南海電鉄では、同社の9000系車両のリニューアルに際し、「NANKAI マイトレイン」と称して車内の快適性を高め、ブランドイメージ工場を図るプロジェクトにより更新内容を決定することを発表しました。

お客さまと車両づくりを一緒に考えるプロジェクト 「NANKAI マイトレイン」を実施します|南海電鉄

上記発表によれば、今回更新されるのは9000系4両1編成で、リニューアル箇所は内装全般(客室内の床、壁、カーテン等)となっています。
完成時期は平成31年春を予定しています。

内装デザイン案は、以下のA案〜D案の4案で、いずれも和歌山大学空間デザイン研究室講師の監修のもと、社内の様々な部署から募ったメンバーにより策定されたものとなっています。
(いずれも上記南海電鉄発表資料より引用)

<A案>
nankai9000_a

<B案>
nankai9000_b

<C案>
nankai9000_c

<D案>
nankai9000_d


これらの内装デザインについての体験イベントが、平成30年2月1日から3日にかけて、ガレリアコート(なんばCITY本館地下1階)で実施される他、Webサイトでも投票を受け付けることとしています。

その他詳細は、上記発表資料をご覧ください。

南海電鉄の9000系電車は、昭和末期に投入された車両で、投入当初より急行や普通を中心に運行されていますが、近年ではこのように、12000系との併結で特急「サザン」でも運用が開始されています。
DSC04720-3_R
特急「サザン」9000系
(2016.3.21、箱作〜淡輪)

その9000系も運行開始後約30年を経過してきたことから、今回リニューアルとなりましたが、それに際し、そのリニューアル内容を利用者からのアンケートおよび投票で意見を募る、という新しいプロジェクトの一環により実施されることとなりました。

現在の9000系の車内は、昭和末期の重厚ともいえるデザインとなっていますが、今回挙げられたデザイン案では、そのイメージを一新するものや、逆に落ち着いたイメージで現行内装の雰囲気を残しているものなどがあり、どれを選ぼうか迷うところもあるのかな、といったところです。

今回リニューアル対象となる9000系は、4両編成1編成となっていますが、この4両編成は、2編成併結で空港急行等に充当されるほか、上述のとおり近年では12000系と併結して特急「サザン」として運用される姿も見られます。

今回のリニューアル後の運転開始が、例えば特急「サザン」での運用開始となると、俄然注目が集まりそうかな、という気もしますが、果たしてどのデザイン案が選ばれるのか、楽しみにしておきたいと思います。

個人的には、落ち着いた雰囲気の「D案」がいいなと思っていますが、果たして投票の結果はどうなるか。
額縁スタイルの重厚さもあって、個人的にはお気に入りの9000系。
12000系との併結で「サザン」に充当されている場合にどちらに乗ろうか迷ってしまうほどでありますが、その9000系がどのように生まれ変わるのか、今後のプロジェクトの進捗をこのブログでもご紹介していきたいと思います。






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