関東バスと両備ホールディングスでは、両社の共同運行で、夜行高速バス「DREAM SLEEPER東京大阪号」を運行することを発表しました。

「DREAM SLEEPER東京大阪号」|関東バスWebサイト
12月26日(月)13時から予約受付を開始します(ドリームスリーパー東京大阪号) | 新着情報 | 中央線沿線の路線バス 関東バス株式会社

「DREAM SLEEPER東京大阪号」の特徴としては、全11室扉付き完全個室型の車両での運行となっており、移動中の快適なプライベート空間を実現することで、まるでホテルに宿泊しているような感覚で東京・大阪間を移動することができることが挙げられます。

運行開始日は2017年1月18日(水)で、発売日は2016年12月26日(月)13時〜となっています。
運行ダイヤは、池袋駅西口22時50分発〜なんばOCAT6:40着〜両備バス門真車庫7:30着、両備バス門真車庫21:50発〜なんばOCAT22:40発〜池袋駅西口6:40着となっています。

運賃・料金ですが、全席個室による特別車両での運行のため、運賃の他に座席料金が必要となり、発見の際に運賃・座席料金を合算した料金で発売することとしています。
料金は、大人20,000円・小児15,500円となっていますが、運行開始記念割引(〜2017年2月28日)として、大人18,000円・小児14,500円が設定されています。

その他詳細は、上記Webサイトをご覧下さい。


この「DREAM SLEEPER東京大阪号」の特徴は、上記でも触れていますが、全11室扉付きで完全個室型の車両で、東京〜大阪間を運行する点といるでしょう。
これまで東京〜大阪間では、西日本JRバス・JRバス関東「プレミアムドリーム号」のプレミアムシートや、ウィラーエクスプレスのエグゼクティブのように、2列独立で幅広い座席を用意した便は存在していましたが、今回の「DREAM SLEEPER東京大阪号」の特徴は、それに加えて扉と仕切りにより、完全個室化を実現した点といえるでしょう。
(プレミアムシートやエグゼクティブはカーテンでの仕切り)

まさに「ホテルのような豪華夜行高速乗合バス」(上記発表資料)の車両で、これまでの夜行高速バスでは体験できなかった居住性を味わうことができるのではないかと思われます。
但し、その分運賃・料金もそれなりの金額となっており、通常期の大人片道で20,000円となっています。
この金額は、東京〜新大阪間の東海道新幹線「のぞみ」のグリーン車(19,230円)、上りのみ利用可能な「サンライズ出雲・瀬戸」のB寝台ソロ(18,140円)よりも高く、同じくサンライズ出雲・瀬戸のB寝台シングルツイン(21,090円)と肩を並べるくらいの運賃・料金設定となっています。

たとえ1便11名と定員は少ないとはいえ、これほどの運賃料金の水準で果たして採算が取れるほどの利用者が確保できるのか、という疑問も聞こえたりするのですが、こういった超豪華仕様の便が運行開始する背景としては、東京・大阪双方とも、訪日外国人旅行者の増加もあり、ホテルが取りにくくなっている上に宿泊料金も上がってきていることが背景にある、とも考えられるため、事業者サイドとしては、採算の見込みがあると踏んだ上での運行開始、といえるでしょう。

こういったゆとりある夜行便とは本来寝台列車の出番なのじゃないのか、と考える方もおられるかも知れませんが、やはり列車を1本仕立てるとなれば、1日11人の利用では済む訳はなく、その10倍程度の利用者は少なくとも求められるとも考えられることに加え、「ななつ星」等のクルーズトレインとは違い、昼間は運用する目途がないことから、効率も悪くなること等から、やはり鉄道での輸送には今の環境では不向き、とも考えられるかも知れません。

ともあれ、かつて寝台急行「銀河」が運行した東京〜大阪間に、こういったゆとりを追求した夜行高速バスが登場するというのも時代の流れ、ともいえますが、ゆったり熟睡して東京〜大阪間を移動したいニーズは高いでしょうから、運行開始後の利用状況も気になりますし、機会があれば自分自身もこのDREAM SLEEPER東京大阪号を利用してみたいな、と思ったニュースでした。

東京〜大阪に完全個室型夜行バス、2017年1月18日運行開始…関東バスと両備H | レスポンス(Response.jp)
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