JR西日本では、京阪神地区の主な区間で発売している定期券、回数券などと併用してご利用いただける回数券タイプの特急券「自由席回数特急券(料金)」について、商品内容及び価格を見直すことを発表しました。
京阪神地区の「自由席回数特急券(料金)」の見直しについて:JR西日本
・対象商品:
「びわこ通勤回数特急券」
「湖西通勤回数特急券」
「嵯峨野通勤回数特急券」
「丹波路自由席回数特急券」
「南大阪自由席回数特急券」
(計5商品)
・主な変更内容
セット枚数をこれまでの「6枚綴り」から「4枚綴り」に変更
発売期間を2018年6月1日から2019年3月31日までに変更
利用期間を2018年6月1日から2019年4月30日までに変更
・価格の変更
(例:南大阪自由席特急回数券・・・新大阪〜天王寺、新大阪・西九条・天王寺〜和泉府中・日根野の各区間)
(現行)6枚つづり2,760円(1枚460円)→(改正)4枚つづり2,240円(1枚560円)
(参考)J-WESTチケットレスの場合、510円
その他詳細は、上記発表資料をご覧ください。
今回、定期券・回数券と併用することで特急列車を割安に利用できる回数特急券の商品見直しということですが、今回の変更で一番の注目点は、1枚あたりの価格の値上げといえるでしょうか。
これだけ見ると割安過ぎた商品の見直し、とも考えられますが、値上げ後の価格がJ-WESTチケットレスよりも高くなっている点に注目すると、今回の見直しの主眼は、自由席回数特急券ユーザーに対するチケットレスへの誘導策、と考えてもよさそうに感じました。
もっと言えば、今回のように自由席と変わらない価格で指定席が利用できる商品をメインに移行することで、将来的には自由席そのものを廃止していく、そのための布石とも考えられなくもないのでは、と感じました。
特急列車の自由席では、座席が指定されていないことから、料金の取りはぐれを防ぐためにも車内改札は省略することができません。
しかし、通勤時間帯となるとその車内改札でも相当の手間と労力が割かれることから、事業者サイドとしては、全車指定席にして車内改札を省力化したい、というインセンティブは相当あるのではないかと考えられます。
一方、現在のJRの特急料金では指定席料金が割高に設定されていることもあり、いきなり全車指定席にするのは利用者から相当の抵抗があると考えられます。
そのため、今回のように自由席が利用できる割引商品の見直しを継続的に行っていくことによって、指定席に誘導していき、指定席利用が一定程度定着したタイミングをみて全車指定席とする、とう将来像もあり得なくはないのかな、と思ったところです。
既に、JR東日本では常磐線「ひたち」「ときわ」、高崎線「スワローあかぎ」といった列車で全車指定席化を実施していますが、そういった動きが今後関西地区でも見られるかどうか、今後の動向も引き続きチェックしていきたいな、と感じたニュースでした。
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京阪神地区の「自由席回数特急券(料金)」の見直しについて:JR西日本
・対象商品:
「びわこ通勤回数特急券」
「湖西通勤回数特急券」
「嵯峨野通勤回数特急券」
「丹波路自由席回数特急券」
「南大阪自由席回数特急券」
(計5商品)
・主な変更内容
セット枚数をこれまでの「6枚綴り」から「4枚綴り」に変更
発売期間を2018年6月1日から2019年3月31日までに変更
利用期間を2018年6月1日から2019年4月30日までに変更
・価格の変更
(例:南大阪自由席特急回数券・・・新大阪〜天王寺、新大阪・西九条・天王寺〜和泉府中・日根野の各区間)
(現行)6枚つづり2,760円(1枚460円)→(改正)4枚つづり2,240円(1枚560円)
(参考)J-WESTチケットレスの場合、510円
その他詳細は、上記発表資料をご覧ください。
今回、定期券・回数券と併用することで特急列車を割安に利用できる回数特急券の商品見直しということですが、今回の変更で一番の注目点は、1枚あたりの価格の値上げといえるでしょうか。
これだけ見ると割安過ぎた商品の見直し、とも考えられますが、値上げ後の価格がJ-WESTチケットレスよりも高くなっている点に注目すると、今回の見直しの主眼は、自由席回数特急券ユーザーに対するチケットレスへの誘導策、と考えてもよさそうに感じました。
もっと言えば、今回のように自由席と変わらない価格で指定席が利用できる商品をメインに移行することで、将来的には自由席そのものを廃止していく、そのための布石とも考えられなくもないのでは、と感じました。
特急列車の自由席では、座席が指定されていないことから、料金の取りはぐれを防ぐためにも車内改札は省略することができません。
しかし、通勤時間帯となるとその車内改札でも相当の手間と労力が割かれることから、事業者サイドとしては、全車指定席にして車内改札を省力化したい、というインセンティブは相当あるのではないかと考えられます。
一方、現在のJRの特急料金では指定席料金が割高に設定されていることもあり、いきなり全車指定席にするのは利用者から相当の抵抗があると考えられます。
そのため、今回のように自由席が利用できる割引商品の見直しを継続的に行っていくことによって、指定席に誘導していき、指定席利用が一定程度定着したタイミングをみて全車指定席とする、とう将来像もあり得なくはないのかな、と思ったところです。
既に、JR東日本では常磐線「ひたち」「ときわ」、高崎線「スワローあかぎ」といった列車で全車指定席化を実施していますが、そういった動きが今後関西地区でも見られるかどうか、今後の動向も引き続きチェックしていきたいな、と感じたニュースでした。
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