・パス

もとより日本国籍を有する人が購入するためには、日本国外に居住していることに加えて、外国の永住権を有している場合か、日本国外に居住する外国人と結婚している場合かに限られており、ほとんどの日本人にとっては縁の無いきっぷといえますが、逆に言うと訪日外国人にとっては日本国内のJR線をほとんどフリーパスに移動できる利用価値の高いパスであるといえます。

ただこのJAPAN RAIL PASSですが、先に「ほとんどフリーパスに」と記したように、いくつかの制限事項があり、その代表的なものとしては、東海道・山陽・九州新幹線で「のぞみ」「みずほ」が自由席も含めて一切利用できないところが挙げられます。
その他、JR線から第三セクター鉄道線等へ乗り入れる列車の場合、JR線以外には別途料金がかかる等、外国人観光客にとっては注意しないといけない点も少なからずあります。

そうなると、JAPAN RAIL PASS利用可能なルートを優先した検索できるアプリがあると便利だな、いう声もあることは十分考えられますが、この度乗り換え案内・ナビゲーション等のアプリを提供するナビタイムジャパンでは、同社の提供する訪日外国人観光客向けナビゲーションアプリ「NAVITIME for Japan Travel」にて、JAPAN RAIL PASSに対応したルート検索機能を追加したことを発表しました。

訪日外国人観光客向けナビゲーションアプリ『NAVITIME for Japan Travel』 「JAPAN RAIL PASS」に対応したルート検索が可能に|ナビタイムジャパン

JAPAN RAIL PASS対応ルートを検索する際には、ルート検索画面でチェックを入れることにより、JAPAN RAIL PASS対応の列車を優先したルート検索結果を表示できます。
なお、このJAPAN RAIL PASSを考慮したルート検索機能は、日本発(2016年8月9日時点)とのことです。

その他詳細は、上記プレスリリースをご覧下さい。


個人的な話で恐縮ですが、東京方面へ出かける際によく東海道新幹線「ひかり」を利用するわけですが、このところ外国人観光客がやけに多いな、ということを実感しています。
多いときには外国人観光客に囲まれることもままあり、どうしてこれほど多いのかふと気になって気が付いたのがこのJAPAN RAIL PASSの存在でした。
JAPAN RAIL PASSでは「のぞみ」が利用できないことから、東海道新幹線の場合「ひかり」が最速の手段となる上に、「ひかり」が1時間に2本程度しかないことから、余計に集中するのだな、とその時気が付いた次第です。
逆に言えば、「JAPAN RAIL PASS」を持っていながら「のぞみ」に乗ってしまう外国人観光客も少なからずいるのかな、という気もするのですが、ともあれ、このNAVITIMEアプリで、「ひかり」等に間違いなく乗ることができれば、より気持ちよく日本の旅行を楽しめるのかな、とも感じました。

もっとも、「のぞみ」に乗れないことが分かっていても、新幹線の駅で果たして「ひかり」がどのホームから発車するのかがはっきり分からないと誤乗してしまうことも考えられるわけで、そのあたりは駅構内の案内のより一層の充実が必要となってくるのでしょうが、そういった点も含めて今後も外国人観光客の受け入れ体制のより一層充実していくといいな、とも感じたりしたニュースでした。

「JAPAN RAIL PASS」対応ルート検索…訪日外国人向けナビタイム | レスポンス(Response.jp)



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