JR西日本では、同社の中期経営計画におけるグループ共通戦略の一環として、地域と一体となった地域の価値向上を掲げていますが、その中で多様な観光資源を有している瀬戸内エリアにおいて、鉄道事業と創造事業が連携して新たな価値を生み出すことで地域の活性化を目指すプロジェクト「せとうちパレットプロジェクト」の展開を発表しました。

「せとうちパレットプロジェクト」スタート!:JR西日本

プロジェクトの取り組みとしては、基盤となる広域周遊ルートの構成や、集客力のあるコンテンツの整備が掲げられていますが、その中で、「新たな長距離列車の運行」が記されています。

観光列車、「新たな長距離列車」

山陽新幹線拠点駅と観光地を結び、周遊ルート構成と地域活性化を目指して観光列車を運行していま
す。また、京阪神と瀬戸内エリアを結ぶ「新たな長距離列車」の運行を計画しています。

(略)

○新たな長距離列車
鉄道の強みを活かした地域と一体となった観光振興推進の一環として、シニア世代をはじめとする幅広い世代や訪日観光の方々に、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」とは異なり、気軽にご利用頂いて西日本各地の魅力に触れることができる列車を計画しています。2020 年の夏までには運行を開始する予定です。
jrw_117_midnight


(上記発表資料内PDF資料http://www.westjr.co.jp/press/article/items/180510_00_setouchi_1.pdfより引用、下線部は筆者による)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。


この「せとうちパレットプロジェクト」ですが、タイトルだけ見ると、鉄道ファン的には素通りしそうなものですが、よく中身を見てみると、以前に下記エントリー記事でご紹介した「新たな長距離列車」が、京阪神〜瀬戸内エリアを結ぶ列車としてラインナップされているという、非常に見逃せない情報が盛り込まれていました。
参考:【JR西日本】新たな長距離列車の導入を発表(2020年までに導入)イメージイラストには117系らしき車両が描かれる : 阪和線の沿線から

この「新たな長距離列車」の概要は、上記の記事でご紹介していますが、その発表からおよそ一年、今回具体的な投入区間が明らかになりました。

車両外観イメージをみると、117系の改造の可能性が高そうですし、瀬戸内エリアでは山陽本線・赤穂線・呉線といった瀬戸内海沿いの路線はいずれも直流電化であることから、117系で運行するのには大きな問題は無さそうです。

投入時期も、先の発表と同じく2020年夏までに、と明記されています。
ここでスケジュールの観点から気になったのは、下記のエントリーで記した、和歌山線・桜井線への227系導入でしょうか。
参考:【JR西日本】和歌山線・桜井線への新型車両導入、車載型IC改札機によるICOCAエリア拡大を発表。227系が導入(2020年春に全て置き換え) : 阪和線の沿線から

ここでは、和歌山線・桜井線の105系に加え、和歌山線の117系も置き換えることが発表されていますが、これらの置き換えが実施されるのが2019年から2020年春にかけて。
いっぽう、「新たな長距離列車」の運行が2020年夏までとなっています。
単純に考えると、和歌山線等で運用されていた117系を種車として、この長距離列車が改造されるという見通しになりそうですが、果たしてどうなるのかが気になるところです。


ともあれ、あと2年後には概要が明らかとなっている、京阪神と瀬戸内エリアを結ぶ「新たな長距離列車」。
車両内外装はもとより、その利用料金や販売形態がどのようになるのか、そういった詳細も今後明らかになれば、当ブログでご紹介していきたいと思います。




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