毎週日曜日にお送りしている「過去のきっぷから」。

今週ご紹介するきっぷはこちら。

img139_R
▲南海電鉄・特急ラピートα11号(難波11:00発)特別急行券(難波→関西空港、スーパーシート)

img140_R
▲南海電鉄・特急ラピートα16号(関西空港14:05発)特別急行券(関西空港→難波、レギュラーシート)


南海電鉄の特急「ラピート」の特別急行券(特急券)です。
これだけだと、現在も入手できる何の変哲もない特急券ですが、注目していただきたいのは、券面に記されている列車。

1枚目は難波11時発のラピートα11号、2枚目は関西空港14時05分発のラピートα16号。
いずれも日中のラピートαであります。

現在、南海空港特急「ラピート」のうち、天下茶屋〜泉佐野間無停車の速達版「ラピートα」については、平日朝の下り3本、平日・土休日いずれも夜の上り7本となっており、日中の列車は全て、標準の特急停車駅となる「ラピートβ」となっています。

しかし、関空開港(1994年9月)からしばらくの間は、「ラピートα」と「ラピートβ」が交互に30分間隔で運行されていました。
しかも当時は、難波〜関西空港間をノンストップで運行していて、現在は全列車停車となる各駅も、全て通過していた、という時代でした。

とはいえ、この運行体系は関空利用者の伸び悩みもあって、その後大部分が「ラピートβ」化されて、現在に至っています。


今回の「特別急行券」は、その日中に「ラピートα」が運行されていた時代の特急券ですが、そのうち1枚目のきっぷは、「スーパーシート」料金が300円の時代のものです。
現在は210円のスーパーシート料金ですが、当初は300円となっていました。
当初は300円となっていましたが、ドリンクサービスが実施されていたように記憶していましたが、約30分の乗車時間にプラス300円という割高感もあってか、利用が低迷していたことから約100円値下げしたものと思われます。

そのスーパーシートですが、今や下記エントリーでもご紹介したように、レギュラーシートの満席が頻発することもあり、ネット会員等向けに同価格で利用できるサービスも実施されており、当時とは大きく状況が変わったな、と感じた次第です。
参考:【南海電鉄】「特急ラピート グレードアップキャンペーン」を実施。特急チケットレスサービス・定期特急券の利用でスーパーシートがレギュラーシートの料金で利用可能(H28.8.1〜) : 阪和線の沿線から


来週もまた、少し前のきっぷをご紹介していきたいと思います。



↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム