JR西日本では、2019年3月16日のダイヤ改正において、おおさか東線の新大阪〜鴫野間が新規開業することに伴い、おおさか東線の各駅に適用する運賃について、国土交通省近畿運輸局に認可申請等を行ったことを発表しました。

おおさか東線開業に伴う運賃に関わる認可申請などについて:JR西日本

概要は以下の通りです。

●特定都区市内制度(大阪市内)の拡大:
おおさか東線・新大阪〜久宝寺の全線開業に伴い、特定都区市内を発着する場合の特例制度(特定都区市内制度)における大阪市内の適用エリアを拡大。
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▲特定都区市内制度(大阪市内)拡大について
(上記発表資料(http://www.westjr.co.jp/press/article/2018/12/page_13598.html)より引用)

(※)新大阪〜鴫野間及び放出〜新加美間の各駅が新たに大阪市内エリアに拡大

●適用する賃率:
電車特定区間の賃率により運賃を計算

●大都市近郊区間:
新規開業区間は大都市近郊区間(大阪近郊)に追加


その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



既にこちらのエントリーなどで運行体系などが発表されているおおさか東線の新規開業区間。

今回は運賃に関わる内容について、その認可申請内容が発表されましたが、注目点は、特定都区市内制度における大阪市内のエリア拡大、即ち既存区間も含むおおさか東線のほとんどの駅(久宝寺駅除く)が大阪市内の適用エリアになることでしょうか。

下記エントリー記事のリンク先に掲載しているJR西日本の発表資料によれば、おおさか東線の新規開業区間では、途中の南吹田駅が吹田市に、残りの駅が大阪市が所在地であることから、特定都区市内制度の適用をどのように行うのか、気になっていました。
参考:【JR西日本】おおさか東線(新大阪〜放出間)の新駅駅名を発表。「南吹田」「JR淡路」「城北公園通」「JR野江」に決定 : 阪和線の沿線から

一方、既存開業区間でも、新加美駅は大阪市内の所在でありながら特定都区市内制度(大阪市内)には含まれていないこともあり、開業を期にこのあたりの制度をどう適用するのかに注目していましたが、結果としては、大阪市内エリアの大幅な拡大、という利用者にとっては嬉しい制度適用といえるでしょうか。

これにより、大阪市内発着の企画きっぷ等でも、おおさか東線各駅(久宝寺除く)が別途運賃なしで利用できるようになるわけで、新大阪駅で新幹線と接続するという条件の良さも相まって、利用者の拡大にも繋がるのかな、とも思ったニュースでした。



●関連ニュースサイト・関連ブログ:
JR西日本,特定都区市内制度(大阪市内)を拡大へ|鉄道ニュース|2019年1月2日掲載|鉄道ファン・railf.jp

おおさか東線全線開業に伴い、大阪市内拡大: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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