このブログで時折ご紹介している鉄道関連書籍のご紹介。
今回ご紹介するのは、こちらの書籍です。

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「武蔵野線 Re:Dive」という同人誌です。
こちらの書籍は、下記エントリーでご紹介した「武蔵野運輸区」さんが昨年末の東京コミックマーケット(コミケ)で新刊として頒布されたものですが、早速通信販売でも販売が行われていたので、お正月の休みを利用して発注してみました。

場所的、また、家族的な問題からおいそれとコミケに行けない私みたいな人にとっては、コミケ新刊を即座に通販でも販売してもらえるのは、有り難い限りです。

参考:
「205の軌跡 the 3rd」を読む(こみっくトレジャー31入手本の紹介) : 阪和線の沿線から
「TOKYO 13 SUBWAYS 有楽町・副都心線編」を読む : 阪和線の沿線から


今回の新刊でピックアップされたのは「武蔵野線」。

首都圏の郊外をぐるっと回り、都心から放射状に伸びてくる路線を接続する役割、そして首都圏をスルーする貨物列車のメインルートとしての役割を果たしているこの武蔵野線。
首都圏の路線のなかでは、どちらかと言えば目立たない存在であるとはいえ、その役割は重要で、近年では新駅開業や車両の置き換えも進められており、今後の展開も楽しみな路線となっています。

その武蔵野線について、歴史・車両・駅といった点からフィーチャーし、一冊の書籍としてまとめたのが今回の書誌であります。


上述の通り、首都圏他線との接続連絡という役割を担う武蔵野線というだけあり、起終点の府中本町・西船橋の各駅に加え、接続他線との紹介があったり、また、路線開業後の開発による旅客需要増加という、武蔵野線の歴史的背景に関連する項目として、開通後に新設された各駅(武蔵浦和・越谷レイクタウン・吉川美南・新三郷・東松戸)の紹介も、個人的には面白いと感じました。


また、上述の「205の軌跡」の武蔵野線版ともいうべき「出張版 205の軌跡 武蔵野線205系特集」と称する、武蔵野線205系について、過去在籍していた車両も含めた特集ページが割かれているのも、205系ファンにとっては手に入れる価値があるといえるでしょうか。


武蔵野線について管理人が個人的に印象に残っているのは、新三郷(しんみさと)駅で、ここはかつて武蔵野操車場があった場所に駅を開設したことから、上下線で操車場を挟むように駅を設置することとなったため、上下で360mも離れた構造となっていました。

私が乗車したのは1995年(平成7年)でしたが、まだ上下ホームの一体化が行われる前だったので、広大な空き地の眺めながら駅に停車する状況は、まるでJR大和路線(関西本線)の久宝寺(きゅうほうじ)駅(※)を見ているかのようで、妙な親近感が湧いたのを覚えています。
(※)久宝寺駅も、かつては以前の新三郷駅と同様、上下ホームの間に操車場(竜華操車場)を挟む構造だったため、上下ホームがやたらと離れていました。
現在では、新三郷駅と同様上下ホームが一体化され、跡地は再開発されており、今では快速停車駅・おおさか東線との接続駅となり大きく発展しているのは周知の通りです。


その新三郷駅駅についても、上下ホーム統合や再開発の経緯について触れられているのは、個人的には嬉しく感じました。


本文112ページというボリューム、なおかつフルカラーでありながら、価格は1,000円(+税)と、これまたお買い得な新刊本ですが、下記の通信販売で今からでも手に入れることができますので、興味のある方は是非クリックしてみてはいかがでしょうか。
書泉 / 武蔵野線 Re:Dive
COMIC ZIN 通信販売/商品詳細 武蔵野線 Re:Dive


今回の書誌は、著者にとって同人活動10周年で、原点に立ち返るという意味で、10年前に題材とした武蔵野線を、改めて取り上げてみたとのことです。
やはり10年間こういった活動を続けてこられたこともあって、内容も充実していると感じましたので、今後の新刊を心待ちにしたいな、という期待を最後に述べて、感想とさせていただければと思います。




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