東京急行電鉄(東急)では、同社の大井町線での有料座席指定サービスの愛称及びサービスの概要を発表しました。

2018年12月14日(金)より、大井町線の有料座席指定サービス「Q SEAT」を開始します! |東京急行電鉄

上記発表資料によれば、サービスの概要は以下の通りです。

●愛称:
「Q SEAT」
tokyu_Qseat_logo
▲「Q SEAT」ロゴ
(上記発表資料(http://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/20181023-1.pdf)より引用)

●運行区間:
大井町線・大井町駅〜田園都市線・長津田駅(種別:急行)

●サービス区間:
【有料座席指定サービス】
乗降可能駅・・・大井町・旗の台・大岡山・自由が丘
降車専用駅・・・二子玉川・溝の口・鷺沼

【フリー乗降駅】
たまプラーザ・あざみ野・青葉台

●運行時刻:
平日5本/日
大井町駅発車時刻・・・
19:30、20:30、21:20、22:27、23:09

●使用車両:
新型車両6020系
7両編成のうち3号車を座席指定サービス車両(ロング・クロスシート転換車両)として運用
※3号車以外の車両は、現行と同様、指定料金なしで利用可能

●座席数:
クロスシート36席、ロングシート9席

●指定料金:
400円(均一料金)
※たまプラーザ駅以降から乗車の場合は、列車指定券は不要

●販売方法:
・インターネット販売・・・専用サイト「Qシートチケットレスサービス」で販売
・駅窓口・・・大井町駅、旗の台駅、大岡山駅、自由が丘駅の各駅で販売
いずれも乗車当日より発売開始、車内での販売はなし



その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい。


関東地区で近年拡大している有料着席サービス。
近年開始した列車では、「S-TRAIN」「拝島ライナー」「京王ライナー」のように、ロング・クロス転換車両を用いて、平日夕方を中心にダイヤを設定するスタイルがメインとなっています。
この度東急でも、この流れに乗っていいましょうか、大井町線・大井町駅始発の有料座席指定サービスを開始することとなりました。

加えて東急では、恒常的に激しい田園都市線の混雑を何とかするべく、大井町線へ利用者をシフトさせようとしているらしく、今回の「Q SEAT」の施策も、その一環であることが、プレスリリースからも読み取れそうです。

ユニークな点としては、「Q SEAT」サービス区間が「乗降可能」「降車専用」「フリー乗降」の3区間に分かれていることでしょうか。
特に「降車専用」の区間が中間に挟まっている点が注目で、この区間を発駅とする列車指定券を購入することができません。
この「降車専用」区間は、二子玉川からたまプラーザ間と、田園都市線も走る区間であることから、同線から「Q SEAT」に乗り換える乗客等によって座席が埋まってしまい、肝心の大井町線からの乗客が座席を確保できない事態を回避するための施策なのかも知れません。


今回の「Q SEAT」導入により、関東の大手民鉄で、平日夕方の有料着席サービスを実施していないのは、相模鉄道(相鉄)を残すのみとなりました。
ただ、相鉄では、今後JRや東急線への相互直通運転が予定されていることから、その際に有料着席サービスが開始される可能性もあり得るだけに、今後の動向にも注目しておきたいところです。

座って帰れる東急の「Q SEAT」12月開始 大井町線・田園都市線で運転 | 乗りものニュース
東急 大井町線 有料座席指定サービス(2018年12月14日〜) - 鉄道コム
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