このブログでも時折ご紹介している鉄道関係の雑誌。

今月発売された雑誌の中で、「これは!」と思い購入したのはこちら。

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▲鉄道ピクトリアル2018年8月号、特集は「DF50形」。

当時SLが主体だった昭和30年代初頭に、動力近代化の先駆けとして投入されたこのDF50。
その特徴は、何と言っても電気式ディーゼル機関車であるところでしょうか。

そのDF50形の開発の背景と効果、そしてDF50形のあゆみや、高松近郊のDF50形の記録や運用といった内容の記事が掲載されており、わずか1形式でありながら、これだけのボリュームの特集として成立するところが、毎度の鉄道ピクトリアルのすごみである、と改めて感じた次第です。

圧巻は、「DF50 Collection」と称した、DF50形各車両の形式写真でしょうか。
可能な限り収集したDF50、各車両の写真を18ページ(各ページ4両ずつ)に渡り掲載しているのは、ほとほと感服するしかない内容ですし、よくもまあ古い時代の写真をこれだけ集めることができたなあ、と感心するほかありません。

データベースとしてもぬかりなく、編集部作成のDF50形機関車移動表が掲載されており、0番台・500番台ともに全車両の移動、廃車までの経緯が一覧で整理されており、様々な研究に役立つ、資料性の高い特集ともいえるでしょう。


今回の特集を読んで感じたことは、DF50形は割と全国各地で運用されていたことに改めて気づかされたことでしょうか。
イメージ的に、四国と九州南部で運用されている印象が強いのですが、その他にも山陰線や紀勢線はもとより、東北や信州、北陸といった地域でも運用されていたということは、本書で初めて知った次第です。

昨今のディーゼル機関車といえば、JR貨物が導入しているDF200形、HD300形、DD200形のように、専ら電気式の車両が主体となっているのですが、DF50形が(取りあえず)最後の電気式ディーゼル機関車であった時代を長らく過ごしていた身からすれば、本当に隔世の感があるな、と感じた次第です。
今回の特集で、今や国内ディーゼル機関車の主力に返り咲いた電気式ディーゼル機関車の先祖ともいうべきDF50形が過ごした当時の様子を少しでも学び取ることができればいいな、と思っています。

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▲当時交通科学博物館で保存・展示されていたDF50 18。
同館の閉館後、現在は岡山県津山市の「津山まなびの鉄道館」で保存されています。

ところでこのDF50形、私自身にとっても思い入れのある機関車の一つであります。
といっても、本線上で活躍していた姿をみたというわけではなく、思い入れができたきっかけとなったのは、子供の頃、私の父親が知人から譲ってもらってプレゼントしてくれたNゲージ鉄道模型の車両がこのDF50形だったからであります。

当時は、既に引退していて、なおかつ「電気式」というマイナーな方式のディーゼル機関車、ということで、何故にこんな車両を?と訝しんだりしましたが、それでも子供心に20系客車や旧型客車と連結して運転させていたりしているうちに愛着が湧いてきたりしました。

実は当時父親から譲ってもらったDF50形、今でも走行可能な状態で自宅に保管しています。
今回の特集で取り上げられたこともあるので、久しぶりに走らせてみようかな、とも思ったりしました。


閑話休題、今回の鉄道ピクトリアルに話を戻すと、売れ行きは好調なようで、私もリアル本屋に買いに行ったら品切れとなっていたので、ネット通販で購入した次第です。
鉄道ピクトリアルの公式ツイッターアカウントでも、売れ行きが好調な旨の投稿があったので、そうとう人気になっているのではないかと思われます。


気になる方は、早めの購入をお勧めしたいと思います。

管理人は、今回はヨドバシ.comで購入しました。
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