下記のエントリーでご紹介したように、和歌山バス那賀では、この3月末をもって那賀線の211系統(南海和歌山市駅〜那賀営業所前)を廃止とする旨、ご紹介しました。
参考:【和歌山バス那賀】2019年3月末で紀伊打田線全線と那賀線一部区間の運行を終了 : 阪和線の沿線から

この系統は、下記エントリーでご紹介したように、かつては「橋本線」と称し、南海和歌山市駅から橋本駅前まで、約100分を要するロングラン路線でありましたが、幾たびかのダイヤ改正により徐々にその本数を減らし、2017年3月末をもって那賀営業所前〜橋本駅前間が廃止となり、現在の「那賀線」と改称されました。
参考:【和歌山バス那賀】橋本線・那賀営業所前〜橋本駅前間を廃止(H29.3.31)。片道約100分のロングラン路線に終止符 : 阪和線の沿線から

その改正から2年後の2019年3月末をもって、この那賀線のうち、和歌山市と岩出市との間の区間(八軒家〜岩出)が廃止となり、南海和歌山市駅から紀の川に沿って北上し、岩出市・紀の川市の旧・那賀郡内へ通じる路線は終焉を迎えることとなりました。

その改正前に、現在の運行区間を乗ることができる機会は無いものかと考えていたところ、下記エントリーのように、3月16日のJRグループダイヤ改正により運用を開始した和歌山線・227系電車に乗りに行くついでに、本路線に乗車もできることが分かったことから、今回最後の乗車をしてみることにしました。



今回乗車するのは、南海和歌山市駅18時35分発の那賀営業所前行きです。
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▲那賀営業所前行きは、中型バスでの運行でした。

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バス停の掲示には、3月末をもって一部区間廃止の案内が掲出されていました。
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現在、南海和歌山市駅〜那賀営業所間は、1日1往復のみ運行されています。
南海和歌山市駅発は平日・18時35分発、土曜日は17時10分発となります
一方の那賀営業所は平日・6時35分発、土曜日は8時5分発となります。
重要なのは、日曜日の運行がないことであり、この211系統に関しては、2019年3月30日(土)が運行最終日となります。


行先表示LEDはこのような感じです。
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この日は、私ともう一人の乗客を乗せて、南海和歌山市駅を発車しました。

途中市役所前、公園前、本町二丁目で1名ずつ乗車し、市内中心部から国道24号を東に向かいます。
区間短縮後の終点・八軒家までで降りるのでは、と予想していたら、さにあらず、八軒家から更に1名乗車し、合計5名となりました。

その後、千旦北口(せんだきたぐち、最寄りはJR千旦駅)、上新田(かみしでん、最寄りはJR船戸駅)、岩出(最寄りはJR岩出駅)、花野(けや、最寄りはJR打田駅)でそれぞれ1名ずつ下車し、ここから私一人となりました。

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▲自分一人となった車内

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▲上田井(かみたい、最寄りはJR紀伊長田駅)までの運賃表。
これだけの金額となる運賃表がみられるのも、あとわずかです。

19時35分、定刻に粉河駅前に到着、ここで下車となります。
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▲粉河駅前に到着した那賀営業所前行き

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▲私一人を降ろした後、那賀営業所へ向けて走り去っていきました。

すっかり真っ暗となりましたが、バス停を記録してみます。
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こちらにも、一部区間廃止の案内が貼り付けられていました。

以上で、今回廃止となる和歌山バス那賀211系統の乗車記録は終了となります。



最盛期は、南海和歌山市駅から岩出・粉河等を経て橋本駅前に至る長大路線であった「橋本線」。
これが上述のとおり、2017年3月末をもって那賀営業所前〜橋本駅前間が廃止となり、その後那賀営業所以西の運行となりました。
しかし、それから後のダイヤ改正で朝の那賀営業所前発、夕方の南海和歌山市駅発の1往復となり、ほぼ車両の送り込み的なダイヤと化してしまいました。
そんな先細りな状況のなか、遂にかつての「橋本線」を引き継ぐ系統が廃止となり、南海和歌山市駅〜八軒家、及び、岩出〜那賀営業所前の区間運転のみとなりました。


かつては一時間に数本のダイヤで運行されていたこともあった、この橋本線。
近年に至るまで、朝から夕方にかけて1時間に1本程度の本数が確保されていたようでしたが、5年ほど前のダイヤ改正から急速に本数を減らして以降、路線の縮小傾向に歯止めがかからず、今回の通し系統廃止に至りました。


実際に乗車してみたところ、和歌山市内中心部(南海和歌山市駅・市役所前等)から廃止区間内及び廃止区間を越えての乗客ばかりでありました。
これが、ニーズが残っているというべきか、それとも1日1往復しかないのでたままた利用者が残った結果か、というのは分かりませんが、てっきり八軒家までの利用がほとんどと踏んでいただけに、意外に思えました。

とはいえ、僅少な利用者であることは間違いないわけで、今回の系統廃止も仕方がないのかな、とも思いました。



1往復のみという限られた本数でありますが、下記のように、和歌山バス211系統とJR和歌山線の227系とを併せて乗車する、というプラン(平日ダイヤ)も今月29日までは可能でありますので、227系乗車に際して、ちょっと変わった乗り方をしたい方には、ご参考にして頂ければと思います。
南海和歌山市駅(1835)-粉河駅前 和歌山バス那賀 211系統
粉河(2006)-和歌山 JR和歌山線普通(227系1000代充当列車)



4月以降の那賀線は、既述のとおり、専ら和歌山市内東部と、紀の川市〜岩出市の地域輸送路線となります。
これらの路線も、いつまで走り続けるのか分からない昨今、機会を見つけて乗車することができれば、とも思っています。
ともあれ、かつての「橋本線」の流れを汲む「那賀線」211系統。
系統の廃止は寂しいとは言え、その長大路線の事実上の最後の姿を記録できたのは、よかったな、と感じた乗車記録でありました。



●参考サイト:
OCEAN547.net



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