DSC07951-2_R
JR西日本323系(桜ノ宮駅)

JR西日本では、2017年10月15日(日)に開催する、大阪環状線の車内で沿線の中学校吹奏楽部の演奏を行う「グルKANブラス」の鑑賞者募集を発表しました。

大阪環状線新型車両323系車内吹奏楽ライヴ「ぐるKANブラス」鑑賞者募集開始!:JR西日本

上記発表資料によれば、開催日時は2017年10月15日(日)の13時35分頃大阪駅発予定で、運転区間は大阪環状線を外回り一周(所要時間約45分)となります。
使用車両は323系8両編成を専用貸切列車として運行します。

出演は、大阪環状線沿線の中学校吹奏楽部5校(大阪市立阿倍野中学校・生野中学校・桜宮中学校・築港中学校・鯰江中学校)となっています。

鑑賞者の募集人数は75組150名で、応募者多数の場合は抽選となります。
応募期間は2017年8月21日(月)〜9月8日(金)となりあmす。

その他の詳細は、上記Webサイトをご覧下さい。

このイベントですが、車内で大阪環状線沿線の中学校吹奏楽部の演奏が聞けるというイベントなのですが、それに加えて、各学校が演奏する選曲が、まさにJR西日本の大阪環状線の車内で演奏するにふさわしい、非常に面白いものとなっているので、この点を中心にご紹介したいと思います。

曲目等の紹介は、こちらのPDFファイルで紹介されているのですが、その中で、大阪環状線やJRグループにちなんだ曲が多数用意されていますので、ご紹介していきたいと思います。

1:大阪環状線発車メロディ
・「あの鐘を鳴らすのはあなた」(天王寺駅メロディ) :阿倍野中学校
・「夢想花」(福島駅発車メロディ) :生野中学校
・「やっぱ好きやねん」(大阪駅発車メロディ) :桜宮中学校
・「線路は続くよどこまでも」(弁天町駅発車メロディ):鯰江中学校

大阪環状線の発車メロディでは、沿線をテーマにした曲が多く採用されています。
今回の吹奏楽ライブでも発車メロディ採用曲が演奏されるのは、ある意味お約束、とも言えるでしょうか。

2:新幹線関連メロディ
・「いい日旅立ち」:桜宮中学校
・「AMBITIOUS JAPAN!」:鯰江中学校
・ゴダイゴ「銀河鉄道999」:築港中学校

これらの3曲は、いずれも新幹線関連メロディで、これらもJR西日本の車内で開催される吹奏楽ライブとしても見逃せない選曲といえるでしょうか。

「AMBITIOUS JAPAN!」「いい日旅立ち」の各楽曲は、東海道・山陽新幹線での車内チャイムとして使用されていることは、よく知られています。
また「AMBITIOUS JAPAN!」はJR東海、「いい日旅立ち」はJR西日本所有車両で使用されていることも、これまたよく知られているものと思われます。
(※実際にJR西日本所有車両で使用されている楽曲は、「いい日旅立ち」をカバーした「いい日旅立ち・西へ」となっています。)

また、ゴダイゴ「銀河鉄道999」は、こちらのエントリーでご紹介したように、山陽新幹線の主要5駅(新神戸・岡山・広島・小倉・博多)において発車メロディーとして使用された楽曲となっていて、ここでもJR西日本で実施されるライヴとしての選曲のこだわりを感じずにはいられませんでした。

3:JRグループにちなんだ楽曲
・A列車で行こう:生野中学校
・JRメドレー:築港中学校

JR西日本に限らず、JRグループにちなんだ曲も用意されています。

「A列車で行こう」は、こちらのエントリーでもご紹介したように、ジャズのスタンダードナンバーとしてビッグバンドは勿論、吹奏楽にもアレンジされた曲として有名で、今回はこの楽曲の演奏になるものと思われます。
加えて鉄道経営シミュレーションゲームとしても長い歴史を誇る、これまたスタンダードナンバー的な作品の名称でもある上に、JRグループという点では、熊本〜三角で運行されているJR九州の観光列車としても知られているところですので、鉄道にちなんだ曲、そしてJRグループで運行されている列車の名称にちなんだ選曲という意味でも、興味のあるものといえるでしょうか。

極めつけは、築港中学校の「JRメドレー」。

果たしてそんな曲が譜面として発売されているのか、吹奏楽版のメドレーの楽曲発売の定番「ミュージックエイト」社のWebサイトで確認しましたが、流石にそんな曲はラインナップされていませんでした。

そんなこともあり、「JRメドレー」、どういった曲が入ってくるのか、皆目見当がつきません。

「鉄道唱歌」「瀬戸の花嫁」等々の車内・駅メロディーで採用実績のある曲をつなげるのか、はたまたJR西日本やJR東日本等の駅で流れているオリジナルの到着・発車メロディを集めて編曲したものなのか等、全く想像がつかないだけに、この楽曲だけは本当に謎で、当日の生演奏を聴かないと、一体どんなテーマのメドレーなのか分かりません。


以上、縷々述べてきたように、選曲という切り口で見ても非常に面白いこのコンサート、定員150名で定員超過の場合は抽選となっています。

これほどまでにこだわりを感じるこのコンサートを、私自身も是非とも聴いてみたいところですが、こんな企画だと応募も相当数あるのかな、と考えると当選する確率は限りなく低いのかな、とも感じつつ、実際応募してみて当たればラッキーだな、とも感じたニュースでした。



↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム