このブログでも時折ご紹介している鉄道関係の同人誌。
もはや商業ベースの書誌をも上回るとさえ思えるクオリティに、感嘆するほかないものばかりで、日頃適当な文章を書いている当ブログごときでご紹介していいものか、と今更ながら思うところです。

とはいえ、こういった感想は、書いて残して広めないと、「次」に繋がらないわけで、稚拙な文章ではありますが、今回もご紹介していきたいと思います。



今回ご紹介するのは、こちらの同人誌です。
DSC_0321


TOKYO 13 SUBWAYS 有楽町・副都心線編

「TOKYO 13 SUBWAYS」というシリーズもののなかで、東京メトロ有楽町線・副都心線にフォーカスを当てた書籍となっています。
この書籍は、下記「205系の軌跡 the 3rd」でご紹介した「武蔵野運輸区」というサークルが発行したもので、今回の「有楽町線・副都心線」は、「銀座線」「半蔵門線」に続く第3弾とのことです。


敢えて今回の「有楽町線・副都心線」に注目したのは、関東の地下鉄の大きな特徴である相互直通運転を一番体現しているのがこの両線ではないかと感じたからです。

副都心線は、東武東上線、西武有楽町線(〜池袋線)、東急東横線と接続している上、その東急東横線とこれまた相互直通運転するみなとみらい線(横浜高速鉄道)の車両も乗り入れ、都合5社の車両が行き交う路線であります。

加えて有楽町線は、小竹向原で副都心線と接続しており、こちらもまた東武東上線、西武有楽町線(〜池袋線)と相互直通運転するという、まさに「相互直通運転」のメリットとしてのシームレスさを体現する路線として、遠く離れた関西地区からも少なからず注目していました。

その両線を取り上げた同人誌、ということ、また先の「205系の軌跡 the 3rd」でみたような質・量ともに頒布価格をはるかに上回る価値が得られる書籍ではないかと思い、先日購入してみました。


内容は、有楽町線・副都心線の概要、歴史、駅、車両の紹介の他、相互直通運転での取り決め事項、副都心線建設の財源ともなった道路特定財源の話、また、一方で、沿線近くで毎年夏と冬に開催される「東京コミックマーケット」(コミケ)輸送と有楽町線との関わり等々、ボリュームも内容も盛り沢山の書籍となっています。

総ページ数約160ページ、フルカラーの書籍がこのように手に入れることができるのは、本当に同人誌の魅力だと感じるとともに、是非とも作成を続けていって欲しいな、という思いを賛辞の意としてご紹介したいと思います。


個人的に面白かったのは、「コミケと有楽町線」。
現在コミケは東京ビックサイトで行われていますが、有楽町線開業当時は晴海の東京国際見本市会場で、その後千葉の幕張、そして現在の東京ビックサイトに至る過程、そしてその間に変貌する東京湾岸部の鉄道路線の動きによるコミケ輸送の変化を、つぶさに紹介しています。

よくまあ、これだけ毎年欠かさずチェックされているのだなあ、と感心しかない内容で、一度もコミケに行ったことさえ無い私でさえも、その状況を手によるようにして分かる特集でした。

今冬のコミケからは、豊洲市場の開業により、このあたりの動き(特に早朝の市場関係者とコミケ参加者との交錯)の変化が気になるところです。


通信販売は、下記のサイトで取り扱っています。
COMIC ZIN 通信販売/商品詳細 TOKYO 13 SUBWAYS 有楽町・副都心線編
TOKYO 13 SUBWAYS 有楽町・副都心線編(武蔵野運輸区)の通販・購入はメロンブックス | メロンブックス

また店舗では、東京都内の書泉グランデ、書泉ブックタワーでも取り扱っているとのことです。




今回も盛り沢山の内容で、もっと単価が高くてもいいのでは、と思える位の質と量の同人誌。
東京の地下鉄が不案内な私にとっても、勉強という意味では、機会があれば今後も引き続き入手していきたいと思います。


ところで、この「武蔵野運輸区」さんが今冬のコミケで出される同人誌は、JR武蔵野線にフォーカスを当てた「武蔵野線 Re:Dive」とのことです。



武蔵野線といえば、私自身としては東京の外縁部をぐるりと走る路線、という安易なイメージしか思い浮かばないのですが、一方で首都圏をスルーする貨物列車のメインルートであることもあること、首都圏近郊では205系の牙城であるものの徐々に置き換えが進んでいるところであることから、こちらも機会があれば入手できればと思っています。