南海電鉄では、去る5月18日に発表した2018年3月期決算説明会をWeb上に掲載しました.
決算説明会資料|南海電鉄

その中で新中期経営計画「共創136計画」の内容についても、より具体的な内容を記載していましたが、その中でも当ブログで注目していたのは「高野線6000系の更新」でした。
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南海電鉄6000系(2017年9月撮影)

参考:【南海電鉄】中期経営計画「共創136計画」を発表。高野線6000系は2023年度までに更新 : 阪和線の沿線から

計画発表時には、単に「更新」とだけ記されており、既存車両のリニューアルなのか、新造による置き換えなのかが不明でしたが、今回の決算説明会資料では、より具体的な記載内容となっていました。
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上記決算説明会発表資料(http://www.nankai.co.jp/library/ir/setsumei/pdf/setsumei_180518.pdf)より引用


上記資料によると、高野線6000系の更新については、以下の通り記されています。
・高野線6000系の車両(30両)を新造
投資額:42億円
※2023年度までの6年間で、全車両(72両)を新造予定
上記決算説明会発表資料(http://www.nankai.co.jp/library/ir/setsumei/pdf/setsumei_180518.pdf)より引用


このように、6000系の更新は、新造車両により行われることが明らかとなりました。
その新造ペースについても明らかとなっており、2020年度までの「共創136計画」の期間中に30両、そして次期中期経営計画において残り42両を新造する、という計画になりそうです。

これにより、高野線6000系が2023年度までに新造車両より置き換えられることが明らかとなりました。

問題は、その新造が何になるのか、という点でしょうか。
上記説明会資料では、8300系車両の画像が掲載されています。
これをその通り解釈すれば、8300系車両を高野線にも投入することになりそうです。

一方で、5月18日付けの日経新聞電子版の記事では、高野線の列車増発検討についても言及しています。
南海、高野線に新車両投入 訪日客を取り込み
南海電気鉄道は2019年秋をめどに南海高野線に新車両を投入する。投資額は100億円を超える見通し。あわせて増発も検討する。世界遺産の高野山(和歌山県)に高野線から連絡するケーブルカーも刷新。高野山へのアクセスを容易にし、訪日観光客を増やす狙いだ。

日本経済新聞 2018年5月18日(https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30672930Y8A510C1AM1000/)の記事より引用


訪日外国人旅行者の増加に対応するのであれば、橋本以南(いわゆる「山線」)に対応した2000系の補充も必要となり、単に6000系の置き換えを行うだけでは解決できない可能性もあります。
そのため、現在南海線で運行している2000系を高野線に移籍させ、不足分を8300系の新造を充当、6000系置き換え分は2000系の大運転(難波〜極楽橋間の通し運用)拡大により捻出、というストーリーも無くはないのかも知れません。

一方、訪日外国人旅行者対応という面では、既存の2000系とて、多言語対応の面等でいささか不足していることもあることから、やはりここは8300系の高野線投入が本命なのかな、とも思えるのですが、果たしてどうでしょうか。

先のエントリーでJR西日本の車両更新計画について振れましたが、南海電鉄でも車両の動きが今後引き続き活発になりそうなので、引き続きその動きに注目していきたいなと思います。

【南海】高野線に42億円を投資して2019年秋より新車投入へ。6000系全車両を代替 | いまどきの鉄道サイトの作り方
ダンシング・ヒーロー〜南海高野線の6000系電車が2023年度までに置換えへ : SKE48とエアバスA380超絶推し男のblog
南海6000系の置き換え計画: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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