JR北海道の札沼線のうち、非電化区間である北海道医療大学・新十津川間については、バス等への転換が検討されており、下記エントリーのように今年2月には新しい交通体系の提案が発表されました。
参考:【JR北海道】札沼線(北海道医療大学・新十津川間)の新しい交通体系の提案内容を発表。3区間に分けたバス路線を提案 : 阪和線の沿線から

この度、沿線自治体との鉄道事業廃止についての合意に到り、本日(12月21日)、鉄道事業法に則り国土交通大臣宛てに鉄道事業廃止届出書を提出したことを発表しました。

札沼線(北海道医療大学・新十津川間)の鉄道事業廃止届の提出について|JR北海道

廃止路線は、札沼線の一部、北海道医療大学・新十津川間の47.6kmで、廃止予定日は平成32年(2020年)5月7日(木)となっています。

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。




既に当ブログでも幾度も取り上げてきたように、札沼線の北海道医療大学以北の区間では、利用者が僅少であること、特に浦臼〜新十津川間では1日1往復の運行と、もはや鉄道として維持する意味があるのかどうかのレベルにまで輸送人員が落ち込んでいました。

先のエントリーでもご紹介したように、地域に対してバス路線による新たな交通体系の提案を行っていたことから、バス転換は時間の問題で、焦点はその時期、となっていました。


この度、沿線自治体と廃止の合意に到り、約1年半後の2020年5月の連休明けに廃止となる旨の届けでがなされました。
今後、鉄道事業廃止の手続きに則り、意見の聴取等が行われることとなりますが、廃止予定日がGW明けという日程から考えると、廃止日の繰上げは無さそうなので、ほぼこのスケジュール通りに廃止手続きが行われるのではないかと思われます。


今後、同区間でのお別れ乗車が増えてくるものと思われますが、末端区間は何せ一日一往復であることから、廃止間際には相当な混雑になってくるのかも知れません。
できれば早いうちに訪問をしておきたいところですね。



私自身は、2年前・2016年の7月に札沼線の廃止予定区間を訪問しました。
札沼線(石狩当別〜新十津川間)に乗車する(2016.7.2) : 阪和線の沿線から

この時は、末端区間が1日1往復に減便された直後ではありました。
終点の新十津川駅まで乗車したのは、ほとんど全てが訪問利用者で、沿線利用者は途中区間も含めて非常に少なかったと思います。

この日は休日であったという事情を差し引いたとしても、やはり廃止は避けられなかったのが実際のところだったと感じました。

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▲石狩月形駅で交換する札沼線キハ40。
この風景もあと一年半後で見納めとなることが確実です。


全線乗り通してはいるこの札沼線。
願わくば、訪問時には10分程度しか滞在できなかった新十津川駅をもう一度じっくり見ることができればいいな、と思っています。



●関連ニュースサイト:
JR札沼線の北海道医療大学〜新十津川間、2020年5月に廃止 JR北海道と沿線4町が合意 | 乗りものニュース
札沼線の非電化区間を廃止へ、JR北海道 - 鉄道コム



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