多くの鉄道事業者で設定している定期券は、1・3・6ヶ月の設定が主流になっているかと思います。
なので、年間同じ区間を利用する場合、6ヶ月定期券を年間2回購入するというのが、購入する回数が最も少なくなりますが、東京都・神奈川県内に路線を有する東京急行電鉄(東急電鉄)では、この度12ヶ月定期券を発売するべく、鉄軌道旅客運賃の認定認可申請を行ったことを発表しました。

鉄軌道運賃の設定認可申請について |東急電鉄

上記発表資料によると、12ヶ月定期券運賃の申請理由としては、「発売が集中する定期券の多発期を分散させることにより定期券売り場などの混雑を緩和するとともに、購入回数の減少によるお客さまの利便性向上を図るため」としています。

発売区間は東急線全線ですが、他社線連絡定期券は除きます。
発売金額は1ヶ月定期運賃を12倍した額の1割引、10円未満の端数を切り上げた額としています。
発売開始日(予定)は、2018年3月17日(土)とのことです。

その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい。


冒頭に記したように、ほとんどの鉄道事業者では定期券の最長期間が6ヶ月となっています。
ただ、青森県の弘南鉄道では「B-Pass(ビジネス・パス)」「S-Pass(スクール・パス)」という名称で1年定期券を発売しています。
参考:運賃(弘南鉄道 弘南線・大鰐線)|弘南鉄道株式会社
弘南鉄道の場合は、1年定期の運賃は6ヶ月定期に設定されていて、例えば黒石線・弘前〜黒石の場合、6ヶ月定期は101,960円(年間換算:203,920円)に対し1年定期は181,250円となっています。


一方、今回発表のあった東急電鉄では12ヶ月定期券の運賃は6ヶ月運賃の丁度2倍となっていて、12ヶ月定期ということで特別な割引はなさそうです。
とはいえ、定期券の購入の手間が減ることは、利用者にとってもメリットですし、長期間の定期券でよく言われていた紛失のリスクについても、IC定期券の場合は再発行が可能となっていることによって低くなっていることから、12ヶ月定期を所有しやすい環境になっているものと考えられます。

もっとも、東急の12ヶ月定期券の発売理由としては、「定期券売り場などの混雑を緩和」することがトップに挙げられているところからも分かるように、弘南鉄道のように割引による利用促進という目的ではないところが逆に、東急電鉄でのある意味逼迫した状況を現しているのかな、とも感じました。


東急電鉄が開始することとなった12ヶ月定期券。
今後他の鉄道事業者に広まっていくのか、ちょっと気になるところと感じたニュースでした。


東急が1年定期券を発売へ 3月17日から…12カ月分の1割引、大手私鉄初 | レスポンス(Response.jp)
東急に12か月定期: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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