和歌山バスでは、来る平成29年4月1日(土)にダイヤ改正を実施します。

現在のところ、同社のWebサイトでは改正の概要は発表されていませんが、バスの車内の広告枠には、当該改正内容が掲出されていましたので、これを元に改正内容を見てみたいと思います。

image


改正内容としては、以下の通りとなります。

1.系統の新設

・122系統(JR和歌山駅〜公園前〜琴の浦〜マリーナシティ)を22系統からの振替で土日祝に運行

・160系統の一部を置き換え、161系統(JR和歌山駅〜屋形町〜県庁正門前〜和歌山港駅)を新設

・JR和歌山駅〜和歌山大学間をノンストップで結ぶ79系統(名称:和大ライナー)を新設

・貝柄町区間の再編により、65系統(南海和歌山市駅〜本町四丁目〜貝柄町〜JR和歌山駅)を新設

・国道42号線沿線からガーデンパーク、イオンモールを乗り換えなしで結ぶ125系統(和歌山大学前駅西口〜土入橋〜県庁前〜和歌浦口)を新設し、土日祝に運行


2.系統・バス停の廃止、輸送調整

・海難駅前〜藤白浜間の各停留所及び路線の廃止

・小人町〜北島間の76系統の途中経路を変更

・西浜新和歌浦線36系統、和歌山大学線71系統・171系統の廃止

・本町線(南海和歌山市駅〜本町二丁目〜JR和歌山駅)、和歌山市内線(南海和歌山市駅〜城北橋〜和歌浦口)、湊線(南海和歌山市駅〜運輸支局前)等で輸送調整を実施


3.新たな企画乗車券の発売

JR和歌山駅からガーデンパーク、イオンモール和歌山へ安価にアクセスできる「お買い物きっぷ」の発売を開始。土日祝のみ、2名以上の利用で発売。


4.LED行先方向幕のデザイン変更等

バス路線のわかりやすさ、使いやすさを高める一環として、また訪日外国人旅行者への利便向上を図るため、車外行先方向幕や車内運賃表示器に経由地情報や英語表記の追加等のデザイン変更を実施



4月1日実施のダイヤ改正内容は以上の通りとなっています。

新設路線で特徴的なものをみると、和大ライナーと、125系統(和歌浦口〜和歌山大学前駅西口)でしょうか。

前者は、JR和歌山駅からノンストップで和歌山大学まで向かうもので、文字通り和歌山大学の通学生をターゲットとしたものです。

後者は、国道42号線沿いからJR和歌山駅、南海和歌山市駅を通らず紀ノ川を渡る系統で、土日祝運行となっているところから分かるとおり、市内北部の商業施設への買い物客をターゲットとしているものといえるでしょう。


ちなみに、運行ダイヤですが、配布されている時刻表によると、和大ライナーはJR和歌山駅発8:43の1本(平日のみ、学休日運休)、125系統は和歌浦口発9:25〜19:25となっています。


その他の内容として、新たな企画乗車券「お買い物きっぷ」ですが、詳細は今後発表されるものと思われるのですが、果たしてどんな内容で価格がどのような設定となるのかが気になるところです。


また、LED行先方向幕のデザイン変更ですが、既にほとんどの車両がLEDとなった和歌山バスで、しかも近年外国人旅行者の利用も目に見えて増えていることから、何らかの変更ができるのではと思っていたところに今回の変更となりますが、果たしてどのような変化が見られるのかが気になるところです。

同時に、現在のデザインも見納めとなることから、その変化前後の姿を記録することができればいいな、と思っています。


先のエントリーでご紹介したように、この4月1日のダイヤ改正では、和歌山バス那賀の橋本線について路線短縮の話題が大きなものとなっていますが、和歌山バスにおいても、少なからず変化が見られる改正になりそうな内容でした。