毎年この時期に恒例となっている、JRグループのダイヤ改正内容が、昨日12月16日(金)に一斉に発表されました。
ダイヤ改正日は平成29年3月4日(土)となっています。
まず、事前に報道等でも話題となっていたJR北海道の改正内容からご紹介したいと思います。

平成29年3月ダイヤ改正について(JR北海道|プレスリリース)

ダイヤ改正の主な内容としては、以下の通りとなっています。
・札幌〜稚内および札幌〜網走間の一部特急列車を旭川で乗り換える体系に変更
・函館〜新青森間で使用していた「スーパー白鳥」の車両を札幌〜旭川間へ投入。
現行の「スーパーカムイ」を「ライラック」「カムイ」に分けて運行
・札幌〜函館間の183系車両で運転する「北斗」1往復に261系車両を新製投入
・利用の少ない駅の廃止

まず、札幌〜稚内・札幌間の特急列車の体系変更ですが、概要は以下の通りとなります。
●札幌〜稚内間
現行:札幌〜稚内「スーパー宗谷」(261系)2往復・「サロベツ」(183系)1往復
改正後:札幌〜稚内「宗谷」1往復、旭川〜稚内「サロベツ」2往復(「サロベツ」は旭川駅で「ライラック」乗換で札幌方面の接続確保)
車両は全て261系車両

●札幌〜網走間
現行:札幌〜網走「オホーツク」4往復(183系)
改正後:札幌〜網走「オホーツク」2往復、旭川〜網走「大雪」2往復(「大雪」は旭川駅で「ライラック」乗換で札幌方面の接続確保)
車両は全て183系

なお、今回の改正に伴い、札幌〜稚内及び札幌〜網走書く区間内相互の特急券・グリーン券について、旭川駅で改札口を出ないで特急列車を乗り継ぐ場合、直通の特急列車と同じ料金・条件で乗車することができるようになります。

次に「スーパー白鳥」車両の札幌〜旭川間の投入に伴う体系見直しですが、以下の通りとなります。
●現行「スーパーカムイ」(785系・789系1000代)の名称を、「スーパー白鳥」に使用していた789系0代使用列車を「ライラック」、789系1000代使用列車を「カムイ」の名称として運転
●「ライラック」は6両編成(定員345名)で、グリーン席を設定。
普通車指定席は1号車の一部と2号車で、「サロベツ」「大雪」乗換列車は3号車も指定席。なお、4号車までを指定席とする場合もあり
●列車本数は、3本新設(札幌15:30発、旭川10:30発・17:30発)、1本廃止(旭川15:30発)で1往復の増発

加えて、利用少ない駅の廃止については、今回の改正に伴い、下記の10駅が廃止されることとなります。
千歳線:美々駅(千歳市)
根室線:島ノ下駅(富良野市)、稲士別駅(幕別町)、上厚内駅(浦幌町)
釧網線:五十石駅(標茶町)
函館線:東山駅・姫川駅・桂川駅(森町)、北豊津駅・蕨岱駅(長万部町)

その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい。


既にこちらのエントリーでご紹介したように、「スーパー宗谷」「オホーツク」の一部列車の旭川発着への短縮化が報じられていましたが、今回の発表では、旭川発着の別名称化により「大雪」の新設、札幌〜旭川間の「ライラック」新設は既に報じられていた内容でしたが、「スーパー宗谷」「スーパーカムイ」いずれも「スーパー」が取れることになるのも、一つの変化ともいえるでしょう。
また、「サロベツ」の旭川発着化により、稚内方面の特急列車は261系0代のみでまかなえることとから、新たに「サロベツ」の名称が261系で使用されることとなります。
それはすなわち、183系の「サロベツ」については今改正で見納めということにもなります。
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183系特急「サロベツ」
札幌駅(2016.7.2)

また、今回の改正により札幌〜旭川間の特急体系にも変化が生じました。
これまで使用車両に関わらず「スーパーカムイ」の名称に統一されていたものが、789系0代(グリーン車あり)が「ライラック」、789系1000代(グリーン車なし)が「カムイ」となりますが、これにより札幌〜旭川間の特急列車から785系が撤退することになります。
今年の夏に、785系使用の「スーパーカムイ」に乗車しましたが、このシーンも見納めになりそうです。
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785系特急「スーパーカムイ15号」
札幌駅(2016.6.30)

この時利用した「スーパーカムイ15号」は、この後30分後に「サロベツ」があるのにも関わらず指定席uシートは満席、しかもほとんどの利用者が旭川まで利用していたので、指定席の潜在的なニーズは高いのかな、とも感じましたが、それだけに、「ライラック」投入による座席数の増加は利用者にとっては朗報かな、とも感じました。
ただ、「ライラック」のグリーン席は半室と限られていることから、「サロベツ」「大雪」のグリーン席利用者が「ライラック」も通しでグリーン席を利用できない可能性も出てきそうかな、という点は若干気になるところです。

とはいえ、旭川駅での乗り継ぎ時間は10分程度確保されている上に、トータルの所要時間もほぼ同じレベルで収まっていることから、いまのJR北海道の状況から考えると、できる限りの利便性の維持は確保できた改正内容かな、とも感じました。

趣味的観点から気になる所と言えば、やはり183系気動車の動向でしょうか。
「サロベツ」からの撤退、そして「北斗」の261系投入による1往復減により、改正後は、「北斗」3往復と「オホーツク」「大雪」各2往復のみとなります。
特に老朽化が問題となっている183系0代については、「北斗」1往復の261系置き換えによる余剰車両を「オホーツク」「大雪」へ一時的に使用する、という可能性もありそうにも感じましたが、実際の運用がどのような形で行われるのかも、改正後の姿を見たいな、と思ったりしました。

加えて言えば、新たに設定される「大雪」「ライラック」のヘッドマーク、そして261系で初めて使用される「サロベツ」のヘッドマークも気になるところです。
「大雪」については、1992年まで14系客車を使用した夜行急行として運行されていました。その当時のデザインを復活させるのか、はたまた新デザインが導入されるのか。
「ライラック」「宗谷」「サロベツ」については、アルファベット使用が基調となっていた789系ないしは261系のヘッドマークデザインでは、どのように表現されるのか、といった点が気になるところでしょうか。

昨年の北海道新幹線開業に引き続き、今回の改正でも変更点が目立つJR北海道の改正内容ですが、経営再建を目指す同社にとっては、今後毎年の改正ではこのような感じの改正になるのかな、とも感じたりした次第でした。

【2017年3月JRダイヤ改正】JR北海道…旭川乗換えは最小限に | レスポンス(Response.jp)
2017年3月ダイヤ改正発表(1)(JR北海道): たべちゃんの旅行記「旅のメモ」
【速報】3月ダイヤ改正内容発表!北海道の鉄道は大規模な変更へ - 北海道の鉄道情報局
2017年3月4日JR北海道ダイヤ改正について思うこと〜往年の列車名復活と消えゆくもの : SKE48とエアバスA380超絶推し男のblog



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