JR東日本では、伊豆エリアへ新しい観光特急列車「E261系」を導入することを発表しました。

伊豆エリアへ新たな観光特急列車を運行します|JR東日本

上記発表資料によれば、新たな観光特急列車の概要は以下の通りです。

●運行開始時期:2020年春

●運行区間:東京・新宿〜伊豆急下田

●車両形式:E261系

●両数:8両×2編成

●編成概要:
1号車・・・プレミアムグリーン車(1+1列)
2号車〜3号車・・・グリーン個室
4号車・・・ヌードルバー
5号車〜8号車・・・グリーン車(2+1列)

●定員:164名

●各車両の特徴
プレミアムグリーン車:ゆったりとしたプライベート空間とくつろぎの空間を実現する1+1列の座席(シートピッチ1250mm)
グリーン個室:4名用と6名用を用意
ヌードルバー:こだわりの麺(ヌードル)を目の前で調理するオープンスタイルのキッチン
グリーン車:従来の特急列車よりも広く快適な2+1列の座席(シートピッチ1160mm)

●車両デザイン
jre_e261
上記JR東日本発表資料(http://www.jreast.co.jp/press/2018/20180502.pdf)より引用


その他詳細は、上記発表資料をご覧ください。


現在、伊豆方面への特急列車としては、251系の「スーパービュー踊り子」と185系の「踊り子」が運行されています。
加えて、観光列車として651系改造の「伊豆クレイル」も不定期ではありますが運行されています。

そんな現状の伊豆方面への特急等ですが、いずれの車両も昭和末期から平成初期にかけて投入されたものであることから、近いうちに置き換えがあり得るのかな、とも考えられていました。

まずは国鉄時代から運行されてきた185系が置き換えられるのではと思いきや、今回発表されたE261系は、全席グリーン車で個室設備も有し、かつ車内にヌードルバーという食事設備も設けられている、観光利用に特化した車両として発表されていることから考えると、今回のE261系はむしろ、251系「スーパービュー踊り子」の置き換えと考えるのが妥当なのかな、という印象を持ちました。

そうなると、251系「スーパービュー踊り子」に乗車できるのもあと2年ほどとなるわけで、引退直前には例の如くファンが集中することから、早めに乗車しておきたいところではあります。

E261系に話を戻すと、注目は「プレミアムグリーン車」でしょうか。
グリーン車の上位クラスと言えば、JR東日本・JR北海道の新幹線「グランクラス」や、JR九州の「DXグリーン席」が既にあり、それぞれグリーン車よりも割高な独自の料金が設定されています。
今回導入される「プレミアムグリーン車」が、現在のグリーン車と比較してどれくらいの料金で設定してくるのか、といった点も気になるところといえるでしょうか。


国鉄時代末期に185系が「踊り子」として、また、平成初期に251系が「スーパービュー踊り子」として導入されて以降、車両のリニューアル等はあったとはいえ、これら2形式が東京と伊豆エリアを結ぶ特急列車として運行される、という構図は基本的に変わりませんでした。
しかし、ここにきて、251系の置き換えと目されるE261系の導入、そして185系についても近いうちに置き換えもあり得ることから、一気に激変の時代を迎えることになりそうです。

個人的には、伊東線や伊豆急行線には未乗のままとなっていますので、果たしていつ乗りに行くのかが悩みどころといえるでしょうか。
引退間際の251系・185系に乗るのか、はたまた導入直後のE261系に乗りにいくのか。

E261系の詳細もチェックしつつ、これら両線の乗車時期についてもじっくり考えてみたいな、と感じたニュースでした。

新型特急E261系、伊豆方面に投入へ JR東日本初「プレミアムグリーン車」設定 | 乗りものニュース
JR東日本,伊豆エリアへの観光特急列車用にE261系を導入|鉄道ニュース|2018年05月08日掲載|鉄道ファン・railf.jp
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