こちらの乗車記録でご紹介したように、1月21日(日)に開催された「こみっくトレジャー31」で購入した鉄道関係の書籍を順を追ってご紹介したいと思います。

まずはじめは、南海電鉄の南海線(南海本線、加太線等)で今なお活躍している7100系にターゲットを当てた「Story line 7100」とう書籍です。




この書誌は、昨年8月に作成されたもので、8月に東京で開催されたコミックマーケットで頒布されていたわけですが、7000系なき後の特急「サザン」10000系のパートナーとして今なお活躍している7100系の姿を記録したこの書籍を手に入れたいと思っていたところ、今回「こみっくトレジャー」で頒布されるとのことなので、まずはこの本を手に入れたいと思い、会場に向かったわけであります。



刊行から既に半年程度経過はしていましたが、幸いながら在庫はあったため、無事に手に入れることができ、帰りの特急サザンの車内でじっくり読ませていただくことができました。

概要としては、南海7100系(以下、単に「7100系」)の歴史、全編成紹介、編成表や、同じ7100系の差異をまとめた「ココが違う!7100系」、イレギュラーな運用や光景を紹介した「臨時運用など」等となっています。
7100系といえば、引退直前に旧塗装となり華やかな最後を迎えた7000系の後も、特急「サザン」に併結されたり、加太線等で2両編成が運用されていたりと、まだまだ現役で働き続けている印象があり、一体いつまで走り続けるのか?と思っている方も少なからずおられるのかも知れません。

しかし、南海本線・空港線でいえば、特に近年増加する訪日外国人旅行者の対応として、多言語案内や荷物置き場といった車内設備が整備されている8300系の投入が進んでいることから、今後も安泰というわけでは決してありませんし、加太線等の2両編成にしても、車両寿命の関係から今後何らかの動きがないとも限りません。

言わば、今が7100系にとって普段の姿で活躍している記録が取れるのが最後の時期、ともいえなくもないわけなので、その時期に合わせて、同系の記録を余すところなく記したところに、本書の価値があるといえるでしょう。

加えて、7100系の全編成について、各編成の内容を写真付きで紹介した「全編成紹介」は、筆者の継続的な記録活動が凝縮されたといってもいい、貴重な記録として、南海電鉄、そして7100系が少しでも気になる方は、頷きながらページをめくることができるのではないかと思われます。


本書は、昨年夏に刊行されたことから、その後の「水色のめでたいでんしゃ」に関する情報は記載いません(当該改造は7167Fという編成です)が、それも踏まえて「刊行時の記録」という意味で貴重といえるでしょうか。

あと興味深い点では、ページ数のフォントにも注目なので、これは本書を手にとって確かめて頂ければと思います。


以上のように7100系の内容が凝縮された一冊ですが、冒頭で記したように、コミックマーケット、こみっくトレジャーで頒布されているので、次の機会は夏のコミックマーケットとこみっくトレジャーと思われますが、気になる方は著者及びサークルのTwitterやブログでの情報をチェックしてみてはいかがでしょうか。以下に著者のTwitter投稿(再掲)及びサークルの方で書誌販売の情報が掲載されているブログを掲載しておきます。

参考:







泉北線沿線在住時の20年以上昔、まだ「ラピート」なき時代から、複々線の向こう側を特急サザン10000系に連なって走る7100系の姿には、南海のイメージリーダーとしての風格を感じていました。
その7100系が今なお「サザン」として運用している、その晴れ舞台に就いている最後の時期の記録として価値ある書誌として、手に入れて非常に満足した一冊、という感想を記して、著者への賛辞と感謝とさせて頂きたいと思います。





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