JR東日本では、新幹線・在来線特急で営業している車内販売について、弁当や飲み物を乗車前に購入する利用者が増えたことによる車内販売の利用減少などにより、3月15日(金)をもって一部路線での車内販売を取りやめるとともに、継続する列車でも取扱商品の見直しを実施することを発表しました。

新幹線・在来線特急列車の車内販売サービスの一部列車の終了と取扱品目の見直しについて|JR東日本

概要は、下記の通りです。


●3月15日をもって車内販売の営業を終了する列車(区間):
・新幹線
はやぶさ(新青森〜新函館北斗間)
はやて(新青森〜新函館北斗間)
やまびこ
こまち(盛岡〜秋田間)

・在来線特急
踊り子
日光・きぬがわ・スペーシアきぬがわ
草津
いなほ(酒田〜秋田間)

●3月16日以降は、取扱い商品の見直し対象となる列車と品目別取扱い:
・新幹線
はやぶさ(東京〜新青森間)
はやて(東京〜新青森間)
つばさ
こまち(東京〜盛岡間)
とき
(※)「かがやき」「はくたか」は販売を継続

・在来線特急
あずさ
かいじ
ひたち
スーパービュー踊り子
いなほ(新潟〜酒田間)

・品目別取扱い
車内販売を中止するもの:
お弁当、軽食類(サンドウィッチ類)、デザート類、お土産類、雑貨類

車内販売を継続するもの:
ホットコーヒー、ソフトドリンク類(ペットボトル)、菓子類、アルコール類、つまみ類


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



先に、以下の記事でJR北海道「スーパー北斗」の車内販売等の車内サービス終了についてご紹介しました。
参考:【JR北海道】「スーパー北斗」客室乗務員による車内サービス終了を発表(2019.2.28)道内特急列車での車内販売は一部除き終了へ : 阪和線の沿線から


これに加え、JR四国やJR九州でも、管内の新幹線・特急列車で実施していた車内販売を、今年3月のダイヤ改正において終了することが相次いで発表されました。
車内販売の終了について|JR四国
車内販売サービスのご案内 | 鉄道の旅・旅行宿泊予約・ホテル | JR九州

そして本日、JR東日本から車内販売の縮小及び取扱品目の見直しが発表されました。
これによると、北海道新幹線区間で車内販売が全廃、また「踊り子」「草津」等の行楽地向け列車でも廃止というように、かなり大幅な削減が実施されることが分かります。

また引き続き実施する列車においても、弁当・軽食・デザートといった、日保ちのしない商品の取り扱いが終了となり、これまで当たり前のように新幹線の車内で食べていた、スゴくカタいアイスクリームも、「はやぶさ」等の東北新幹線や上越新幹線「とき」では、購入することができなくなります。
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▲「スゴイカタイアイス」で知られているスジャータのアイスクリーム。
画像のアイスクリームは、2015年6月に乗車した「はやぶさ29号」(こちらの乗車記録を参照。)で購入した、「りんごアイス」。
今後は、こういったアイスクリームを「はやぶさ」等で購入できなくなります。


今改正では、JR各社で観光列車を除く定期の特急・新幹線における車内販売の見直しの動きが目立ちましたが、これまでもJR西日本では在来線の車内販売を全廃したり、JR北海道では数年前まで各方面の列車で実施していた車内販売を段階的に縮小していたりと、今に始まった動きではないのも事実であります。

背景をみてみると、駅ナカのコンビニ等が充実してきたことにより、事前に飲食物を購入する乗客が増えてきているという理由が挙げられます。
加えて、これらのコンビニで売られている商品について、ペットボトルのように持ち運びが容易になってきたり、弁当のように品質改良を続けた結果、車内に持ち込む位の時間であれば美味しく頂けるほどに向上した、と言った飲食商品の品質改良も理由に挙げられるでしょう。

更に、車内販売の人員についても、かつての雇用環境からは一変、「売り手市場」とも称され失業率が一年半以上も2%台という低い水準を維持するほど、人手の確保が難しくなった時代となっていることから、揺れる車内で重いカートを押しつづける重労働な上に、列車に合わせて行動しなくてはならず勤務時間の柔軟性が乏しい車内販売という仕事の魅力が相対的に薄れ、人手の確保が困難になってきた、という点も見逃すことができないでしょう。

現にJR北海道の発表資料では、この3月見込みで人員が15名で6名不足という、逼迫した人員体制が具体的に記されており、車内販売サービスの人材確保の困難さは、外部の人間が想像している以上に困難を極めていることが想像できます。


以上のように、列車と乗客の性格上、売り上げが比較的望める観光列車を除き、定期的に運行される列車においては、もはや車内販売を従前のように行うことが困難な時代になっていることを、我々としても改めて認識せざるを得ない発表であります。
また、今後取り扱う商品についても、賞味・消費期限が長くて在庫リスクが相対的に低い飲み物やお菓子に限定することで、トータルのコストを下げて、何とか車内販売を継続していこう、という姿勢にも一定の理解は必要なのかな、とも感じたニュースでありました。


ところで、上記の画像でご紹介した「スゴイカタイアイス」ことスジャータのアイスクリームですが、東海道・山陽新幹線では引き続き販売されますし、北陸新幹線「かがやき」「はくたか」でも販売されるようなので、機会があればできる限り利用していきたいところですね。



●関連ニュースサイト:
北海道新幹線も車内販売終了 東北・上越新幹線、特急「あずさ」などは弁当販売中止 | 乗りものニュース
弁当・アイスの販売も終了、JR東が車内販売サービスを見直し - 鉄道コム
JR東日本、一部新幹線・特急の車内販売終了・品目見直しへ | 鉄道新聞




●関連ブログ:
JR東日本、新幹線・在来線特急列車の車内販売サービスの一部列車の終了と取扱品目の見直しを実施へ - kqtrain.net(京浜急行)
廃止?削減?車内販売が見直されるというが・・・ ( 鉄道、列車 ) - 運転停車〜ご乗車のままお待ちください〜 - Yahoo!ブログ
JR東日本も車内販売大幅減少、残る列車も弁当販売せず: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」




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