和歌山県とJR西日本では、より多くの方に和歌山県、とりわけ紀南エリアの魅力を感じていただくとともに、近年減少傾向にある紀南エリアへの特急「くろしお」号の利用促進を図るため、「特急『くろしお』号に乗って和歌山・紀南へ行こう!キャンペーン」を実施することを発表しました。
「特急『くろしお』号に乗って和歌山・紀南へ行こう! キャンペーン」を実施!:JR西日本
『特急「くろしお」号に乗って和歌山・紀南へ行こう!キャンペーン』を実施します!|わかやま県政ニュース
上記発表資料によれば、キャンペーン期間は2018年3月17日(土)から10月31日(水)までで、概要としては「オーシャンアロー」編成で行く紀南の旅への家族での招待、J-WESTネット会員向け紀南への旅の鍾愛、「紀の国トレイナート2018」(2018年10月頃開催予定)インスタグラムフォトラリー等の実施、「パンダくろしお」団体臨時列車の運行、サイクルトレインのきのくに線での設定検討などとなっています。
また、これらのキャンペーンでの利用促進に取り組むことにより、利用者数の回復傾向が安定的に確認できた場合は、列車の増発等の更なる利便性向上策を検討することとしています。
また、同日付けでの和歌山県庁の報道発表資料(上記「わかやま県政ニュース」内PDF資料)によると、特急くろしお号の利用促進として、県職員の通勤・出張、市町村職員の出張において、特急くろしお号の利用とするとともに、経済団体への特急くろしお号の利用の働きかけ、県とJR西日本による誘客施策の実施を行うこととしています。
県職員の通勤・出張、市町村職員の出張に関しては、詳細は以下の通りとなっています。
その他詳細は、上記発表資料をご覧ください。
既にこちらのエントリーでご紹介したように、2018年3月17日のダイヤ改正で、白浜〜新宮間で特急「くろしお」が1往復削減されることとなります。
この削減については、こちらのエントリーでご紹介したように、和歌山県メールマガジンで総合交通課長が今年の10月にJR西日本より1往復の削減について報告があったことを発信していました。
今回の発表ですが、JR西日本と和歌山県とで共同でキャンペーン実施を発表することはもとより、和歌山県でも、職員の出張や通勤に特急「くろしお」を利用するようことを明言しているところが、やはり注目すべき点といえるでしょう。
県職員・市町村職員の特急「くろしお」の利用促進策について詳しく見てみると、単身での出張では原則「くろしお」利用とすること、職員のパークアンドライドを促進するため駐車場料金の一部負担を実施することが発表されています。
これらのことについては、単にスローガンを掲げるだけではなく、通勤手当や出張費といった具体的な費用面にも関わってくることから、先にメールマガジンを発信した和歌山県の総合交通政策課だけでなく、人事課との連名での発表資料になっていることにも注目したいところといえるでしょうか。
先の「くろしお」減便のメールマガジン発信から約2ヶ月程度の、今回のダイヤ改正発表に併せて、県自体の利用促進策を発表したのは、割と素早い動きと評価してもいいのかもしれません。
勿論、利用者の減少は沿線人口の減少や高規格道路の整備による自動車利用の比率増加等、構造的な問題がありますし、それらをどうにかしないと根本的な利用者回復は見込めない、というのは正論といえば正論、とも言えるかも知れません。
しかし、沿線人口の回復は、そもそも日本の総人口が減少傾向あるなかで、一朝一夕に解決できる問題でないことすし、また高規格道路の整備についても、特急「くろしお」の沿線地域では、南海トラフ地震による津波からの防災の観点から、整備が不要ということには決してならない、という地域事情があるため、そんな「正論」をかざしたところで、特急「くろしお」利用者回復に対しては、何の解決策にもならないと言わざるを得ません。
むしろこれらの状況を踏まえて、それでも特急「くろしお」の利用者回復を目指すのであればどうすべきか、ということを考えると、スタートとして、こういった地道な利用促進に行き着くのかな、とも感じているところです。
今後は、「くろしお」の利用者回復がみられれば、本数の増加等の更なる利用促進策も検討されることから、職員の利用促進は勿論ですが、観光客も含めてより多くの方々に特急「くろしお」を利用していただき、運行本数の回復につながればいいなと思います。
大阪南部や和歌山県内の交通関係のニュースを事ある毎に取り上げている当ブログですが、やはりその大きな話題の一つとなる特急「くろしお」の利用者と運行本数の回復は願いたいところですので、今後も様々な関連情報を可能な限り取り上げていき、日々訪問される方に情報提供していきたいと思っていますので、読者のみなさまも是非特急「くろしお」を積極的に利用していただければ、と思います。
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「特急『くろしお』号に乗って和歌山・紀南へ行こう! キャンペーン」を実施!:JR西日本
『特急「くろしお」号に乗って和歌山・紀南へ行こう!キャンペーン』を実施します!|わかやま県政ニュース
上記発表資料によれば、キャンペーン期間は2018年3月17日(土)から10月31日(水)までで、概要としては「オーシャンアロー」編成で行く紀南の旅への家族での招待、J-WESTネット会員向け紀南への旅の鍾愛、「紀の国トレイナート2018」(2018年10月頃開催予定)インスタグラムフォトラリー等の実施、「パンダくろしお」団体臨時列車の運行、サイクルトレインのきのくに線での設定検討などとなっています。
また、これらのキャンペーンでの利用促進に取り組むことにより、利用者数の回復傾向が安定的に確認できた場合は、列車の増発等の更なる利便性向上策を検討することとしています。
また、同日付けでの和歌山県庁の報道発表資料(上記「わかやま県政ニュース」内PDF資料)によると、特急くろしお号の利用促進として、県職員の通勤・出張、市町村職員の出張において、特急くろしお号の利用とするとともに、経済団体への特急くろしお号の利用の働きかけ、県とJR西日本による誘客施策の実施を行うこととしています。
県職員の通勤・出張、市町村職員の出張に関しては、詳細は以下の通りとなっています。
1: 県職員の通勤・出張
〇自動車の長距離出張を特急くろしお号利用に変更
・県内の単身による出張においてJR利用を原則とする
・目的地が複数ある場合、駅からバスで到達しがたい目的地の場合は除外
〇県職員に対してパークアンドライドによる通勤を促進
・鉄道利用の通勤者に対して駐車場料金の一部負担
2: 市町村職員の出張に特急くろしお号を利用
〇単身による出張においては、原則特急くろしお号を利用
〇紀南の市町村職員が出席する本庁の会議については、特急くろしお号を 利用しやすい開催時刻とするよう配慮
その他詳細は、上記発表資料をご覧ください。
既にこちらのエントリーでご紹介したように、2018年3月17日のダイヤ改正で、白浜〜新宮間で特急「くろしお」が1往復削減されることとなります。
この削減については、こちらのエントリーでご紹介したように、和歌山県メールマガジンで総合交通課長が今年の10月にJR西日本より1往復の削減について報告があったことを発信していました。
今回の発表ですが、JR西日本と和歌山県とで共同でキャンペーン実施を発表することはもとより、和歌山県でも、職員の出張や通勤に特急「くろしお」を利用するようことを明言しているところが、やはり注目すべき点といえるでしょう。
県職員・市町村職員の特急「くろしお」の利用促進策について詳しく見てみると、単身での出張では原則「くろしお」利用とすること、職員のパークアンドライドを促進するため駐車場料金の一部負担を実施することが発表されています。
これらのことについては、単にスローガンを掲げるだけではなく、通勤手当や出張費といった具体的な費用面にも関わってくることから、先にメールマガジンを発信した和歌山県の総合交通政策課だけでなく、人事課との連名での発表資料になっていることにも注目したいところといえるでしょうか。
先の「くろしお」減便のメールマガジン発信から約2ヶ月程度の、今回のダイヤ改正発表に併せて、県自体の利用促進策を発表したのは、割と素早い動きと評価してもいいのかもしれません。
勿論、利用者の減少は沿線人口の減少や高規格道路の整備による自動車利用の比率増加等、構造的な問題がありますし、それらをどうにかしないと根本的な利用者回復は見込めない、というのは正論といえば正論、とも言えるかも知れません。
しかし、沿線人口の回復は、そもそも日本の総人口が減少傾向あるなかで、一朝一夕に解決できる問題でないことすし、また高規格道路の整備についても、特急「くろしお」の沿線地域では、南海トラフ地震による津波からの防災の観点から、整備が不要ということには決してならない、という地域事情があるため、そんな「正論」をかざしたところで、特急「くろしお」利用者回復に対しては、何の解決策にもならないと言わざるを得ません。
むしろこれらの状況を踏まえて、それでも特急「くろしお」の利用者回復を目指すのであればどうすべきか、ということを考えると、スタートとして、こういった地道な利用促進に行き着くのかな、とも感じているところです。
今後は、「くろしお」の利用者回復がみられれば、本数の増加等の更なる利用促進策も検討されることから、職員の利用促進は勿論ですが、観光客も含めてより多くの方々に特急「くろしお」を利用していただき、運行本数の回復につながればいいなと思います。
大阪南部や和歌山県内の交通関係のニュースを事ある毎に取り上げている当ブログですが、やはりその大きな話題の一つとなる特急「くろしお」の利用者と運行本数の回復は願いたいところですので、今後も様々な関連情報を可能な限り取り上げていき、日々訪問される方に情報提供していきたいと思っていますので、読者のみなさまも是非特急「くろしお」を積極的に利用していただければ、と思います。
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