この3月のダイヤ改正で和歌山線・桜井線等に投入された227系1000番代。
秋にも追加投入され、同線で運行している105系を置き換える予定であることは、既に下記記事などでご紹介しています。
参考:【JR西日本】2019年春ダイヤ改正発表。既報の他、227系和歌山線等投入、広島地区227系置き換え等(2019.3.16) : 阪和線の沿線から

その置き換えられる105系ですが、国鉄末期の1981年(昭和56年)に登場した車両で、中国地方で残っていた旧型国電をを置き換えるべく投入された車両であります。
その後、和歌山線・奈良線の電化等に合わせて、103系を改造した500番代などが投入されました。

これらの線区では、2両程度の短編成での運行が主体の需要でありましたが、当時国鉄で投入されていた他の形式では、電動車(モーター車)が2両単位となっており、経済性等の面では得策でなかったことから、新たに電動車が1両単位の車両が必要とされ、導入されたのがこの105系でありました。

105系の特徴としては、新規に製造された車両に加え、103系からの改造により投入された車両というように、同系列ながら出自が異なる車両が混在していること、またその後の環境変化により様々な改造が行われてきたことから、車両数(総計126両)の規模に比べて多彩な仕様が存在している点といえるでしょう。

投入されている路線が限られていることもあり、地味な車両とも思われてきたこの105系ですが、和歌山線・桜井線等での227系の投入により、今後大きく陣容が変化するいま、この105系を体系的にまとめた書誌として発売されたのが、今回ご紹介する鉄道ピクトリアル2019年5月号別冊「国鉄型車両ライブラリー 105系」であります。

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鉄道ピクトリアル 国鉄形車両ライブラリー 105系電車 2019年 05月号 [雑誌]
鉄道ピクトリアル 国鉄形車両ライブラリー 105系電車 2019年 05月号 [雑誌]


内容は、「105系のあゆみ」として、上記で概説した新製・改造の違いによる各番代ごとの開設に加え、その後の改造履歴等を網羅した、まさに「105系の記録」ともいえる内容であります。
加えて「形式集」として、これら105系の各形式において、登場時から各改造等を行っていった姿の写真を記録しており、同じ車両でも時代を経てその姿を変えていった105系の姿の記録を手元でビジュアル的に確認できる、またとない資料であると言えるでしょう。

個人的には、105系に関しては改造・新造の違いがある程度は理解していましたが、その後の改造が多岐に渡っていることや、105系を105系で置き換えた事例、そしてほんの数年だけ存在した「モハ105」と「サハ105」という中間車(早々にクモハ105・クハ104に改造)、そして仙石線にも4両ではありますが投入された4両と、105系車両にまつわる内容は漏らさず触れられており、まさに「105系のバイブル」と感じた内容でありました。


日頃、和歌山線や紀勢線(和歌山〜和歌山市)で105系にはお世話になっているのにもかかわらず、突っ込んで調べてみようと思わなかった不明を、今更ながら恥じる次第に感じざるを得ないほどの内容量である今回の書誌。
先に記したように、227系の投入により、105系がまさにターニングポイントを迎えるいま、改めてこの本を手にして振り返るのに絶好のタイミングで発売されたのではないかと思われます。


現に発売日当日(4月18日)にJR和歌山駅駅ビル「和歌山MIO」の4階にある「くまざわ書店」では、私が購入した後、残部数が2部となっており、発売当日ということを考えると、驚くべきペースでの売れ行きに感じました。

105系がお馴染みの地域では早々に品切れが考えられますので、興味のあるファンは、早めの購入が吉なのでは、と感じたため、早々にご紹介させて頂きました。



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