JR北海道では、石北線・釧網線の一部エリアを対象に、スマートフォン(スマホ)で予約・購入・乗車ができる「スマホ定期券」サービスを開始することを発表しました。

スマホで購入、スマホで乗車 石北線・釧網線の一部エリアで「スマホ定期券」サービス開始!|JR北海道


上記発表資料によれば、スマホ定期券の対象券種としては、通勤大人・通学一般・通学高校(いずれも1・3・6ヶ月)で、通学一般・通学高校の定期券で本サービスを利用する場合には、事前に学校事務への申込を行うことで本人確認ができる仕組みとし、駅窓口への「通学証明書」の提出を省略することとしています。

対象区間は石北線・西留辺蘂〜網走間、釧網線・緑〜網走間となっています。
実施時期は2018年4月1日からとなっています。


「スマホ定期券」利用の概要は以下の通りです。
・乗降時に定期券の内容をスマホに表示させ、係員に提示
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「スマホ」定期券の表示イメージ(上記JR北海道発表資料より引用)

・偽造防止のため、「スマホ定期券」画面中央にある乗り物が右から左にスクロールする使用で、一定期間経過後に乗り物の「色」が変化。

・定期券は利用日から表示され、有効期間を過ぎるとスマホ画面上に表示されなくなる。


その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい。


スマホを定期券にする、という観点では、JR東日本の「モバイルSuica定期券」が真っ先に思い浮かびそうですが、このJR北海道の「スマホ定期券」は、スマホの画面を駅係員や運転士に提示することで定期券の代わりとなるサービスで、モバイルSuica定期券とは違ったアプローチで定期券をスマホに乗せた新サービスといえるでしょうか。

当サービス自体は、既にJRバス関東で実施されていますが、鉄道事業者としてはJR北海道が始めて導入する模様です。
参考:〜路線バスの定期券がスマホで買える〜 スマホ定期券発売中 | ジェイアールバス関東

しかも、「スマホ定期券」の導入区間は、石北線・釧網線の北見・網走地区を中心とした一部エリアとなっているのも特徴的でしょうか。
この区間ですが、上記発表資料にもあるように、有人駅が北見・網走・知床斜里の3駅しかなく、これらの駅でしか定期券が購入できなかったことから、定期券の購入では不便なエリアだったと考えられます。
今回「スマホ定期券」の購入により、いつでもどこでも定期券が購入できるようになることから、定期券発売時における有人駅での混雑緩和は勿論、これまで定期券を購入しにくかったことから列車通学を避けていた通学生であっても、購入が容易にできるようになることから、列車通学への切り替えを促すことにもなり得るのかな、とも感じました。

またこの「スマホ定期券」の仕組みは、スマホ画面が定期券になることから、自動改札等の大がかりな設備は不要であることから、今回のJR北海道だけではなく、活用できそうな線区は色々ありそうだな、とも感じましたので、今後追随するところがあるのか、といったところに注目したいな、と思ったニュースでした。

「スマホ定期券」導入 購入も乗車もスマホでOK、網走地域でサービス開始 JR北海道 | 乗りものニュース
JR北海道,石北本線・釧網本線の一部で「スマホ定期券」サービスを開始|鉄道ニュース|2018年01月18日掲載|鉄道ファン・railf.jp
スマートフォンがそのまま定期券に…JR北海道が4月1日から開始 | レスポンス(Response.jp)

JR北海道、石北線・釧網線の一部エリアで「スマホ定期券」サービス開始 - kqtrain.net(京浜急行)
JR北海道 スマホ定期の導入を発表 ( 鉄道、列車 ) - 西和路快速の撮り鉄日記&情報局 - Yahoo!ブログ



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