先日の台風21号による被害で、現在も不通となっているJR関西空港線(日根野〜関西空港)と南海空港線(泉佐野〜関西空港)ですが、このうち日根野・泉佐野〜りんくうタウン間について、9月8日(土)より運転再開する旨が、両社より発表されました。

関西空港線の運転について:JR西日本
台風21号の影響による列車の運転状況について|南海電鉄

両社の発表によると、運転再開の概要は以下の通りです。

●JR関西空港線:
・関空快速の運転は9月8日(土)始発より、天王寺・大阪方面〜りんくうタウン間で運転再開。
・特急「はるか号」は、9月8日(土)始発より、米原・草津・京都〜日根野間で運転再開

●南海空港線:
9月8日(土)始発から 泉佐野駅〜りんくうタウン駅(空港線)の運転を再開

●りんくうタウン〜関西空港間:
りんくうタウン駅から関西空港への臨時シャトルバスを運行。
りんくうタウン〜関西空港間時刻表(9/8)|関西空港交通
9月8日(土)の運行は以下の通り。
・りんくうタウン駅発:6時〜24時の間で、早朝は2〜5分間隔、午前〜夕方は4〜8分間隔、18時以降は10〜30分間隔で運行。
・関西空港発:7時〜23時15分の間、7時台は30分間隔程度、8時台〜20時台は4〜8分間隔、21時台〜23時台は4〜6分間隔



詳細は、上記発表資料等をご覧下さい。


報道の画像等でご覧になった方も多いかと思いますが、台風による強風等により、関西空港の連絡橋にタンカーが衝突し、鉄道の橋梁も被害を受けていました。
その一方で、空港対岸のりんくうタウンまでは、線路の面では被害はなかったようですが、指令所施設が被害を受けていたことから、りんくうタウンまでの復旧もままならなかったようです。
今回、指令所設備の復旧の目処が立ったことから、りんくうタウンまでの運行が再開することとなります。

併せて、本日は南海泉佐野・JR日根野と乗り場が分かれていた関西空港への無料シャトルバスも、8日以降はりんくうタウン駅に集約されることとなります。

浸水にタンカー衝突と、開港以来初ともいうべき大きな被害を受けた関西空港ですが、台風被災後の数日単位という、想像より早いペースでの復旧には驚くばかりですし、復旧に当たった方々のご苦労には感謝しきれない、といえるでしょう。


今回の臨時ダイヤで気になるのは、日根野止めとなる関空特急「はるか」でしょうか。
通常ダイヤでは、日根野駅に停車する「はるか」は、朝の上りと夕方以降の下りという、通勤着席需要を主体にした、限られた本数のみ停車していました。
しかし今回の運転再開で、これまで通過していた時間帯の「はるか」も停車するわけで、災害を契機としたものではありますが、有料着席サービスが拡大が少しでも進んで行くことになれば、少しは嬉しいかな、とも思います。

別エントリーで取り上げる予定ですが、火事で駅舎が喪失した尾崎駅でも、副本線ホームに覆い被さるようにスロープを設置し、外側から直接で出入りするよう準備を進めているとのことです。

明日も又、台風による運休の情報等について、逐次更新していきたいと思います。

JR・南海、あす8日にりんくうタウンまで再開 関空へは同駅でバスに乗り換え | 乗りものニュース




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