当ブログで時折ご紹介している鉄道関係書籍。
今回ご紹介する書籍はこちら。

DSC_9092


題名は「熱転写方式 マルス端末券総集 Vol.2」となっています。
題名からして、マルス券にまつわる色々な話をまとめた本ということで、きっぷも色々集めている経緯から、個人的にも興味があったので、購入して読んでみることにしました。

内容は、以下の通りとなっています。
・第1章 MV型端末とは
長距離乗車券や特急券といった高額のきっぷを、顧客が操作して発券する「顧客操作型マルス」(MV端末)について、券売機そのものの歴史から振り返りつつ、近年のMV端末の動きをまとめています。

・第2章 普通乗車券のしくみ
片道乗車券、往復乗車券、連続乗車券、連絡乗車券といった、各種の普通乗車券について、実際のマルス券と規程をもとに、丁寧に解説されています。

・第3章 料金券のしくみ
特急券、寝台券、グリーン券等、こちらも各種の料金券に加え、各社のネット予約により発券されたマルス券と、その規程を、これまた丁寧に解説しています。

・第4章 回数乗車券・企画乗車券のしくみ
続いて、回数乗車券や企画乗車券の実例をマルス券により解説しています。
企画乗車券は全国で様々なものが発売されていることから、ごく一部の券の紹介となっています。

・第5章 旅客営業規則って?
規則の紹介というタイトルとなってはいるものの、その内容は、「経路特定区間・選択乗車」や「乗車変更」の丁寧な解説に、ページが割かれています。



以上が各章の概要です。
ここまでのご紹介でもお分かりいただけるかと思いますが、本書では実際のマルス券を、規則等も絡めて紹介する、というのが大きな流れとなっていて、その流れの中で各券種を紹介しています。

あとがきの「代表者より」でも言及されているように、既刊と比較してボリュームある内容となっているだけに、豊富なマルス券を眺めているだけでも、楽しいことこの上ないでしょう。
また、本文となる規程の解説も丁寧かつ的を得たものとなっており、読みやすくもあり、また勉強になるものとなっています。

きっぷのルールやマルス券に少しでも興味のある方は、手にして満足いく書籍と思われます。


この書籍ですが、こちらのエントリーなどでご紹介した「徹底解剖!!横浜市営地下鉄」シリーズも頒布している「交通法規研究会」というサークルが発行しています。
これまでは、東京地区の書店およびAmazonでの頒布となっていましたが、先月あたりから、大阪の旭屋書店なんばCITY店でも頒布を開始したとの情報を得て、早速購入してみました。



上記のツイートは、3月21日現在のものでしたが、私が購入した3月25日時点で、この「マルス端末券総集Vol.2」は既に残り若干部という状態となっていました。
本記事を書いている時点では、既に完売と思われますが、そのあまりにもの人気に驚いた次第です。

関西地区の一読者としては、今後も引き続き、旭屋書店なんばCITY店での頒布をお願いしたいところですが、やはり関東ベースのサークルの方々が、遠く関西地区で頒布する苦労は並大抵なものではないと思われますので、陰ながら応援しつつ、Vol.3以降の続刊を期待したいと思います。







↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム