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▲蘭越駅に停車中のキハ150形。


こちらのエントリーで石勝線・夕張支線に乗車した後、函館本線経由で南下することにします。

一般的なルートならば、札幌から特急「スーパー北斗」に乗るところでしょうが、今回は少し趣向を変えて、小樽から倶知安を経由し、長万部に至る、通称「山線」区間を乗り継いでいくことにしました。

この区間に乗車するのは、大学2回生の頃に乗車して以来で、20年以上ぶりとなります。
しかも前回乗車した時は夏真っ盛りの7月に対し、今回は真冬の1月。
時代も違えば季節も違う、久しぶりの函館本線・山線の様子をご紹介したいと思います。


●小樽(15:05)→倶知安 1944D
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▲小樽駅で発車待ちのキハ150形

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▲小樽〜倶知安のサボ

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▲小樽駅の駅舎は、東京都の上野駅をモチーフにしたとのことです。


まず小樽から倶知安まで乗車します。
前回乗車時には、長万部まで通しの列車でしたが、今回は倶知安で乗り換えとなります。
そのため、倶知安駅で途中下車することができるので、駅の様子も眺めることができて、ラッキーであります。

車内に入ると、座席はほぼ埋まっていました。
余市あたりまでの区間利用も多いのかな、と思うと、乗客の多くは外国人旅行者を占めていました。

小樽で途中下車して小樽運河を見にいった時も、そのほとんどが外国人旅行者で、日本人は私くらい?と思えるくらいでした。
少なくとも、20年ほど前に乗車した時には、そんな様子は全くありませんでした。
これもやはり、時代の変化の一片といえるでしょうか。


加えてこの時期、倶知安やニセコへのスキーリゾートへ移動することから、特に外国人旅行者が目立つ、というのもあるのかも知れません。
私が乗車したボックスでも、私以外は全て中国人の旅行者、ということで、まさか北海道でこれだけ異国情緒あふれる列車に乗車するとは、思いもよりませんでした。

列車は、定刻に倶知安に向けて出発します。

途中、余市までは区間運転もあり、地元の利用者も比較的ある模様です。
余市といえば、ニッカウヰスキーの蒸留所もあり、ワインを目的とした観光客も多いので、降りる客も多いかな、と思いきや、引き続き乗車する乗客も多いのに少し驚きました。

雪景色のなか、列車は走り続けて、然別(しかりべつ)駅に到着です。
この駅で対向列車待ちのため、8分ほどの停車時間があります。
といっても無人駅なのですが、その停車時間を利用して、色々撮影してみることにします。

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▲然別駅の駅舎

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▲然別駅の駅名標

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▲然別駅に停車中のキハ150形

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▲山を望む構図で1枚。
夏になると、また違った写真が撮れるのかも知れませんね。

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▲ライト点灯の様子


対向列車が来たので、こちらも出発。
更に約30分ほど乗車し、倶知安駅に到着します。

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▲倶知安駅の駅名標

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▲倶知安駅の駅舎

倶知安駅は、北海道後志地区の中心地にあり、また、同駅自体が山線区間の拠点駅でもあることから、比較的規模の大きな駅となっています。
利用者も、スキーリゾートへの観光客に加え、地元の高校生も利用しており、他の線区でも見られる地方路線の様子を垣間見ることができました。


●倶知安(16:55)→長万部 2946D
倶知安からは、引き続き函館本線を南下します。
次に乗車する長万部行きも、同じくキハ150形です。
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▲倶知安駅に停車中の長万部行き

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▲倶知安〜長万部のサボ

倶知安発車時にすっかり暮れてしまった車窓ですが、完乗記録的には20年ほど前に昼間に乗車しているので、その際クリアしています。
とはいえ、街の明かりは倶知安を過ぎるとすぐに暗くなるので、その中でキハ150形のエンジン音を聞きながらの乗車です。

途中、ニセコ・昆布である程度の下車があり、折り返し列車の設定もある蘭越駅で5分ほど停車します。
ここで大方の乗客が下車し、車内は数名となりました。
対向列車待ちの時間を利用して、また撮影に勤しみますが、暗い時間なので、あまり自由に撮影するのは、明るさ上難しいので、簡易三脚を利用して数枚をバルブ撮影してみます。

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▲蘭越駅に停車中のキハ150形

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▲同車両を、サボ・駅名標を入れて撮影

程なくして、蘭越駅を発車し、更に雪深い暗闇の中、長万部に向けて列車は走ります。


18時30分、長万部駅に到着します。
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▲長万部駅の駅舎。

この長万部駅ですが、特急列車も停車する拠点駅ですが、窓口の営業は18時15分までとなっています。
それを過ぎて到着すると、このように窓口は勿論、券売機も閉鎖される上に、電光掲示板も消されてしまい、函館本線・室蘭本線の分岐駅で、特急列車も停車する拠点駅とおよそ想像もつかない様子となってしまいます。

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18時30分過ぎの長万部駅の様子。

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発車案内もこのように、ポスターで掲出されたものが頼りとなります。


それもそのはずで、この時間に長万部駅の構内にいたのは、私を含めて10名もおらず、そのほとんどは外国人旅行者だったので、日常的な利用者はほとんどいないわけで、それを考えると窓口の閉鎖は致し方のないことかな、とも感じました。




以上のように、函館本線の山線区間を乗り通してみました。
今回乗車したのは、冬だったこともあり、訪日外国人旅行者、特に中国などの旅行者が需要の主体を占めていたのには、非常に驚きました。

ニセコなどの観光地で、外国人旅行者が増えている、という話は聞いたことはありますが、まさか自分の乗った普通列車でその様子を感じるとは思いもしませんでした。
逆に言えば、外国人旅行者が一定の利用者を占める時代になっているわけで、そういった時代の変化に自分もついていかないといけないな、という思いを新たにしました。


今回乗車した小樽〜倶知安〜長万部では、2031年春にも北海道新幹線が開業する計画で、工事が進んでいます。
途中、長万部・倶知安には現在の駅に併設、小樽は別途新駅が建設される計画となっています。
それまでの間は、引き続きJR北海道が当区間を運営することとされています。

逆にいえば、北海道新幹線全線開業以降の山線区間が、現在のまま維持されるかどうかは全く不明ということでもありますが、現在の利用状況からすれば、鉄道で維持する必要性は厳しい、というのは容易に想像できます。

それだけに、ある意味「今しか乗れない線区」の一つとしても考えられるこの山線。
現在の北海道の鉄道旅客輸送の需要を担うのはどういった層か、また冬の積雪の時期でもダイヤ通り運行できるのはなぜか、そんなことを少しでも考えながら、それでも雪景色の美しさを感じつつ普通列車に揺られる旅行をしてみるのもいいかな、とも感じた乗車でありました。



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