こちらの乗車記録でも触れたように、先日用事があったので、久々に南海バス「堺・南港線」を利用してきました。

2011年9月の運行開始から、まもなく6年になろうとするこの路線。
当ブログでも幾度かご紹介したように、朝夕を中心とした旺盛な需要から増発を重ねたり、また土休日を中心に海遊館への延伸も行ったりと、順調に成長している路線と感じていたのですが、今回久々に乗車して、その様子を実感する機会を得ることができました。

往路は、堺駅前11:23発の南港方面行きに乗車しました。
この日は学休ダイヤで、海遊館まで延伸する時間帯だったのですが、堺駅発車時点で13名、そしてポートタウン東から10名ほど乗車してきました。
ATCでも10名ほど下車し、平日昼間ではありますが、堅調な利用状況が感じられました。


所用を済ませ、ATC18:15発の堺東駅前行きに乗車します。
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ATCで発車待ちの様子。
乗車した車両は日野セレガでした。
堺・南港線には、座席を多く配置したワンステップバスも運行している模様ですが、今回は遭遇しませんでした。

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前面LED行先表示
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出入口LED表示

発車時刻が近づくにつれ、徐々に乗客が集まってきて、その数は25名程度となりました。
窓側の席がほぼ全て埋まるほどの乗車率で発車します。

次の「コスモタワー」停留所では3名、「インテックス大阪東」、「ポートタウン東」停留所ではそれぞれ5名ずつ乗車してきました。
目測ですが、約40名程度で堺市内に向かいます。

流石に昼間と比べると若干車の流れは悪いものの、特に渋滞に巻き込まれることも無く、堺駅前にほぼ定刻着で、ここで17名下車。
その後、堺東駅前にもほぼ定刻で到着し、残りの約25名が下車しました。

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堺東駅前は、西口改札口に近いバスおりばに到着。
最近新車が導入された「堺シャトルバス」と並びました。


このように、夕方帰宅時間帯の「堺・南港線」に乗車してみましたが、やはり、通勤利用が定着しているのは強く感じました。
それは、利用者層からみて、単独利用の勤め人が殆どを占めていることからもよく分かります。

ダイヤで見ても、昼間時間帯は30分間隔に対し、17時台後半〜18時台は約20分間隔と本数が増えることから、この時間帯の利用者がやはり多い、ということが分かります。


ところで、この「堺・南港線」ですが、来る8月1日(火)ダイヤ改正により、これまで土休日及び学休日のみ実施されていた海遊館(天保山)への延長運転が、平日ダイヤでも通年実施されることとなります。
南海バス|ダイヤ改正情報(2017/08/01改正)
堺・南港線
・N1系統:堺東駅前→ATC
・N1−1系統:堺東駅前→南港フェリーターミナル→ATC
・N2系統:堺東駅前→ATC→堺東駅前
・N2−1系統:堺東駅前→南港フェリーターミナル→ATC→堺東駅前
・N2-2系統:堺東駅前→ATC→ポートタウン東止
・N3系統:堺東駅前→ATC→海遊館→堺東駅前
・N3−1系統:堺東駅前→南港フェリーターミナル→ATC→海遊館→堺東駅前
※堺・南港線については学休ダイヤを廃止し、平日ダイヤ昼間時間帯を海遊館経由とする


ここにきて平日にも海遊館までの延長を実施するというのは、潜在的なニーズの掘り起こしなのかも知れませんが、ともあれ積極的な施策展開だと思いますので、今後の利用状況等も気になるところです。

また、車両面では、今回乗車はできませんでしたが、当路線に投入されているワンステップバスも気になるところです。
「堺・南港線」は、途中高速道路を通るため、立席での運行はできません。
そのため、観光バスタイプの車両が主体なのですが、一部に路線バスタイプのワンステップバスも投入されていることも耳にしています。
とはいえ、通常の路線バスの座席配置そのままでは対応できないため、本来の立席部分にも多めに座席を配置している模様ですが、その様子も一目見たかったのですが、これについては今後の楽しみとしておきたいと思います。


色々ご紹介しましたが、今回乗車して一番の思いは、「(経営的に)頼もしい路線に育ったなあ」という感慨深い印象でした。
以前、堺東駅前〜海遊館は、土休日の昼間時間帯を中心に、専ら行楽向けの路線として運行していた時期がありましたが、利用が低迷し、割と短期間で廃止となった経緯があるだけに、その当時から考えると、よくもここまで成長したなあ、としみじみ感じた次第です。

また乗車する機会、特に堺・南港線用の路線バスタイプの車両に乗車できれば、その様子をご紹介できればと思います。



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