毎週日曜日を基準に更新している「過去のきっぷから」。
今週は、こちらのカード類です。

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▲南海コンパスカード(日本エアシステム・MD-90)

南海電鉄のスルッとKANSAI対応カード「コンパスカード」で、サービス開始初期の1999年に発売されていたものです。
恐らく航空会社とタイアップした企画だったのではと推測されますが、その中で手元に残っているカードのなかの1枚です。

図柄は、日本エアシステムのMD-90。
もはや「日本エアシステム」という会社をご存じでないかたもいらっしゃるのでは、とも思われますが、昭和63年に当時の東亜国内航空(TDA)が、国際線定期便進出を機に社名変更したのがこの日本エアシステム(JAS)であります。

国内航空業界では、日本航空(JAL)、全日空(ANA)に続く路線網を有していたものの、その多くはローカル路線であったこともあり、苦しい経営が続いていましたが、その中で差別化を図るべく、機体のデザインや機内サービスなど、JAL・ANAとの違いを積極的に打ち出していたように記憶しています。

今回の図柄のMD-90もその一つで、機体のデザインは映画監督・黒澤明氏によるもので、JASの他機種のデザインにも採用されている「虹」をテーマに、7種類の塗装が施され、大いに注目を浴びました。

当時このMD-90も関西空港に飛来していたことから、このコンパスカードの図柄に採用されていたものだと思われます。

このカードの発行が1999年7月であったことから、今から20年近く前ということになりますが、日本エアシステムという会社も、日本国内のMD-90という機種も完全に過去のものになってしまいました。
(何でもWikipediaによれば、2017年現在MD-90を運行しているのは米国のデルタ航空のみだそうです。)


私自身、このJASのMD-90には幾度か搭乗したことがありまして、東京在住時、帰阪の際に羽田発関空行きの初便がJASの運行便(羽田6:30頃発)で、それに充当されていたのがこのMD-90だったので、搭乗する機会も割と多かったように記憶しています。


過去のきっぷの紹介でありながら、ほとんどがJASとMD-90の話で終わってしまいましたが、次回のエントリーも楽しみにお待ち頂ければと思います。



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