本年も当ブログのコンテンツの一つとして、引き続きお送りしたい「鉄道関連書籍紹介」。
商業誌・同人誌問わず、「これは!」と思った書籍を、管理人が手にすることができる範囲でご紹介していきたいと思います。



本日ご紹介するのは、鉄道ジャーナル2019年2月号。
特集は「北海道を旅する」です。

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特集で北海道を取り上げることが明白だったため、ここ近年の経営危機、そして同社単独で維持困難な線区のあり方が気になるJR北海道の現在の様子をどのように取り上げているのか、気になることもあったので、購入してみました。

主な特集記事は、以下の通りです。

●函館本線458.4km+α
函館〜旭川間の函館本線を、普通列車のみを利用して二日間で乗り通し、全ての駅を観察した乗車レポート。

●北の「限界鉄路」
JR北海道が、バス等への転換について地域と相談を始めたいとしている、輸送密度200人未満の線区のうち、札沼線(北海道医療大学〜新十津川間)及び留萌本線の訪問記。

●JR北海道の線区見直しと経営
「JR北海道では維持することが困難な線区」が発表された2016年11月からの2年間の道のりを振り返り、今後の経営について考察した記事。

●地球探索鉄道花咲線
昨年「地球探索鉄道花咲線ラッピングトレイン」の運行など、普通列車を観光列車にする取り組みを始めた根室本線(釧路〜根室・花咲線)について、釧路発根室行き快速「はなさき」に乗車して、沿線の様子などをレポートした記事。

●JR北海道の特急車両
JR北海道・在来線の特急車両(電車・ディーゼルカー)の現況を紹介。

●窮地に追い込まれたJR北海道
近い将来資金不足にもなる見通しが示されたJR北海道の経営について、近年の経営問題とその対応、また国の監督命令と支援策といった点を中心にまとめた記事。


以上のように、乗車レポートと、考察記事が中心となっている今回の北海道特集。
既に下記エントリーでご紹介したように、札沼線の北海道医療大学〜新十津川間について、2020年5月の廃止が決定し、その他の線区についても今後大きな動きが予想されるなか、その激動前の状況を、乗車レポート的にまとめたのは、記録として価値があるのかな、とも思ったりしました。


このことは、鉄道雑誌の北海道特集を取り上げる度に記しているのですが、こういった記事を読むことで、より多くの方が北海道の鉄道を再度訪問し、そして実際に乗車あるいはグッズ・きっぷ等を購入することで、少しでも経営再建の一助をすることが、ファンとしては大事な姿勢なのかな、と思っています。

私自身も、間もなく終焉を迎える夕張支線の乗車などで、そういったことを少しでも心がけることができればいいな、と思っています。


実は今回の鉄道ジャーナル、北海道特集がメインで購入したわけですが、実はそれ以外にも個人的に楽しめた記事がありました。

●JR西日本223系電車
JR西日本・近畿エリアをくまなく走る223系電車。
その詳説を、阪和線・関西空港線用の0台から北近畿エリア用の5500代までくまなく解説した記事です。
日頃223系に乗車している私としては、棚ぼた的に有益な記事を手にすることができた次第です。

●英国鉄道の仕組みと現在
鉄道発祥の地である英国ですが、この国でも鉄道の民営化が進められました。

とはいっても、日本のような上下一体での地域分割化(貨物は全国一元)という方法ではなく、上下分離方式で、旅客輸送はフランチャイズ制、そしてインフラも民営化するというものでした。

しかしその民営化したインフラ会社であった「レールトラック」社は杜撰な管理体制から事故を招き破綻に到り、現在は非営利企業の「ネットワークレール社」がインフラ整備を担当し、事実上公的機関に管理が戻ったこととなっています。

このような、日本とは勿論、他のヨーロッパとも異なる民営化が進んだ英国の現在の仕組みをまとめた記事で、現在の英国の鉄道の状況をインフラ面、管理面から勉強するのに良い記事でした。



このように、「掘り出し物」的な記事も楽しめるのが、商業誌のメリット、といったところでしょうか。
次回の鉄道雑誌でも、気になる特集があれば手に取り、ご紹介していきたいと思います。




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