JR西日本では、同社で提供するICカード乗車券「ICOCA」について、2019年春より同社初の「車載型IC改札機」を導入することで、新たに境線(米子〜境港駅間)へ利用エリアを拡大することを発表しました。

JR西日本初の車載型IC改札機でICOCAエリア拡大! 2019年春(予定)境線でICOCAがご利用可能に!:JR西日本

上記発表資料によれば、2019年春より新たにICOCAが利用できるエリアは、境線の米子〜境港駅間となります。
境線の車両には車載型IC改札機を設置し、乗車時・降車時にタッチすることにより利用できることとなります。
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車載型IC改札機利用イメージ
(上記発表資料より引用)

駅に改札機が設置されている場合は、駅の改札機をタッチすることとなります。
また、境港駅にはIC専用型改札機を設置することとしています。

その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい。


鉄道でのICカード車載器については、例えば路面電車等に既に設置されているケースはあります。
しかし今回は、JR西日本のICOCAという広大なエリアを擁するサービスにおいて、車載型IC改札機を設置するというケースで、JR西日本はもとより、他の事業者でもこの規模での導入は恐らく始めてなのかも知れません。

今回は境線での導入となりますが、この車載型IC改札機により、今後地方路線における交通系ICカードのエリア拡大が進むことも大いに考えられます。
これまで無人駅を含め、全ての駅にICカード改札機を設置する必要があり、そのコスト等により、地方路線ではエリアの拡大が進まない現状があり得ます。

今回の車載型改札を導入することにより、例えば和歌山県内で言えば和歌山線(和歌山〜五条)や、きのくに線(御坊〜紀伊田辺〜新宮の特急停車駅以外)といったワンマン運転を常時行っている路線でも、車載型によるICカードエリア拡大が進めやすくなった、とも考えられます。

ともあれ、境線の導入が2019年春で、その他の線区に広まるのもそれ以降になるとも考えられるだけに、続く線区がどこになるのか、これまた注目したいなと思ったニュースでした。

ICカード「タッチ」は車内で…JR西日本、境線にICOCA導入 2019年春 | レスポンス(Response.jp)
JR西日本、車載型IC改札機導入で境線(米子〜境港駅間)でICOCA利用可能に - kqtrain.net(京浜急行)



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